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菫さんと私  作者: やいよるこい
10/21

お母さんと菫さん2

倍!

 私はお母さんに菫さんとのことについて、聞いた。

 お母さんは今後の私のために、話してくれた。


 菫さんは私をお母さんの替わりにしようと媚を売って私を誘惑しているのだとお母さんは言った。

 なので私が菫さんの家に行くたびに迎えに行き牽制していたのだと。

 そして、出来れば菫さん家には遊びに行かせたくなかったと。



 お母さんが菫さんとの出会いは中学生2年生の時に同じクラスになってからだと言っていた。

 お母さんは菫さんを最初始めて見たときこう感じたそうだ、無と、なにも感じていないなにも感じないただ、無だと。

 最初に惹かれたのはお母さんだった。白く透き通った肌に背まで綺麗に流れる白髪、そして吸い込まれそうな感じさえする黒い瞳を持ちながらも笑わない、怒らない、感情をあらわさない菫さんにお母さんは惹かれたそうだ。いつか、彼女のいろんな表情を感情を姿をみたいと。


 お母さんは、休み時間になるごとに菫さんに話しかけた。体育の授業でペアを作るときも一緒に組んだ。なにをするにしてもお母さんは菫さんと一緒に行動した。


 そしているうちに、ある日今まで必要なときしか喋らなかった菫さんが休憩時間になり話をしにきたお母さんにこう言った。


「なぜ、あなたは私に構うのですか?」


 始めて、菫さんに話しかけたられたお母さんはそれはもう舞い上がった。何故なら中学生2年生から始まり3年生夏にやっと菫さんがお母さんにたいして、口を開いたのだから。


「私は藤森叶!なぜ、構うかって?私があなたに一目惚れしたから!」


 告白のようなお母さんの一言にたいして菫さんの答はドライだった。


「そう、ですか・・・悪いことはいいませんこれ以上は私の中に踏み込んで来ないでください」


 踏み込んで来ないでと言った菫さんにお母さんは今まで以上に踏み込んで行った。


 それから、しばらくして何度もお母さんが来るたびに、来ないでと言い出した菫さんにさらにお母さんの中の何かに火がついた。


 その時お母さんは菫さんが少しづつだけど感情をあらわにしてきた実感をすごく感じ充実しだした日々に喜んだ。


 そんな、ある日お母さんは登校中何者かに襲われ気が付いたら病院のベットにいた。


 当時、お母さんは首から下が動かせない状態になっていたらしい、そして何度も菫さんが謝りにきたのだという、しかも泣いて。

 お母さんは何故、菫さんが謝るのか不思議に思いつつも、最初に見た菫さんの表情にひどく怒った。

 なぜ、最初に見るのが涙なのか!とそして、菫さんに、最初に見たかったのは笑った顔がよかったと、首から下が動かせないお母さんが怒りながら言った。

 それを聞いた、菫さんはキョトンとしそして泣きながらも始めて笑ってくれたのだそうだ。

 そして帰りぎわに菫さんから勾玉をお母さんが受けとり数日後奇跡は起こった。

 首から下が動かなかったはずが突然動くようになったのだ。


 数日後リハビリと検査で入院後、無事退院し再び学校へ登校することが可能となった。


 久しぶりに菫さんに会えると教室へ入るとお母さんはなにものかに抱きつかれた。

 けれど、誰なのかすぐにわかった。菫さんだった。


 抱きつき泣きながらけれど嬉しそうによかったよかったよぉと自身の胸に顔を埋めて言う菫さんに今までにないほど感情をあらわにした姿に教室にいたクラスメイト達にお母さんはひどく驚いた。いや、お母さんの場合は驚いたものの嬉しさと無償に泣きながらも抱きついている菫さんを可愛い撫でたいという衝動にかられよしよしと頭を撫でていた。


 その後、無表情、無感情だったのが嘘のように菫さんはお母さんにだけはなついた。

 そして、お母さんもなついてくれる菫さんにメロメロになり、気付けはクラス内で暇さえあれば甘い2人だけの世界を作りだす百合カップルが誕生した。


 2人は同じ高校に行き、同じように暇さえあれば2人だけの世界を作った。


 幸せ順風満帆な2人の関係が同じ大学に進学してから徐々にぎこちないものとなっていった。

 その頃には何度か体をあわせ、夜のデートなども増えていった。

 だけど、今まで断らなかったお母さんの誘いや約束などを菫さんが断ったりするようになった。

 断る理由も、いつのまにか始めていた謎の仕事が入ったからと言うもので、なんの仕事を始めたのか聞いても歯切れ悪くなったり話をそらしたりするばかり。

 お母さんはそんな菫さんの態度に不信感をいだき浮気をしているでは?私は捨てられるの?と日々思うようになった。

 そして、そんな日々のなかクリスマスイブまじかに2人で旅行にいこうと菫さんが提案し、お母さんはその提案に乗った。二泊三日の北海道旅行で前日に菫さんと連絡がつかなくなり、次の日集合時間になっても菫さんは来ず、結局待てど待てど来なかった。


 なんど、電話やメールを送っても繋がらない返って来ない。


 そして、よぎる菫に捨てられたっと・・・


 菫さんが大学にも来ず連絡もなくなってお母さん1人になっていたとき。入っていた菫さんが都合がつかず1人暇な時に出入りしていた同好会の後輩当時のお父さんから告白され、お母さんはその告白を受けた。


 私は捨てられてない、私が菫を捨てるの。


 こうして付き合うことなったお父さんとお母さんはデートをいくらかし愛を育み、お母さんの中から菫さんへの気持ちは薄れていった。


 連絡がつかなくなってから一ヶ月後、お母さんの前に菫さんが現れた。

 菫さんは会うなり土下座をしお母さんに謝った。仕事が原因で連絡も行くこともできなかったのだと。


 そんな、菫さんを前にお母さんは


「そう、別れましょう私彼氏ができたのそして、結婚するの」


 今付き合っている彼氏がいることをつげ、まだ決めてすらいない結婚をすると嘘をついた。

 それを聞いた、菫さんはなんだか悲しそうに諦めた表情になり


「そう、おめでとう叶さん幸せになってね」


 それだけ言うとあっさりと引き、菫さんはあっさり大学を辞めお母さんの前から姿を消した。


 大学を先に卒業したお母さんはまだ大学生だったお父さんが卒業するのを待ってお父さんが卒業後、籍を入れた。


 そして、私を身籠ったと同時に今いる家を購入し、引っ越しの挨拶をしに向かいの家を訪ねたお母さんは、あの日以来会うことのなかった菫さんと再会した。


私を身籠ったお母さんを見た菫さんは、お母さんが幸せそうにしているのをみて喜びそして、あの日の事を再び謝り、お母さんはあの日の事を許した。

そして、あの頃とまではいかないまでも友達としてこれからもいようとお互い話し合った。


その後、私を身籠ったお母さんの世話をお父さんが不在な時は菫さんが率先しておこないにき、菫さんが、あまりにも掃除や料理ができるため、お母さんはなんだか無償に腹がたっらしい。


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