~第四章のあらすじ~
※あらすじはネタバレも含みます。
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など、ネタバレに寛容な方。または簡単に作品を知りたい方、読み返したい方。に推奨しています。
人食い沼から広がる疫病の元を倒した初汰たち、そして奇襲を受けたサスバ村での戦闘を終えたユーニたちは、互いの戦果を報告し合った。そんな通話の中で、初汰には聞き覚えのある名前が登場した……。
一行はテレポーターを使って合流すると、今までのことを整理するためにユーミル村の村長宅で一晩を明かす。幻獣十指、咎人、そしてこれからのことを語り合い、一行は二班に分かれることになった。獅子民、リーア、スフィー、クローキンスは『記憶の祠』に赴くことになり、初汰、ユーニの二人は特訓の為に時空結界に向かうことになった。
翌朝目覚めると、クローキンスから新たな武器「壊れたテーザーガン」を譲り受けた初汰は、ユーニと共に時空結界を目指して先に出発し、その後少しして獅子民たちも記憶の祠を目指して出発した。
小高い丘にたどり着いた獅子民たちは、奇妙な石碑を見つけ、そして記憶を失くした者だけが見えるという祠を発見する。そして獅子民とスフィーは意を決して祠へ身を投じ、二人はその洞窟で懐かしの出会い果たす。それはかつてむげんの森で死んだと思われていたロークであった。しかし記憶は失っており、それを取り戻すために彼も洞窟を訪れたことを知り、三人は行動を共にする。
そして祠の奥深くへ進んで行き、獅子民とスフィー、そしてロークは、祠の守衛、フェニックスとのキメラであるフェルムの力を借りて過去の自分と対峙することとなり、三人とも無事試練を乗り越えるのだが、なぜか獅子民だけは完全に記憶を取り戻すことが出来なかった。フェルム曰く、虎間が獅子民の記憶を持ち去ったとのことだったが、真実が定かになることは無かった。
無事試練を乗り越えた二人を祝福して、フェルムからは二人の武器が返還された。獅子民は二枚の丸盾。スフィーには二本の苦無が手渡された。どちらもかつて二人が使っていた武器そのままであり、性能に不便はないものとなっていた。そして試練を達成した二人は、様々な報酬を受け取って記憶の祠を後にした。
一方記憶の祠前では、リーアとクローキンスが虎間率いる国家軍と対峙していた。虎間は用事があるようで、さっさとその場を去ってしまったのだが、反乱分子を放置するわけもなく、右腕であるニッグと言う寡黙な青年と、無口な少女、ドールを差し向けていった。
ニッグは雷の魔法と槍を操る青年で、リーアとクローキンスは苦戦を強いられる。それに加えてドールと言う少女が使うのは、なんと時魔法であった。
リーアとクローキンスは刺客二人に翻弄され、最大のピンチを迎える。しかしその時、試練を終えた獅子民とスフィーが帰還して九死に一生を得る。
流石に数的不利だと悟ったニッグはドラゴンに変化して、ドールを背中に乗せると飛び去って行ってしまう。何とか敵を追い返したものの、リーアとクローキンスは疲労困憊で、四人は初汰と合流することもそうなのだが、休息も兼ねてユーミル村に戻ることにする。
しかし今回の戦闘での被害は外傷だけではなく、何故ドールと言う少女が時魔法を使えるのか、そして戦闘中のニッグが放ったスフィーへの言葉。『同士さん』。それに対して記憶を取り戻したスフィーの沈黙……。気がかりな点が多く残る一戦となったが、四人は各々口を噤んでユーミル村に向かって歩き始めた。
そんな大戦の裏では初汰の修行が着実に行われていた。時空結界という元の世界とは時間の流れが違う結界の中で修行を積むことで、一日と言う短い期間で数週間分の修行を積むことに成功していた。
しかしそんな修行に横槍を入れる者が現れる。それはユーニの弟、バーンであった。二度目の兄弟対決となり、防戦一方であるユーニに初汰も加勢するのだが、バーンが解放した邪剣の力が凄まじく、ユーニは初汰をひとまず逃がしてバーンを一人で食い止める選択をする。
ユーニを残してユーミル村に戻り始めた初汰なのだが、なんと助けを求めに来たはずのユーミル村から真っ赤な炎が上がっているのを目にする。しかし村まではまだまだ距離があり、初汰は全速力で駆けだす。
それと時を同じくして、戦火の上がっているユーミル村の前には獅子民たちが到着していた。疲弊負傷しているリーアとクローキンスは村の外に待機させ、獅子民とスフィーが村の内部の調査に向かう。するとそこには以前ブラックプリズンで出会った幻獣十指の一人、ファグルがいた。たった一人でユーミル村を壊滅状態にするだけでなく、村長の命までもが奪われてしまう。怒りに燃える獅子民とスフィーはファグルを追い出すために緊急戦闘に入る。
しかし敵との相性が悪く、連戦の疲れがあった獅子民とスフィーは防戦一方となってしまい、今まさにトドメが刺されようという時に、初汰が村に到着し、新たな武器、テーザーガンを使用してファグルの動きを止める。その後スフィーと連携を取り、新たな武器で敵を翻弄し、一度は重傷を負ってしまうのだが、リーアの渾身の魔法によって回復した初汰の踏ん張りによって何とかファグルを追い返すことに成功する。
それからは動ける村人たちとともに怪我人を一度村の外へ運び出す班と鎮火する班の二班に分かれ、迅速に鎮火を終えると、危険を避けるために一晩野営地を設置して夜を明かした。
そして翌日、続々と目覚める人々の中、リーアだけが気を失ったままうなされていた。どうやらファグルとの戦闘で傷付いた初汰を治癒した時、相当力を使ってしまったようであった。
リーアのことで気分が沈んでしまった初汰は、気分転換をしようと村のあたりをウロウロしていると、ボロボロになったユーニを発見する。何とか逃げのびてきたようなのだが、村にたどり着く前に倒れ込んでしまった。初汰とクローキンスは村の中で何とか家屋として利用出来る場所を探し当て、そこにリーアとユーニを運び込み、初汰たちは何とか二人を助ける方法を模索する。そんな中、声を上げたのは記憶を取り戻したスフィーであった。その口から発せられたのは、傷を癒す薬草があるという『治癒の村』を目指そうということであった。そこへ行けば薬草だけでなく、リーアを助ける方法もあるかも知れない。というスフィーの提案を受け、他に打開策も思いつかないので、初汰、獅子民、スフィー、クローキンスの四人は治癒の村を目指して出立することとなった……。




