オレンジ色。
一ノ瀬若葉は視野が狭い。部屋も狭いし心も狭い。
しかし、それでいいのです。と本人は自覚している。満足もしている。
というよりは気にしていない。
狭い部屋の小さな窓から空の色を眺めて日常を過ごすだけ。
が、その安定は身内によってあっけなく崩れ去る。
崩れ去った先にあった日常で初めて見た空が彼女の狭い狭い視野にどう映るのだろうか。
そしてどう影響するのか、というような話し。
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