表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に召喚されたけど商人になりました。  作者: シグマ
第4章 ギルド依頼
22/59

#21緊急クエスト


 商人としてというより生産職として実績を積み利益を生み出したので、ある程度であれば自分にお金を投資してくれることになった。


 ということでまずは量産型の剣ではなく、こだわりを詰め込んだ逸品を完成させたいのだが……。


■■■


「アダムスさんは居ますか!?」


 突然商会の扉が開き、大声が響き渡る。


 一番近くにいるのが自分だということでハヤトが応対をする。


「えっとすみません、どなたですか?」


「失礼しました、私はギルド[リンクス]の職員のヒヨスといいます。急ぎラーカス商会様にお願いしたいことがあるのですがアダムスさんはどちらにいらっしゃいますでしょうか?」


 内のどこにいるか分からない商会長ではなくアダムスを指名してくるあたり、この町ではラーカス商会の実質的なトップがアダムスだと知られているのだろう。


「案内しますので着いてきてください。それにしても何があったのですか?」


「実はワーウルフが大量発生しまして……。詳しくはアダムスさんにお会いしてから話させていただきます」


■■■


 ということで説明してもらった話によると、近くの森にワーウルフが大量に発生し隣接する町への通行が出来なくなっているそうだ。


 そこで大規模な討伐依頼を町で発行したのだが、武器と回復薬の需要が急増し供給が追い付かなくなっているらしい。


 そこで新商品で勢いにのっていて、二つとも量産できるラーカス商会を頼りにしに来たらしい。


「アダムスさん、是非とも協力しましょう!」


 勇者として活躍できないが、こういう場面で少しでも力にはなりたい。


「ええもちろんです。直ぐに準備を進めましょう」


「ありがとうございます! 因みにそちらの方はどなたなのでしょうか? 以前こちらの商会を尋ねた時にはお見掛けしませんでしたが?」


「あー、僕は……」


 召喚された者ですと言って良いものかどうなのか分からないのでアダムスの方に視線を送る。


「彼は他の町の取引先から預かってきた知り合いの子供ですよ」


「ええ、そうです。つい最近この商会で働かせていただくことになった隼人といいます」


 変な軋轢を生みかねないからかアダムスが誤魔化す選択をとったので、それに乗っかることにした。


「そうだったのですね。ハヤトさんですか、ギルドにはもう登録されているのですか?」


「ええまだ依頼を受けたことがないのでGランクなのですがね」


「では今回の緊急クエストを受けてみませんか?」


「でも……」


 戦うことは苦手だということが始めてのワーウルフとの戦闘で嫌と言うほど分かったし、仕事を放っておいて良いのか分からない。


「いいんじゃないかな。たまには現場に出て商品が使われているのを見ることも仕事の内だ」


「ほら、アダムスさんもこう言ってることだし」


「そうですね、ではお願いします。ですがアダムスさん、一人では不安なのでエルラーを連れていっても良いですか?」


「そうだな、きちんと働くのであれば構わん。ヒソネも付いていかせるから」


 ということで始めてのギルドの依頼を受注、それもワーウルフの討伐依頼というリベンジマッチをすることになった。



―――――――――――――――――――――――――――

ギルド依頼:[ワーウルフ]の討伐

[ランク:C][期限:緊急]


[ワーウルフ]が大量発生し近隣の町への移動が危険に晒されているので、討伐をお願いしたい。


ワーウルフは集団で行動するので、ソロで戦う場合は背後に気を付けること。


[ワーウルフの魔石]の数で討伐数を計算するので必ず持ち帰って下さい。


討伐制限無し。

魔石、ワーウルフの素材は割増での買い取りを行います。


―――――――――――――――――――――――――――


まぁ少しぐらいギルドランクを上げさせたいよね(´-ω-`)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ