彼との再会
さぁ!こっからが見所です!!
「まぢで!?!?!」
「ぅん・・・・」
「あーあ!!勿体無い!」
駅前のファーストフード店で、後ろの席を独占中。
「てか、あたし等そろそろ出なきゃ!」
「あー!もうこんな時間」
「小夏、どうする?」
加奈子は私の顔を覗いてる。
何か恥ずかしいな。
「1人で帰れるよ。
皆ばいばい」
「何か可愛くなーい」
「ま、メールでも学校でもいいから、また教えてね」
「ばいばーい!!」
3人は、慌てながら切符を求めて行った。
私の家は、駅の近くだし、電車は不必要。
「ふぅー・・・」
今日も1日楽しかったなー。
私はファーストフード店を後にした。
その時。
ドンッ。
「す、す、すいません!!
大丈夫ですか?!」
やばい。
「大丈夫・・・ってあれ??」
私が顔を上げると、そこには端整な顔立ちの・・・。
「い、伊藤君?」
「海東、お前牧本と帰ったんじゃねぇのか?」
マキモト?
「誰?」
思わず口に出した。
「誰って・・・てかお前、何で南校の制服着てんの?」
伊藤君は、私の全身を凝視する。
「そ、そんなに見ないで・・・恥ずかしい・・・」
「あ、ごめん・・・」
そっか。
マキモトって人は、真夏の友達。
顔そっくりな私と真夏を間違えたってことか・・・。
「あの、私、海東 小夏って言うんです!」
「・・・・・え?」
伊藤君は、目をパチクリさせる。
「私、海東 真夏の双子の妹なんです!」
「え?ふ、双子??」
「はい・・・それで、あの、」
「募金してたのどっち?」
覚えててくれたんだ!!
「私・・・です」
「そっか・・・あのさ・・・」
「はいっ?!」
「とりあえず、止めない?敬語」
え?でも・・・。
「敬語なし!同い年なんだし」
「え、でも、」
「小夏っ」
「ひゃい!」
変な声!!
でも、い、今なんて・・・・?
「・・・って呼んでもいい??」
「えっ・・・」
唐突すぎだよぉ!!
「だめ?」
「そんなことっ!!・・・・いい・・・よ」
爽やかな笑顔を見せてくれる伊藤君。
「まぢ?サンキュ!!」
ポリポリと頭を掻いてる。
前と同じ・・・。
「俺のこともさぁ・・・雹牙って呼んで?」
ひょ、ひょ、ひょーが?!
凄い名前・・・。
「似合わねぇだろ?」
「ぜ、全然似合わない」
伊藤君からは連想できな・・・あっ!
「う、嘘!
とっても、似合わなくなんかない!」
「いや、わかってる。
よく言われるし」
あ~言っちゃったよぉ。
「小夏、メアド交換しない?」
「い、いいの?」
思っても叶わないはずの願い。
私は大急ぎでケータイを出す。
「・・・おっけー」
「ありがと・・・すっごい嬉しい」
やだ!
私ってば、今顔真っ赤かも!
あっつい・・・。
よく見ると、いと・・・雹牙も・・・。
慣れないなぁ・・・。
「じゃ、じゃあこれで」
私は早足で歩道橋を上がる。
「小夏!」
「何?」
「また・・・いつ逢える?」
そんな嬉しいこと言わないでよ。
「いつでも!!」
私は満面の笑みを浮かべた。
「じゃーさ、今度の土曜日練習試合だから見に来て!!」
え???
「い、いーの??」
「あったりまえ!!」
行くよ・・・。
行きたいよ・・・。
私は大きく頷いた。




