豪華な料理たち
※ 改稿にて1ページ前の最後に話を追加しています。
そちらの方を先にお読みくださいませ。m(_ _)m
「よし、では君の母親とお姉ちゃんに再開させてあげよう」
パアっと明るくなるウォーカー。
やっと二人に再開できるのかと鈍い心が躍る。
「と、言いたい所なのだが、どうやら君はお腹が空いているようだ、先に食事を取りたまえ。
二人も君がお腹を空かせていたらきっと心配するだろう。」
残念そうな顔でそう言うヴェルカン。
ウォーカーは不満が溜まっていたが実際の所、お腹が空いていたのは本当であった。
そして何より先程からこの部屋中に漂っている美味しそうな香りがお腹を鳴らしていたのであった。
「ご飯を食べたら本当に会わせてくれるの?」
「ああ、もちろんだとも。食事が終わったらすぐにでも会わせてあげよう。料理はご馳走しよう」
そこの席に座りたまえと、目の前の席を指定されたウォーカー。
手首の縄を解かれ腰に結び直された状態でテーブルのいわば末端の席に座った。
先程よりも心なしかテーブルについている人たちの視線が期待に高まっているようにウォーカーは感じた。
ただ、何にそんな期待しているのかは分からなかったが。
テーブルの上には様々な料理が並べられている。
豪華絢爛と言ってもよい、その贅沢な料理たちはウォーカーの食欲をそそるのに十分な効果を発揮した。
使用人が失礼します、とウォーカの前に並べた料理。
どれも普段食べない様な料理で絵本の中でしか見たことの無い様な物だ。
メインの肉料理はまさに焼きたてで有ったし、スープも美味しそうに湯気を立てていた。
「こんなに食べていいんですか?」
半ば困惑気味に尋ねるウォーカー。余りの豪華さに少しびっくりしている。
その質問に満面の笑みで答えるヴェルカン。
「ああ、むしろ我々は食べて頂きたいほどだよ」
席に着いてる全員が同じように頷く。
その揃い方に少し気味悪さを感じるもウォーカーはその料理を口にする。
途端、口内に広がる肉汁。
味が十分浸み込んでおり、旨味が最大限に引き出されているであろう肉料理。
間違いなくココの料理人たちの腕のレベルを如実に表していた。
「どうだい? 美味しいかい?」
ウォーカーが口にしたのを見て尋ねるヴェルカン。
「うん! すっごく美味しいです!」
お肉はとろけるほどに柔らかく、濃厚なソースと肉本来の味が絶妙に絡まりあっていてほっぺたが落ちそう、とウォーカーは感じていた。
パンの焼きたての香りは何枚でも食べれそうだった。
そして、スープのクリーミーな味わいとその中に入っていたお肉はプリプリしていて今までで一番美味しかった。
こんど、ママに作ってもらおう!
そう心の中でウォーカーは決めた。
ただ、美味しそうに料理を食べているの様子。
それを他の面々が口角をあげて見ていたことにウォーカーは気づいていなかった。
ただ、ニコニコと美味しそうに頬張っていた。
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