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赤い流星 ―――ガチャを回したら最強の服が出た。でも永久にコスプレ生活って、地獄か!!  作者: ほむらさん


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68 魔法の話とか


 パチッ


「おおーーー!すごいじゃないか!部屋がとても明るくなったぞ!」

「さっき、訓練場とトイレと階段にも照明を設置して来たので、かなり生活しやすくなると思いますよ」

「ああ、照明という名称だったか。これは本当に素晴らしいな!」


 パチッ パチッ パチッ


 ミスフィートさんが照明をつけたり消したりしてるので、目がチカチカする。


 今までは領主の館にあった数少ないランプを使い回していたのだけども、明るさが桁違いの照明になったのは本当に衝撃的なことなんだと思う。

 生まれた時から家に蛍光灯が存在した俺とは、感動の度合いが桁違いなのかもね。


「光魔法を使える人っていないのですか?」

「いることはいるが、道具に魔法を付与なんて出来ないから、MPが無くなるまで魔法を使いっぱなしになるという、何とも不便な魔法なのだ」

「そういえば魔法の話って、今まで一度もしたことがありませんでしたね。みんなどうやって加護を手に入れてます?」

「加護?普通に生まれた時に授かるが、手に入れる方法なんてあるのか?」

「俺が聞いた話では、神殿でお祈りしまくれば授かったりするってことでしたが」

「しんでん?・・・何だそれは?」


 あれ?こっちの世界には神殿が無いのかな?虎徹さんは元々アリアって世界にいたらしいから、ココとはやり方が違うのかもしれんな。


「俺も神殿には行ったことがないので、詳しいことまではわかりません」

「ふむ。まあとにかく、加護は生まれた時にいくつ授かるかだな。話では種族によって差があるらしいぞ。人族は0~3個、ドワーフと獣人は0~2個、エルフは2~5個といった具合だ」

「へーー!ゼロの人もいるとは世知辛いですね」

「とはいえ、この国では魔法よりもむしろ剣の腕の方が重要だ。魔法の威力を強化する杖が手に入らなければ、生活に少し便利なだけでしかないからな」


 なるほど・・・、誰も魔法を使わないなーとは思ってたんだよ。


「あーそっか。剣も手に入れるのに苦労してたんだから、相手が脳筋ばかりじゃ杖なんて手に入らないか」

「のうきん?」

「ああ、脳まで筋肉という造語です」

「ハハッ、脳筋か!上手い事を言うもんだ」

「ミスフィートさんは何の魔法が使えるのです?」

「水魔法と、さっきあまり役に立たんと言った光魔法だ」

「そうだったんですか!」


 けど、光魔法って本当に役に立たないのか?俺の常識で考えたら、光を放つだけじゃなくて、回復魔法も使えるのが定番だけど。


「光魔法って怪我とか病気は治せないのですか?」

「んーーー、掠り傷程度ならば治るが、本当にその程度だぞ?」

「あ、理由がわかったかも。効果がその程度だから魔法を使うことが無くなって、レベルが全然上がってないのでは?」

「まあ、そういう事になるのか?」


 すなわち、魔法の威力を上げる杖さえあれば、魔法使いとしての素質がある人を強化出来るかもしれないってことだ!


「これは面白いことになるかも・・・」


「お?何か閃いた顔だな!?」

「ちょっと地下の部屋で、杖でも作ってみます」

「小烏丸は杖までも作る事が出来るのか!?」

「いや、一度も作ったことはないですけど、モノは試しです!」



 話が変な方向に流れて、今度は杖を作ることになった。




 地下の作業部屋に来て、大変なことに気付く。

 

 「作業部屋に照明が無いやんけーーー!」


 そんなワケで、とりあえず照明を一つ追加で作り始めた。



 ・・・・・



 パチッ


 よし、これでいつでも作業が出来るぞ。

 マジックバッグからミスリルを取り出す。


 そうだよ・・・。

 魔力の伝導率が高い鉱石と言ったらミスリルが定番なのに、そのミスリルの残量が少ないから探知機まで作ったんだった。

 これじゃあ、杖1本作ったらお終いじゃん。


 ・・・いや待てよ?杖である必要って無くねえか?


 要は、装備品に魔力の増幅や魔法の強化が付与されていればいい。

 そんなの指輪でいいじゃん。嵩張らないしミスリルも少ししか消費しない。

 よし、決まりだ!指輪を何個か作ろう!



 ・・・・・



 指輪チョロいっス!だって輪っかにするだけなんだもの。


 ただそのままじゃ味気ないので、意味ありげな模様を彫って格好付けた。

 調子に乗って10個作成。


 そして何の魔法を付与するかだけど、まず思いついたのは属性魔法強化。

 火、水、土、風、光、闇の6種類だな。回復魔法強化とかもアリだろうけど、それならば光魔法強化の方がお得だと思うんだよね。

 ・・・あ、水魔法でも治癒出来る可能性があるか。

 ん-ーー、ぐだぐだ考えててもしゃーねえ!やっぱり属性強化にしよう。


 えーと、属性強化以外だと、魔力増幅や消費MP軽減とかかな?

 このちっこい指輪一つに、何個付与出来るんだろ?




 ・・・・・




 うん。1個しか付与出来んかった。

 指輪じゃ小さすぎて、1個付与しただけでもう限界のようだ。


 しかし1個でも十分すぎる性能だと思う。



[ミスリルの指輪]

 :ミスリルの指輪。魔法が付与されている。評価A

 :火属性魔法強化++


[ミスリルの指輪]

 :ミスリルの指輪。魔法が付与されている。評価A

 :魔力増幅++


[ミスリルの指輪]

 :ミスリルの指輪。魔法が付与されている。評価A

 :MP消費軽減++


[ミスリルの指輪]

 :ミスリルの指輪。魔法が付与されている。評価A

 :全属性魔法強化



 全属性強化でいいじゃん!って思って全属性のも1個作ってみたけど、どうもこれは高度な付与魔法らしくて、+にするには時間がかかりそうだったから無印だ。1日粘れば+までは行くと思うけど、++にするにはたぶん1か月コースだな。


 MP消費軽減も最初は半減でやろうとしたのだが、さすがにそれは無謀だったようで、まったく出来る感じがしなくて諦めた。

 どれくらい軽減出来てるかは使ってみないとわからん。

 とりあえず今回作ったのは、火、水、土、風、光、闇の属性リングと、魔力増幅、MP消費軽減、全属性魔法強化の計9個だ。1個はサンプルとして温存した。



 じゃあ早速ミスフィートさんの所へ!って思ったら、もうすでに夜中になっていて、みんな眠ってる時間だった。照明があるってのはこういう罠もあるんよな。


 俺、夕飯食ってねえよ・・・。

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