聞き込み
カリカリカリ・・・。
ブオーン・・・。
汗臭い部室に、シャーペンがノートを滑る音と、扇風機の音が響く。
「そこ、間違ってる」
「へ?」
橘さんの言葉を聞き、あたしは橘さんを見る。
ほんっとに綺麗・・・。
切れ長だけど、大きめの目はぱっちりしてる。
その目を覆っている睫毛は、くるんと上を向いている。
鼻はちっちゃくて高いし、グロスの塗られた唇は形がすごく綺麗。
シャープな顎のラインとか、茶色の髪はすっごいサラサラ。
マネージャーにも関わらず、真っ白な肌。
シャンプー何使ってるんだろ・・・。
洗顔フォームは?
日焼け止めとかしてるんだろーな・・・。
「私の顔、何か付いてる?」
「えっと・・・その繊細なパーツに感動してました!」
「ふーん・・・」
あの・・・。
その綺麗なお顔で、あたしをガン視しないで・・・。
「あのー、あたしの顔、何か付いてる?」
「目と鼻と口が付いてる」
性格悪いなー。
「あのさ・・・この前のことなんだけど・・・」
「何?いつのこと?」
大きく息を吸い込む。
「葉月の・・・彼氏の・・・」
「ホントよ」
落ちてきた横髪を、耳にかける橘さん。
ホント綺麗・・・・。
ぢゃなくて!
「南校の人」
南校・・・小夏の・・・。
「なんで橘さんが知ってるの?」
「知り合いなの」
「え?」
「安田 加奈子」
浮気相手の名前!
「ふ、ふーん」
「早く直して」
ホントっぽい・・・。




