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ダメな俺とチートなやつら  作者: 電工 ナイフ
始まり
2/39

2話 神様がアホだった

ご都合主義入りまくりです。神様登場します。

学校の帰り道。久しぶりに7人揃って下校していた。

いや、美男女たちがついてきたというのが正確だろう。

大通りの交差点に差し掛かる。事故はいきなりやって来た。


「おい!バスが突っ込んでくるぞ!」


普段クールな青治が珍しく慌てた声で叫んだ。見るとバスの運転手が苦しそうにしている。

バスは俺たちを目掛けるように走ってきた。早くから気づいた青治が反対車線へ逃げ、芳雄と康緑、楓の3人も続く。

見てる場合じゃねぇ。俺も逃げよ!


「桃花!早くしないと轢かれちゃうよ!」

「ごめんなさい。足がくすんでしまって。」


桃花と美咲がまだ横断歩道に残っていた。

バスはもう、そばまで近づいている。このままだと轢かれてしまうだろう。

そう思っていた頃には、体が自然に動いていた。


「なにやってんだ!二人とも!」


二人を無理やり押し出し、バスの通過点から脱出させた。

良かった。これで二人は助かる。

安心していた次の瞬間、体に物凄い衝撃が襲っていた。




「痛っー。ここはどこだ?」


目の前に、真っ白い空間が広がっている。


「オッハロー。目が覚めたようじゃな。」


いきなり俺の目の前に、サングラスをかけ、アロハシャツと短パンを着こなした、ハゲのじいさんがいた。

うん。意味わからん。


「あの~ここって...」

「質問はワシの話を全部聞いてからにしてくれ。心の準備はいいな。言うぞ。言ってしまうぞ!本当に言ってしまうぞ!」

「早くいえよ。」


このじいさん。マジがつくほど、うざいかも。


「おっほん。取り敢えずここの説明からじゃ。ここは神の空間。ワシがお前の魂をつれてきたのじゃよ。事故に遭ったお前さんをのう。」

「そうだ!みんなは無事か?!」

「黙って聞け!自分よりも仲間の心配とは...。続きを言うぞ。お前さんには隠された能力がある。有能なものを惹き付けることができるのじゃ。」


思い当たる節はあるとしか言えない。


「時に異世界は好きか?」

「はぁ?何言ってんだ?」

「質問するでない!」


この自称神、うざすぎる!


「ワシは、暇だったか..おっほん! 新しい世界を作る研究をしておった。そこそこ良い世界だったと自負しておる。だがの。ワシの知らぬ間に魔王という存在が出来るようになってしまった。」


突っ込みどころ満載だな!大丈夫かぁ?


「後10年で復活するらしい。そこでお前さんには有能なものを集め、魔王を倒してほしいのじゃ。」

「話は終わったか?」

「取り敢えずは、じゃのう。」

「俺からだ。俺のいた世界はどうなっている?」

「全員無事じゃ。お前さん以外はじゃがな。お前さんは意識不明の植物人間状態になっておる。」

「そっか。そりゃそうだよな。バスに突っ込まれたんだからな。」

「全く関係無いぞ。お前さんの魂だけ抜き取っておる。」


このじいさん。本当に頭おかしいだろ!


「ここまで来たんじゃし、ワシの世界のため頑張ってみんか?どうせ、大人になっても、ダメなままなんじゃろ?」

「決めつけんなよ!俺だってやるときゃやるぜ?」

「もういいもん!助けてもらうんじゃもん!」


いきなり俺の座っていたところがひかりだした。


「んじゃ頑張ってのう。」



目の前には海。砂浜にうちあげられている俺。

パニックというものは通りすぎると無気力になるらしい。

俺が今体験しているから胸を張って言える。頭にあのふざけた声が響いた。


「マイクテスト、マイクテスト。ワシじゃ!ワシ、ワシ。ワシなのじゃ!」


新手のワシワシ詐欺にあっている。俺は騙されんぞ!


「聞こえておろう!全く。まぁいい。この世界の名はニュー.アース。地球と違って魔力が存在する世界じゃ。」

「俺は魔力使えるの?」

「お主は何をやってもダメじゃ。」


俺、この世界生きていけないな。

仲間集める前に死んじゃうぜ。


「なんか、他に能力くれよ。」

「最近の若いやつは甘えたことをすぐほざくのう。」


むっときた。しかえしてみるか。


「どうせ、そんなこと自称神様には出来なかったか。ごめん。察することが出来なかったぜ。」

「言ってはならぬことを言ってしまったな!ワシだってそれくらいできるし!やってやるし!」


俺の体がひかりだした。

突然、腹の底から力が湧いてくる。マジか?言ってみるもんだな。


「お主には魔力が確実に使えぬ。じゃから、拳で戦ってもらうぞ♪」

「どういう意味だ?ちゃんと教えてくれよ。」

「お主には怪力という能力をつけた。あらゆるものを力で砕けるだろう。副作用で狂人化も、ついてくるがのう。」


途中から話なんて聞いてない俺は、力任せにヤシの木を殴ってみた。


「ゴッパン!!!」


おかしな音がしたと、思ったらヤシの木が遥か遠くまで吹っ飛んでいた。

怪力って言うレベルじゃねぇ。化け物だな。


「スマンのう。今のでワシの力のほとんどを失った。テレパシーも使えんくなってしまうぞ。」

「じいさん、ちょっと誤解してたぜ。あ、ありがとな。」

「ふむ。素直なことは、いいことじゃ。ワシは少し力を溜め直すわい。魔王を倒したら元の世界に戻そう。頑張るのじゃぞ。」


そう言ったっきりじいさんの声は聞こえなくなってしまった。

しまった!狂人化のことを聞いてない。まぁなんとかなるか?

取り敢えず人を探して情報を集めないとな。

俺は海とは反対に見える草原に足を向けて歩き始めた。


誤字脱字、あったらどうしよう。そんな気分でやってます。

次回は第一町人発見ってかんじにします。

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