拡張パック
先日に引き続き、11/13のジャンル別 日間ランキングの81位に載りました。
昨日よりランキングが上がっておりました。
お時間を頂き、読んで下さった皆様。
誠にありがとう御座います。
ゲーム内にあるアーシェスの個人ホームに
大吾ことテイクは呼ばれた。
前回行った77のビルじゃないのかと疑問に思ったが、
アーシェスより詳しい話は集まったらするといわれたため、
現在移動をしている。
といっても個人ホームへの移動は各地区にある転送装置から
移動が可能なのだ。
もっともフレンド登録は必須である。
そうして転送に必要な金銭を支払い、
テイクはアーシェスのホームへ転移した。
「待ってたよ。テイク。
これでみんな揃ったね」
「え?俺最後だったのか。
ごめん、ごめん!」
「いや、俺たちもさっき付いたばっかりだからな。
気にすることはねぇよ」
「そうですよ。
それより今回は随分面白そうな事をやるみたいですね」
そう答えたのは以前アーシェスより紹介された
装備生産者の二人。
オルスとフィーネであった。
「二人には事前にどういう事をやるのか説明してある。
ただ、実はちょっと面倒なことになったから、
そのままみんなに相談したいことがあるだよね」
そういってアーシェスは困った様子で
はにかんだ。
「ぬ? 何かトラブルか?」
「そうなんだ。
パスタにチームバトルを申し込まれてね」
オルスに対し、本当に参った様子でアーシェスは答えた。
「別にそれは問題じゃないでしょ。
同じ事務所なんだしただのコラボじゃないの?」
フィーネの話はもっともだとテイクも思った。
パスタという人物の配信をアーシェスに教えて貰ってから、
テイクも検索しいくつかの動画を見ていた。
確かに、煽りが目立つような気もするが、
アーシェス同様に配信として魅せる戦いを
しっかりと心掛けているようにテイクは見えた。
過度な煽りも彼女のキャラとして
成立している内容なのだと思っている。
「負けたらテイクに作ってもらった魔眼スキルを、
もしくはそれに順ずるスキルを
パスタ相手に作るという話になったんだ」
「……テイクに黙ってその約束はどうなのだ?」
「いや、事前に相談貰ってて、俺が許可してるんだ。
なんかやっかいな事になりそうって話だったかさ」
オルスに対しすぐにテイクは情報の訂正を行った。
契約でテイクの作ったスキルの所有権はアーシェスに
なっているとしても、同じ職人として、
勝手に賭けの対象になったのが、
気に入らなかったのだろう。
「そうだったのか、ワシの早とちりであったな。
アーシェス、すまない」
「いや、いいんだ。
誤解を受ける言い方をしてしまったからね」
「でも、何で賭けなんてしたの?」
「オルスとフィーネは分かると思うけど、
テイクはSC拡張パックのシリーズを持ってるんだ」
フィーネの質問に対し、
アーシェスは理由を説明し始めた。
「それは私が持っているAC拡張パックと
同じようなものですよね」
「しかし、長く生産職をやっていれば
拡張パックくらい持っているだろう」
WC
AC
OC
AlC
SC
戦闘に携わる主な生産職が使うクラフトスキルだ。
そしてそれぞれ、当然デフォルトでも生産は出来る。
ただこの拡張パックがあると見た目を変更できるのだ。
WCやAC、OCなら使える金属の種類、
加工の種類、発光処理など多岐にわたる。
AlCは錬金で作った回復剤などの色や入れ物の形など、
そしてSCはエフェクトの使用出来る種類と細かい微調整などが
可能であり、生産職からすれば喉から手が出るほど、
欲しいアイテムだ。
「テイクはそれのSC拡張パックの
高シリーズを持っていてね。
パスタはそれを知って狙っているんだ」
「なるほどな。
テイク。お主、シリーズいくつを持っているのだ?」
「ん?
確かSC拡張パックⅩを持ってるぞ」
オルスの質問に対し何気なくテイクは答えた。
「Ⅹシリーズだとっ!?」
「うそでしょっ!?」
「テイク、それは言っちゃだめって前に言っただろう」
オルス、フィーネ、そしてアーシェスの反応を見て、
テイクは少し反省した。
「いや、だってアーシェスの装備を作ってる仲間だし、
いいかなって思ってさ」
「ワシですらWC拡張パックシリーズⅨまでしか
持っていない。
テイク、悪いことは言わん。
これ以上お主がⅩシリーズを持っている事を
言わないほうがよいぞ」
「――そうですね。
Ⅹシリーズを持っているのは本当に極僅か。
今シーズンが終了すれば
私とオルスもⅩシリーズを取れると思いますが、
今の時点でⅩシリーズを持っている人は
本当に限られた人だけなのですよ」
アナスフィが発売し、もうすぐ3年目に入る。
それまでⅡシーズンが終え今はⅢシーズン目だ。
つまりまだ2回しかランキング報酬を
受け取る機会がないにも関わらず、
最終シリーズであるⅩまで取得している。
それはそれまでのシーズンですべて
ランキング上位にいた事に他ならない。
「テイクという名前は申し訳ないが聞いた事がない。
ランキング上位者のスキルを
含めた装備を作っていれば、
必ず名前は載るし、ワシも覚えているはず」
「テイクさん。
もしかしてそのキャラはサブキャラなんですか?」
二人の鋭い指摘に、
テイクは苦笑いしか出来なかった。
お読み頂きありがとう御座います。
評価、コメント等頂けるとモチベが上がりますので、
よろしくお願いします。




