前へ目次 PR 48/48 罪の意識 「小夏!!」 約束より少し早く雹牙が来た。 走ってきたんだろう。 肩が上下運動している。 「まだ時間じゃないのに・・・急いでたの?」 「だって、早く小夏に会いたいじゃん」 当たり前のように言った雹牙。 その一言で、顔が熱くなる。 雹牙は照れ笑いしながら、私の手を握った。 「じゃ、行くか」 「うん!」 私は雹牙の大きな手を握り返した。 “良かった?” 彼方のさっきの言葉が、頭にこびり付いている。 彼方・・・。 私は何て愚かなんだろう。 彼になんて謝ればいいんだろう。