表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/11

幼馴染は熱をだす

 学校に着いて教室の中に入ると、そこには胡桃くるみの姿がなかった。珍しく寝坊でもしてるのかと思ったが、授業が始まる時間になっても来ない。


 全然来ないから、遅刻して途中で来るのかと思いきや来ることはなかった。時間は過ぎていき、結局お昼まで来る様子はない。


 一人でお昼ご飯を食べるのは久しぶりだ。何だか最近はいつも隣にいたから、物足りないというか何とも言えない気分だな。コンビニで買ったおにぎりを食べながら、スマホを眺めて胡桃に何かあったのか連絡することにした。


「「今日は来ないの?」」


 するとすぐに返事が返ってくる。


「「熱がでちゃって……」」


「「えっ大丈夫?」」


「「大丈夫だよ、そこまでひどい熱じゃないから」」


「「わかった、お大事にな」」


「「うん、ありがとう」」


 本人は大丈夫って言ってるけど胡桃の家族は、確か今は出張か何かでいないよな。一人だとつらいだろうから、放課後に風邪にいいものを買ってお見舞いに行くか。



 そして放課後。コンビニでスポーツドリンクやおかゆ、他にも色々と買って家に向かうことにした。幼馴染とはいえ、家にはあんまり行った事がないから緊張するな。そんな事を考えてるうちに、胡桃の家に着いた。

 インターホンを鳴らすと、胡桃が扉を開けて出てくる。


一也かずや、わざわざ来てくれたの?」

「うん、心配でさ。少し家に上がってもいいか」

「いいよ」


 家の中に入ると胡桃の部屋に案内された。


「片づけてないから汚いかもしれないけど入って」

「うん、お邪魔します」


 胡桃の部屋は整頓されていて、女の子の部屋って感じだ。

 部屋の中で俺は買ってきたものを胡桃に渡す。


「色々買ってきたから、食べれそうだったら食べて」

「うんありがとう! あっプリンがある、食べていい?」

「いいけど大丈夫なのか?」

「大丈夫! そんなにひどい風邪じゃないって言ったでしょ」

「まあそうだけど」


 買ってきたプリンを食べながら、胡桃は話しだした。


「いきなり来たからびっくりしちゃったよ」

「ごめん、風邪なのに何も連絡しないで来ちゃって」

「ううん、嬉しかったからいいよ! それにプリンも食べれたし」

「ところで本当に大丈夫なのか?」

「うん、熱も下がってきたから大丈夫。そんなに心配してくれるなんて意外だね」

「俺を何だと思ってるんだよ、幼馴染だし心配するよ」

「幼馴染か……」


 胡桃は何故だか寂しそうな表情になった。なんか変な事でも言っちゃったかな。話を切り替えようと違う話題を出そうとしたら、胡桃が突然顔を近づけてきた。


「ねえ、私のこと嫌い?」

「えっそれはどういう……」

「自分で考えて」

「嫌いじゃないよ」

「そっか、まあそれならいいや」


 何がしたいんだよ。パジャマみたいな服装だから、近づいたら色々と見えちゃうから目のやり場に困った。


「何がっかりしてるんだよ」

「別に―、あっそうだ風邪だからさ私の願い事一つ叶えてよ! そしたら元気になるかもしれないからさ」

「うーん、俺にできる事ならいいよ」

「えっいいの! じゃあ……頭を撫でて」

「えっ!?」

「はーやーく!」

「わ、わかったよ……よしよし」

「ふふっありがとう」


 胡桃は頭を撫でると顔を赤くして喜んだ。こういうのって彼氏とかがするもんだよな。でもこれで元気がでるならいっか。

 この後も少しだけ話して帰る事にした。戸惑うこともあったけど、思ったよりも元気そうで良かったな。

「続きが読みたい」「面白い」と思った方は広告下の☆☆☆☆☆の評価で応援していただけると嬉しいです。よろしくお願いします!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ