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魔法はマナとともに  作者: 神無月かなめ
第一章~あなたに出会えてよかった~
9/19

私にとっての大きな壁

今回は、座学試験の回ですが、皆さんも解けるようになっていますので、一度解いてみてね!回答は後書き部分に記してありますので、そこで、解いた方は確認してね!

 とうとうこの日がやってきました…そう、ルミエールの試験日…そして、座学試験を受ける日でもあります。


 と、とりあえず何とかアイトに最低限の知識を叩きこまれたので、合格ラインは越えたいところです。


 試験当日――。


 アイトと共に会場となるルミエール学園に向かう。朝からたくさんの人が集まっており、校門前であるにも関わらず、すでにたくさんの受験生で溢れていた。


 ちなみに合格ラインというのは、前年度の合格者のデータをもとに算出されたラインであるので、必ずしもそのラインを超えたからといって、合格するわけでもないが、全てのラインを超えていればほとんど合格と言っても過言ではないだろう。


 試験は、全部で三つある。そして、今日受ける試験は、座学試験と実技試験の二つである。座学試験は、その名の通り学力を図るための試験である。魔法に関する知識がどれだけあるのか。この学園にふさわしいだけの知識を持つのか。それを問われるのだ。ちなみに私は、この座学試験が一番心配である。一応、個人的に勉強に励んではいたが、正直いって、完全に理解したか?と聞かれれば、したようなしてないような…といった濁した感じで返してしまうぐらいの理解である。それも含めて、前日に無理やり理解させられたのだが…


 自分が解ける問題が出てくることを祈るばかりです。


 そう心の中で呟き、手を合わせていると隣から声が掛けられる。


「祈っても変わんないぞ」


 アイトが、呆れた様子でため息をついた。


「それぐらい分かってるよーむぅ」


 そして、学園に入る前に手の甲に刻まれた魔法陣を読み取られ、何階のどこで試験を受けるのかを指示される。アイトとは隣の番号同士ではあるが、別の階の部屋を指示された。


 お互いに励ましあい、別れた後指示された部屋に入室する。教室の中は、長机が教卓を向くように置かれており、既にちらほらと受験生の子たちが座っていた。


 私は、自分の番号である『8731』の番号表が貼られている席に着く。


 周りに座っている人に知り合いはいない。それもそのはずで、私は人の少ない村からアイトと二人で出てきたのだ。周りに知り合いがいないのはもちろん知っていたが、いざ一人になるととても不安に感じた。アイトの存在が私の不安を紛らわしい、心の支えになっていたのかもしれない。


 でも、今は一人なのだ――。


 とても不安で手が震えるぐらいに緊張していた。頭が真っ白になるぐらい、鼓動が早くなるのを感じる。そんな時に母を思い出す。母は、この学園の卒業生だ。母は、この試験を合格という形で乗り越えたのだ。私は、母のように、ばぁばのように立派でかっこよくてたくさんの人達を笑顔にできる、希望を与えられるそんな人になりたい。


 そのためには、ここでもっと多くのことを学ぶ必要があった。


『大丈夫』


 私は、拳を胸の前で強く握った。そして、静かに息を吸い、胸に溜まっていた空気を吐き出す。それだけで幾分か緊張が解けていくのを感じる。


 そして、頭の中で今まで培ってきた様々な知識を掘り起こす。


 気付くと、教師がすでに教室に入室しており、周りにもたくさんの受験生が着席していた。そして、問題用紙と解答用紙を教師が一つづつ受験生の目の前に置いていく。


 そして、開始の合図が出された――。


 ◇◇◇


 一問目

 マナとは何か。簡潔に説明せよ。また、そのマナが枯渇した場合どうなると考えられているか。解答欄に答えよ。


 この問題は、分かる。魔法を使う上では最低限、知っておくべき必要のある知識だから。それに、マナが枯渇した場合にどうなるか…それは、よく知っている。


 私は解答欄にすらすらと書いていく。


 二問目

 筋力を底上げする魔法の正式名称を答えよ。また、多重展開をした際のメリットとデメリットをそれぞれ答えよ。


 この魔法は、私が戦闘の際によく使う魔法だ。魔法を専門的に使う方たちはあまり使わないが、私の戦闘スタイルの場合、この魔法がないと戦いにはならないだろう。


 私は、解答欄にすらすらと書いていく。


 三問目

 魔法はマナを変換させて扱うことが出来るが、マナの変換次第では、どのような魔法でも行使できるか。否か。また、自分が戦闘に置いて、魔法を使うならどのような魔法でどのように戦うか、解答欄に答えよ。


 う、うーん。確か、ばぁばが私の小さい頃に言ってたような…でも、マナが足りなかったら扱えないのかなぁ…うーーーーん。二分の一だよね!あと、私が戦闘で戦うなら…かぁ…私は、剣と小さな魔法で戦うスタイルだからなぁ。相手の動きを捉えつつ、罠を張り、筋力を強化してより俊敏に…そして、相手を翻弄しつつ隙が出来たら、重い一撃をみたいな感じで書けばいいのかな?


 私は、解答欄に少しだけ時間をかけて書いていく。


 四問目

 魔法の基本属性は全部で四属性、特殊属性が二属性存在する。その六属性の中で適正者が特に少ない属性は何属性か答えよ。また、その属性で扱うことのできる基本魔法を答えよ。


 これは、あれだよね?多分…どっちかで迷うけど、多分、こっち……かな?この属性の基本魔法は……この魔法だよね?


 私は、解答欄にすらすらと書いていく。


 五問目

 自分が保有する残マナ量は何で確認するのが良いか。また、それが橙色に発光した際、自信の残マナ量は最大マナ量の何割残っているか答えよ。


 あぁ…ウィンクしてたお兄さんが目に浮かぶ……たしか……たしか、【xxx】って言ってたよね。その後に、アイトが説明を加えてくれたんだっけ……。思い出した!


 私は、解答欄にすらすらと書いていく。


 六問目

 魔法の効力はマナ量によって差が生まれるが、その差を埋めるにはどうするのが良いか。簡潔に答えよ。


 えぇぇ……そんなの知らないよ…でも、お母さんの戦い方を思い出せば……うーーーん、難しいよぉ!!


 私は、それっぽいことを適当に書いておく。


 七問目

 相手の攻撃を防ぐときに使う魔法は何か。また、強度を上げるにはどうすればよいか。


 う、うん?攻撃を防ぐときに使う魔法ならわかるよ…?でも、強度を上げる方法があるなんて知らない……。うーーん、お母さんの戦ってる姿を思い出せば……ふえぇぇ。


 私は、たどたどととりあえず書いておく。


 八問目

 魔法を使う際に杖を使うメリットを二つ答えよ。また、杖によって魔法の質は変わるか。否か。


 メリットは、確かお母さんが……杖をくれた時に教えてくれた……うん、多分これで大丈夫!でも、杖によって魔法の質は変わるのかなぁ……うーーーん、込めるマナ量とかによって変わるものだと思ってるんだけど…に、二分の一だよね!!


 私は、当てずっぽうで書いた。


 九問目

 それぞれで適正ジョブは異なるが、その適正ジョブはどう判断するか。また、適正ジョブを決めた際に得られるメリットは何か。二つ以上答えよ。


 適正ジョブの決め方は、知ってる!それで、得られるメリット…かぁ……それは、もちろん――。


 私は、すらすらと書いていく。


 十問目

 失われし魔法を二つ以上答えよ。


 う、失われし魔法??そ、そんなの聞いたことないんだけど…!!うぅぅ…適当に書いとこうかなぁ。


 私は、解答欄に適当に書いておいた。


 ◇◇◇


 そして、座学試験は合図とともに終了した。


 う、うーーーん…正直言って…不安…というかなんというか…後半がボロボロだった気がする……だめだめ!引きずったら負けだ!!次の実技試験で成果を出さないとね!


 そう自分を鼓舞し、試験監督をしていた教師の言葉に従いながら部屋を移動する。


一問目

・マナとは何か 8点

 魔法という事象を引き起こす際に消費する人々が生まれつき、その体内を循環させているもの


・マナが枯渇した場合どうなるか 2点

 その生を終えると言われている。 (死ぬという意味合いを持つ言葉であれば正解)


二問目

・筋力を底上げする魔法 2点

 身体強化魔法【ステア】


・多重展開した際のメリット、デメリット それぞれ4点ずつ


 メリット(普通の身体強化魔法よりも、大きく筋力を強化できる)

 デメリット(普通の身体強化魔法よりも多くのマナを消費する)(自分の体を制御できなくなる)


三問目

・マナの変換次第でどのような魔法でも行使できるか。否か。 2点


 否 理由(適性の属性でなければ、いくらマナを変換させても扱うことが出来ない)


・どのように戦うか 8点

 マナの回答(身体強化魔法【ステア】を自身にかけ、魔法生成で【剣】を生成し、近接で戦う。魔法は、相手の隙を作る場合や相手の動きを妨害する場合に補助的な役割として扱う)


四問目

・適正者が特に少ない属性 5点

 光属性


・光属性の基本魔法 5点

【ヒール】


五問目

・残マナ量を確認できるものの名前 5点

【ビジュー】


・【ビジュー】が橙色に発光している場合は、最大マナ量のうちどれぐらい残っているか。 5点

 5割未満から3割


六問目

・魔法の効力の差を埋めるにはどうするのが良いか。 10点

 何度も同じ魔法を使うことによって、その魔法の質を上げることが出来るので、同じ魔法を何度も扱う反復練習をするのが良い。


七問目

・相手の攻撃を防ぐときに使う魔法 5点

【シールド】


・シールドの強度を上げるにはどうするのが良いか。 5点

 シールドの範囲を小さくする


八問目

・杖を使うメリットを二つ答えよ。 それぞれ4点

(魔法の効力をあげる)(マナの消費を抑える事が出来る)


・杖によって魔法の質は変わるか。否か。 2点

 変わる


九問目

・適正ジョブをどう判断するか。 2点

 適性検査により判断する。


・適正ジョブを決めた際に得られるメリットを二つ答えよ。 それぞれ4点

(ジョブにあった師匠に稽古をつけてもらえる)

(ジョブにあった職業につきやすくなる)


十問目

・失われし魔法を二つ以上答えよ。 10点

※後のストーリーで出てきます。


お疲れさまでした!何点だったかをコメント欄で教えていただけると嬉しいです!!もし、問題の質問がありましたらコメント欄でお聞きください。別解の質問も受け付けてます!


ちなみに座学試験の合格ラインは、85点です!


三問目のどのようにして戦うかという問題について皆さんがどのような魔法でどのように戦うのかとても気になるところです笑

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