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嘘つきは恋の始まり  作者: あさの紅茶


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*

だけど今の私はあの頃の私ではなくて、大人になった私だ。

何だか恥ずかしくなって、照れ隠しに言い訳じみたことをべらべらと話す。


「でも本当は早く結婚してお母さんを安心させたいんだ。お母さんが生きているうちに、孫の顔を見せてあげたいとは思ってるんだけどね。でも無理かもしれないなぁ。」


「どうして?」


私の嘆きに、だいちゃんは疑問を口にする。

言ったら重いかな、と思いつつも私の口は止まらなくて、完全にだいちゃんに甘えた。


「お母さん、末期癌なんだよね。手術するけど、ネットで調べたら5年生存率が50%なくてさ。あんまり長くはないのかも。それに、私もしばらく恋愛してなくて、どうやって彼氏作ればいいのかわからないんだ。おまけに、彼氏を紹介しないと手術受けないとかいうでしょ。困ってる。」


私は大きく息を吐き出すと、甘ったるいカフェオレを飲んだ。

そんな私に、だいちゃんはまた頭をぽんぽんとしてくれる。

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