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魔法はマナとともに  作者: 神無月かなめ
第一章~あなたに出会えてよかった~
12/19

合否発表と試験結果

 そして、合否発表の日がやってきた。


 試験終了の日からそれ程期間は開いておらず、どのようにしてあれだけの人数のデータを集計したのか気になるところだが、そのお陰もあり、そこまで宿泊費はかからなかったのでよしとする。


「お願いします…お願いします…」


 私は、校門に入る前に手を合わせてとりあえず神頼みをしておく。


「今更しても遅いと思うよ?」


「わ、わかってるよ…むぅ」


 校門の前からでも見える、人が多く集まる掲示板に張り出された合格者の番号が書かれた紙の前に恐る恐るというように歩みを進める。


 ……7589…8012…8652…8731…8732……


『8731』は……あった!!!


「あったよ!!あったぁぁぁ!!!」


「マナ!おめでとう!」


 私の隣の番号である『8732』という番号もあるので、アイトも合格していることになる。それでも、自分の合格に喜ぶのではなく、私の合格に喜ぶって…どれだけ心配してたんだろう…ううん……まぁ、合格だし、いっか!


 そして、掲示板を見てると下の方に文字が書かれていることに気付いた。そこには、『試験の受付をこの場所で行った方は、その際に印した魔法陣にマナを込めると試験の結果を確認できます』と書かれていた。


 私とアイトは、お互いに顔を見合わせ魔法陣にマナを注ぎ込んだ。すると、魔法陣はすぅーと消えそして、一枚の最初にもらった自分の番号が書かれた紙の大きさと同じくらいの紙がその場に現れた。


 その紙には、それぞれの試験の点数と合否結果が記載されていた。


 マナ


 座学試験 75点

 実技試験 85点

 実力試験 100点


 計 260点 合格


 た、高い!!私が、こ、こんなに優秀だったとは……ふふふ、特待生も夢ではないのでは…!


 そして、アイトが見ている紙に目を向けた。


 アイト・シュバルツ


 座学試験 100点

 実技試験 90点

 実力試験 90点


 計 280点 合格


 たっか!!一瞬にして、特待生の希望が消えていく瞬間であった。


「え?マナ、実力試験100点じゃないか!すごい!!」


「あはは、アイト様には及びませんよぉ」


 ぐぬぬ……アイトに負けるのは、なんかやだぁ……くうぅ頑張ろう……


「それにしても、今回の試験も落ちた人が多くいるみたいだね…ほんとうにマナが受かっててよかったよ」


「そんなにいるの?」


「聞いた話によると、前年度の試験では実力試験で0点者が続出したって話を聞いたよ?」


 あぁ…ちょっと、思い当たる節があるかも…あの、女性のえげつない戦法を思い出す。初手の泥沼を避けられなかった場合、どうする事も出来ずに敗北する事だろう…。うん…なんか、納得してしまった。


「そういえば、アイトは、どんな人と戦ったの?」


「あぁ、僕はこの学園にいる聖騎士の教師と戦ったよ。尊敬する人だったから、この人と戦うんだって思ったら緊張しちゃったんだけど、やっぱり戦ってみて尊敬できる人だなぁって思ったよ!それも、何が尊敬できるのかというとね、その心にある信念を表したような言葉が聞いただけで震えるんだよ!!あぁ、絶対に適性検査で聖騎士の適正があったら弟子入りするんだぁ!」


 アイトは、間を置くことなくその聖騎士の人について話し続けていた。


 アイトが、その人の重度のファンであることがよくわかりました。でも、そっか…自分にも師匠が付くんだ…。どんな人が私の師匠になるんだろう…。できるなら、お母さんの師匠を務めていた人がいい。その人ならきっと、私のことを導いてくれると思うから――。


「それで、あの人の戦い方がまた凄くてさぁ!何がすごいのかというとね――」


「アイト!」


「わわっ!話過ぎちゃった…。それよりもマナは実力試験で戦った教師の人に弟子入りするの?」


「それは絶対やだ」


 私は、即答で返した。


「そ、そうなんだ…」


 あの人にだけは弟子入りしたくない…なぜなら、性格が悪いからである。弄ばれたことは、絶対に忘れない…。


 私は、ぐるるとうなり声をあげそうなほどの表情をした。


「本当に何があったんだろう…」


 不思議そうにアイトは私を見るのだった。


 そして、私はこの学園の試験に合格したのであった。ここから、私の学園生活が始まる――。

次回から学園編が本格的に始まります!

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