図書館
またまた小夏です!
真夏好きの方、申し訳ないです(>m<)
南校は、平均点が高く、制服が可愛い事で有名。
大学にもかなり有利。
最初、そんな凄い所の推薦に合格したと聞いたときは、とても嬉しかった。
けど。
ずっと一緒だった双子の姉と離れるのは、とても辛かった。
真夏は、平均点が低く、結構荒れてる東校。
真夏は辛くなかったみたい。
「南校か~おめでと!」
元から東校に行きたがってた真夏には、別に苦痛じゃないみたい。
でも・・・。
私は寂しかった。
「着いた・・・」
南校の難点。
それは、図書館が校舎と別ということ。
だから、漫画みたいな甘い展開はない。
遠いし、そんなアハンな事も出来ない。
窓が多くてガラス張りみたいだから。
「あれ?」
図書館の入り口は閉まっていて、そこに<休館>と書かれた札があった。
閉まってるじゃん・・・。
私は帰ろうと思った。
その時。
「お~来た来た!」
元気いっぱいな声。
確か・・・。
槌田君。
「あの、閉まってる・・・」
「あ、大丈夫!センセーから鍵渡されてるから」
人気キャラクターのキーホルダーがぶら下がった鍵。
「本持ってきた?」
「うん・・・槌田君て、図書委員だったの?」
「うん。幽霊委員だけどね」
部活で忙しいからか。
「俺、この場所好きなんだ」
「え?」
「何か、誰も来ないから、かな?」
無邪気に笑う槌田君。
「そうなんだ・・・」
「はい、本出して」
私は、槌田君に持ってきた本に印鑑を押してもらう。
「これで終わりっと・・・・」
「ありがとう」
「あのさ、海東」
「何?」
「俺、お前の事好きだ」
「・・・・えぇ?!」
驚き桃の木山椒の木。
「入学式の時、一目惚れして。
そんな事する柄じゃねぇけど、まぢで好き」
そんな、恥ずかしいよ・・・。
「付き合ってくれ!」
真剣な眼差し。
「あの、私・・・アナタのこと、よく知らないし」
「あ・・・」
「その・・・・ご、ごめんなさぁい!!」
私は槌田君を残して、図書館を後にした。
真夏に相談しよっかな・・・。