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困惑


あたしは走っている。


ほら、あの少女漫画でよくやる、

「ごめ~ん!待った?」


って可愛くやりたいの!!


彼方、なんて言うかな??


あれ?

自然と走るスピードが落ちる。


あたし・・・彼方のことばっかり考えてる。

もしかしてあたし・・・


そこまで考えて、あたしは頭にあった1つの可能性を消した。

ナイナイナイ!!

あたしが?

あの冷徹男に?


あるわけナイじゃん!

大体あたしは伊藤ひとす・・・


あれ?


あたしって・・・伊藤のこと本当に好き?



目的地に着いたはいいが、彼方が見つからない。


「もぉ・・・」


待った??が出来ないじゃん!!


そんなこと考えていると、視界が急に真っ暗になった。


「きゃあ?!」


「ぷっ・・・」


この手!!


あたしは思いっきり振り返った。


目の前にあるのは、端整な顔を歪めた彼方。


「笑うな!!」


「笑ってねぇし」


笑うなとか言ったけど、ぶっちゃけ嬉しいんだよね。

彼方、あんまり笑わないし。


「うし。

 わがままお姫様が到着したところで、行くか」


「うん!!」


彼方があたしの右手を握る。


あたしも嬉しくて彼方の左手を握り返す。






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