↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
33/48

契の証

「落ち着いた?」


びっくりするくらい、優しい声。


「うぎゅ・・・」


まだ何か喉がつっかえてる。


「うぎゅって何?」


「それより、さぁ・・・」


「何?」


「放してくれない?」


さっきからずーっと抱きしめられてるんですけど!


「ヤダ」


はぁ?


その言葉と同時に、榎本彼方はあたしの体をさっきよりもきつく抱きしめた。


「放してって、言ってんぢゃん!」


「ん~・・・放したくない」


意味わかんない。


「あのさ、俺と契約しない?」


「けーやく?」


あたしは抱きしめられたまま、聞き返した。


「ん。

 伊藤ってゆー奴と、付き合えるよーに」


「え?!」


ガバっと・・・見なきゃよかった。


あたしが上を向いたせいで、榎本彼方との顔の距離が縮まった。

あと1cm前に行けば、キスしちゃうくらい。


「ご、ごめ、」


「する?」


「え?」


男って、息臭いと思ってたけど、榎本彼方は違った。

む、無臭・・・。


しかも、何このきめ細かい肌!

ムカつくなぁ~!!


そんなことを考えているあたしに、涼しげな瞳は言った。


「契約、する?」


「え?あ、あぁ・・・どうするの?」


小夏の邪魔は、したくない。

でも・・・初恋なの。


とっても好きなの。


小夏は凄くモテるから・・・いいよね?

伊藤君の代わりなんて、すぐ見つかるよ。


「なんだかんだ言って、あっちもアンタのこと好きだと思うよ」


「そ、そーなの?!」


「知らないけど。

 キライではないことは確か」


あ・・・あ~。


「だから。

 俺が指導してやるよ。

 恋愛の」


「まぢ?」


「ん。

 っても、適当に女らしさ出させるから」


「あー・・・」


「んじゃ、証拠、残しとくから」


そう言うと、榎本彼方はあたしのシャツのファスナーを下ろした。


「はぁ?!

 ちょっ・・・何してんの!!」


「言ったじゃん。

 証拠残すって」


証拠って?


ぼーっとするあたしを他所に、榎本彼方はブラが全部見えるぐらいまで、あたしの服を下ろした。


「どこに残すの?!」


「どこって・・・彼氏意外の男が見れない所」


「それって、」


あたしが言い切らないうちに、榎本彼方はあたしの胸元に吸い付いた。


「っつ!!」


いった・・・。


「アンタさ、胸だけはあるんだね」


「んなっ!!」


「サイズ幾つ?」


「・・・・D・・・・」


「おぉー。

 そりゃー立派だな」


あたしは自分の胸元を見た。


そこには・・・。


「き、キスマーク?!」


「ん。

 証拠ね」


それが、あたしと彼方の始まりだった。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。