運命神と勇者の始まり
ようこそ、この碌でもない世界に
そこは何も無い空間だった、あるのは真っ白な平行線が途方も無く続いていて果ては無い。
そんな空間に私はいた、いや私とは誰だそう認識した時に考える自我が生まれ視覚、聴覚、触覚が出来た。
私いや俺は今だ誰でもないがこの空間にいるのだから体があるはずだそこからは手が出来て、足が出来て夢中に走った。
そこからは空間も変わってきた、本棚があり奥の方で時計の音が聞こえる。そして空間の奥には無数のバネ仕掛けの時計が浮いていて黒いテーブル、黒いイスがある不思議だがそこは調和している場所が出来上がっていた、その場所の主人である黒髪で長髪の女性が紅茶を淹れて俺に話しかけてきた。
「紅茶一杯どうですか、お茶うけの菓子もあるのでゆっくりと話しましょう、キャスレイ君」
そう言われて俺は思い出した自分の名はキャスレイだと。
「俺は薬草茶が欲しい、紅茶は高いから飲んだことはない」
「これは失礼、そうですね知らない場所だったらリラックス出来る飲み物が良いですね。ではどうぞ」
と言ったら紅茶から薬草茶に変わった、普通は驚く所だろうがこの女性だったら出来るだろうと言う謎の信頼感があった。
「ありがとう、でこの場所は何の場所なんだ?どうして俺はいる?」
「そうですね、ここは不可能を成した者がたどり着く死後にご褒美がもらえる特別な場所です、あなたは1人の少女を救ったからここにいます」
「死後だとじゃあ俺は死んだのか?」
「そうですね選択しだいであなたは次の生を生きます」
「選択は何やるんだよ」
女性はほほ笑んで奥の何もない空間を布を剥がす様な動作をしたら空間から扉が3枚現れた。
左は赤、真ん中は白、右は青色であった。
「こちらの3枚扉から一つ選んで潜ってもらうだけです。左は過去、やり直すならばここが居心地が良いでしょう、真中は現在、ここは過酷で茨の道です、右は未来、ここは貴方は幸せですがそれを犠牲に社会的には酷い世界です、選べるのは一回限りですあなたは何を選ぶのでしょうか?」
「そう言われたら現在は怖いなそれに死んだ場所に戻るってなったら何があるのかはわからんし」
「過去はやり直したい事を覚えてないし、未来は何だか怖いし俺自身は幸せなのは良いんだが世界が酷い?そんな世界は嫌だな」
ウ~ンウ~ンと喜楽に少年は話していたが真中の扉が軽く空き白い手がこちらにおいでおいでをしながら「キャス君お願い戻って来て」と囁いてきた。
その時になって俺はマルティナの事を思い出したあの可哀そうで誰の助けも現れなかった彼女の事を。
俺はこの女性に怒りを覚え問いただした。
「彼女はマルティナは無事なのか、またあんな事をするのか、彼女は救われたのか、どうなんだ」
そう言ってテーブルを叩いた。
女性はこう言った「彼女はあなたが救ったのです、どの扉を選んでも彼女は既に救われていて無事ですよ、それでも彼女に会いたいなら現在の扉を開けなさいそれが彼女にとって一番の幸せですよ」
俺の心はもうその言葉で決まった。
「俺にとって一番の幸せはアイツがアイツである事だ茨の道そんなもん俺には関係ない、じゃあな女神様あんたに会って楽しかったし案外神様も捨てたもんじゃ無いな」
そう言って俺は真ん中の扉を開き死から帰ってきた
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あの子は真ん中を開いて消えて行った
「ここに来る人達は皆何故か真ん中の扉を開いていきます、真ん中は時に現在であったり異世界であったりするのですがあの世界にそれほどの意味があるのか私F• Fには解らないのです、これはあの世界の終わりの始まりなのでしょうかコレを読んでいる人達である貴方はどう思いますでしょうか?とりあえずここ迄読んで頂きありがとうございますこの先はあの世界の誰かの視点で話しが進む事になります。では皆々様コレにて一旦の閉幕となります」
そう言って彼女はカーテシーをして幕を下ろした
自分の中2病が再発しました。




