お母さんと菫さん1
ねじこみ感
私はこれから6年間通う小学校の入学式に入学生として出ていた。
周りには私と同じように学校指定の制服を着込んだ私と同い年の入学生が、私を含め2列に並び入場口前に並んで入る順番が来るのを待っていた。
そして、私の番きた。隣の男の子と一緒に道筋に引かれた赤いカーペットを歩きイスが並べられた場所までいくとイスがありそこに腰かける。
入学生全員が入ったあと、様々な人がお祝いの挨拶を贈ってくれ。その後なにやら話をし始め一人一人長々と話したあと、この学校の校歌を歌い式は終わった。
終わったあとクラス担任という人に自分のクラスに案内され、出席番号順に並べられた机についた。私は廊下側から2列め最後尾の席だった。
その後、お母さんやクラスの子達の親がぞろぞろと教室ないに入り、担任の先生の自己紹介や話し、教材などが配られ今日は下校となった。
「友理入学式どうだった?」
車で来ていたお母さんの運転する車に乗って帰る途中どうだったと言われ、私は長かったと答えた。
「そうよね、長いわよねどうしてあんなに長く喋りたがるのかしらお母さん寝そうになったわ。・・・友理クラス子達と仲良くするのよ。それと、勉強も」
「うん、わかった」
私はお母さんに頭を撫でられ、クラスの子達と仲良くなり、勉強も頑張ろうと思った。
家につき車から降りるとちょうど向かい側家から菫さんが黒1色の服に黒コートを着て出てきた。
「菫さんこんにちは!」
「・・・あら、友理ちゃんこんにちは」
いつものように挨拶すると、私にきずいてなかったのか一瞬ビクッとし私の方を向いて挨拶を返してくれた。
私は菫さんが着ていたところを見たことない服装をしていたため、つい興味がわいた。
「服今日は真っ黒」
「・・・ええ、そうね真っ黒、これからちょっと緊急の仕事なのごめんね友理ちゃんいそいでるからまた今度ね。」
なんだか歯切れが悪くそう言ったあと、菫さんは家の隣にあるガレージを開け、中にあった大きな黒いバイクに股がりヘルメットをかぶり走っていった。
ガレージは菫さんが出ていくと自動で閉まった。
「なに今の菫珍しいわね動揺したりして、それに菫緊急の仕事ってなんの仕事なのよ」
私と菫さんを離れて見ていたお母さんが口を尖らせてぐちぐち呟いていた。
「お母さんも菫さんの仕事しらないの?」
「知らないわ、昔から隠れてコソコソしてたみたいだけど、聞いても教えてくれなかったし、私とのデート中でも仕事が入ったとかで投げ出すわ、しまいには二人で旅行行く前日に連絡つかなくなって一ヶ月後ふらっと帰ってきて仕事がってなんの仕事してるのか聞いたら言えないってどういうことよって・・・あっ」
いきなりお母さんの機嫌が悪くなり菫さんついて話し出した。
失言だと気づいたときにはもう遅い私は気になったことについて聞いていた。
「デートってお母さんと菫さん女の子同士で付き合っていたの?」
「・・・そうね。付き合っていたわ、そして私は菫のことがわからなくなって菫を捨てお父さんをとったのよ。」
お母さんの言った一言は私に強い衝撃を与えた。