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3日後の夜のことだった。
携帯のストラップの砂時計が、ふたたび時を刻み始めた。
瀬川から、電話が来たのだ。
−ごめんね、妙子ちゃん。こんな時間に電話して。
−いいえ。構いませんから、気にしないでください。
−考えてみたのだけれど、やはりセクハラは許せない。男として、見過ごせないという結論だね。たとえ、それが男であろうと、女であろうと、正義として許せない。理不尽なことに対して、怒りを覚える。応援するよ。
−ありがとうございます。
−今後のことは、妙子ちゃん次第なんだが、ただ一つ言えることは、君がこの件で、傷ついて欲しくないということなんだ。
−今から会えるなら、会いたいくらいです。
−今日はもう遅いから、もし、都合が良ければ、明日の午後6時に、昔バイトしていたファミレスで会わないか?
−予定は何もありませんから、大丈夫行けます。
瀬川の日本人離れした、格好のいい顎髭が思い浮かんだ。




