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「俺も咲良と似てるかも。」


コーヒーを飲みながら、だいちゃんもぽろっとこぼす。

私が首を傾げると、だいちゃんは切なげに笑った。


「引っ越したのは、両親が離婚したからなんだ。俺は母の実家へ引っ越して、母の旧姓の津田になった。」


「そうだったんだ…。」


初めて語られる真実に、私は無くしてしまったパズルピースを集めるように、昔の記憶へ当てはめていく。


「祖父母が面倒みてくれて、すごく可愛がってくれたんだ。祖母はもう亡くなってしまったけど、祖父が今施設に入ってる。で、俺が結婚するまでは死ねないって言ってるんだけど、最近ボケが進んできたんだよね。」


そう言ってだいちゃんは遠くを見た。

そんなに頻繁に会えるわけではないおじいさんのことを大切に想っている気持ちがひしひしと伝わってくる。


「俺のことがわかるうちに、結婚の報告をしてあげたいんだけど、俺も仕事ばっかりして彼女いなくてさ。もういい年になってきたから何とかしたいんだけど、こればっかりはどうしようもないよね。」


だいちゃんはハニカミながら小さく笑う。


「だからだいちゃんも合コン?」


「そういうこと。」


同じような理由に、お互い顔を見合わせて思わず笑ってしまった。

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