エピローグ 『まおうはここに――』
最後です!
主に会話だけです。。。
「――ねぇ知ってる? あの、魔族や魔獣の居る魔大陸の魔王様の事。」
「えー? 知ってるよぅそれくらい~。でも今は居ないんでしょー?」
「・・・ふふざーんねん♪ 魔王様は居るんだよ?」
「え? 嘘だよー。だって魔王様はずぅっと昔に、命を賭けて世界を征服しようとして失敗した、って聞いてるもん!」
「命を賭けただけ。命を落としたって訳じゃないでしょ?それに本当に世界を征服しようとしたかなんて誰にも証明出来ないじゃない。」
「うぅ。そうだけど・・・。」
少年は静かに項垂れる。
聖大陸の王族としては頼りない小柄な少年だ。
聖大陸の人間は皆、魔王を悪だと言う。
そんな人達に育てられた少年も然り。
「・・・君は何でそんな話をするの? 魔王の話しを・・・」
「どうして? 貴方には興味がないの?」
「う・・・会っては、みたいかなぁ・・・」
「――なら、魔大陸に行かない?」
「え・・・でも・・・」
「そうね・・・勇者として、とかはどう? それなら言っても怒られる事はないよね?」
「勇者、かぁ・・・カッコいい、かな~?」
「ええ♪ 貴方ならきっと似合うわ! なんたって・・・勇者フォルトの子孫なんだもんね♪」
「う、うん! 僕、勇者になるよ! そして魔王っていうのと会ってみたいな~」
「ふふ。それはよかった♪ あ、私はもう行かないと・・・」
「そうなの? あ、そういえば名前はなんていうのお姉ちゃん?」
「名前・・・? ふふ秘密ぅ♪勇者の道を選んだ貴方なら何時か分かるわ♪ ・・・それじゃあね未来の勇者様」
そう言って少女は月明かりに溶けるように姿を消した。
「・・・また会えるのかな~? 黒髪の綺麗なお姉ちゃん。」
魔大陸には全てを支配する王が居る。
その王は世界の敵である『歪み』をこの世界から消すことによって力を無くしてしまった。
決戦後、その場に倒れた王は長い、長い眠りについた。
美しい姿の王――魔王は自ら肉体を氷漬けし、今なお魔王城の奥深くで眠っているという。
「――でもね、もうその場には誰も居ないの。そう、魔王様は人知れずに目を覚ましていたの。」
「・・・その後はどうなったの? レーノ母様?」
「ふふふ♪さぁてね? きっと何処かでのんびり過ごしているんでしょうね・・・私達の苦労も知らないで・・・」
「・・・母様?」
「んんー? あ、ルカ! ミニとレクトはまだ来ないの?」
「・・・知らない。また一緒に手をどっか行ったのかも。」
「そっかぁ・・・久しぶりに集まれると思ったんだけどなぁー・・・」
「・・・そういえばさっき懐かしい人に会った。」
「へぇ~? 誰?」
「・・・ユウ様とメリー様。子供も一緒。」
「そっかぁー大分仲良くなったよねあの2人」
「・・・後、フェノ様・・・」
「へぇフェノ様と・・・は?」
「だから・・・フェノ様」
「え、ええぇぇぇぇ!?」
「母様?」
「あの人が・・・やっぱり生きてたんだ・・・」
――言ったでしょう? 何時までも『私はここにいる』と――
ええと・・・今まで読んでくださって、ありがとうございました!
また機会があれば続編を書きたいと思います!
その時はまたよろしくお願いします!!




