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085_どこにある、そこにいる、

 距離は0でありそうでもなく、重なっているけれどもたどり着けない、触れているのであるけれども気が付かない、観測ができないけれどもそこにある、そこにいる、確かに触れられないけれども、匂ってくる、どこにあちら側の生き物がいるのかと言うならば、こちらの単位では指し示すことができないけれども離れてはおらず、重なっていると言える。


 うっすらとした膜のような向こう側にいるのかとか、粒子の間に忍び込んでいるのか、裏側に入り込んでいるのか、どうにも表現ができないけれども、それはかなり近いところにあり、それでいて、遠いところにも同時に存在している、常にあり、常にない、いつも消えているし、いつでも湧いている。


 認識した瞬間に確定するような生き物である、認識したと思った瞬間にそれは誤りになる、過去にしかないのであるけれども、それは過去においた瞬間に変質してしまうのでそれそのものにならない、未来においては確定しない、広く薄く、みっしりと充満している可能性でしかなく、それはそれそのものであり、現在にしか今にしか確定させることはできないけれども、そもそもこちら側は、今を固定することが、確定することが不可能である、残滓を感じる、観測する、それも間接的にそうすることは可能ではあるものの、本当のそれがあるのか、を、はっきりとすることはどだい不可能な話であり。


 見ることができないのであるならば、観測することができないのであるならば、それは無いと同じではなかろうかと言う議論は尤もなものであり、普通のことであり、幾度となく、別の対象でも行われてきた流れでもある、観測できないのであるけれどもそこにあると言うものを、飲み込んでしまわなければ次に進めないと言う、話でもあるし、別に無くても良いのではないかと言う、諦めにもにた結論を導き出すこともまた普通ではある。


 定義の問題である捉え方の問題である前提をどう捉えるのかの問題である妄想を現実にするための段階を踏むやり口をどうするのかとうい話でもある、基本的に、ベーシックに、基底的に、どうでもよいと言うあたりから、はじまらなければならない現象ではある、どうしようもないと言う方が近いし正しい、そこは突き詰めて考えても遊びにしかならず、趣味の範囲であると言うことであり、そしてそれが遊びと趣味の範囲であるならば、突き詰めて真面目に、多くの資源を費やして思考していかなければならないと言うことでもある。


 世界は趣味嗜好でできているのであれば。


 誰もそこから逃れられない、逃れても良いが、それはそのような趣味に陥れられただけのことにしかならない。


 選択することはできない。選ばされているのがデフォルトであり、それでしかないと言うことを知った上で、選ぶふりをしているのである。

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