2/6
2人の話
「紗陽、ご飯作れない」
「やだ、もうちょっとだけ」
私が告白したあの時から、紗陽は態度を変えた。
前までは、ツンツンしていたが今はデレデレする。
いわゆるツンデレだ。たぶん。
「紗陽学校にいるみたいにシャキッとしてよ〜」
「疲れるからやだ」
「何で?」
「じゃあ、優花は私が他の人にデレデレしてていいの?」
「やだ」
「ならいいじゃん」
「でも、ご飯作れない。紗陽お腹空いてないの?」
「優花がいるから空いてない」
「意味不明」
「だから、私の食料は優花なの」
「だから?」
「優花を食べる」
これ、普通の会話じゃないっ!
話を変えよう。
「それよりさ、紗陽好きな人は?」
「言ったじゃん昨日」
「誰?」
「優花って」
「忘れてた」
「忘れてた人にはお仕置きね」
「た、タンマ、紗陽その手の動きなしだよ」
「なしじゃない、ドンマイ」
本当、前まではこんなんじゃなかったのに