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無機質な腐敗  作者: 望月笑子
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父親が急死した。

妙子は、大人になってから初めて、声を上げて泣いた。

《父さん。ごめんなさい》

と、布団に顔を押し付け、慟哭することしかできなかった。

死に目には、会えなかった。

母親から、危篤の手紙を受け取った次の日の夜、仕事を終えたその足で、東京駅へ行き、盛岡行きの夜行バスのチケットを買った。

危篤であれば、その日からでも休みをもらい、盛岡へ直行できたのかも知れない。

だが、妙子に、一瞬の躊躇いがなかったか、といえば嘘になる。

『仕事を休めない』という責任感と、『父に今さら顔向けできるのか』という躊躇いだ。

この2つの躊躇が、盛岡に帰る日を1日遅らせた。





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