いっぱい汗を流せば、お肉はつかないですみますか?
あれ?いつの間に寝てたんだ僕。
明るくて目が覚めた。
あくび。
朝だよね。
時計6時30分。
今日はここに父さんおらんよね?
寒い。
けどベッドの布団から出て、着替え着替え。
パジャマ上下脱ぐ。
靴下靴下、んでトランクス、半袖シャツ、んでティーシャツ、短パン、トレーニングウェアにウィンドブレーカー。
完璧。
トイレ、トイレ。
何かお腹が最近おもいさよ。
<すまぬな>
あり?メファシェハだ。
<私が食べたものは、みな太賀氏の肉となるようだ>
はあ?
ゴイゴイメファシェハが喰うと僕が成長するってか?
良いじゃんそれ。
<横に>
横に成長するってか?
ダメじゃんそれ。
<運動せぬと顕に似てくるぞ>
まあ、アッくん、チョッとだけ僕やタケッちゃんよりポッチャリ風か。
結局、運動すればいいんだよね?
<うむ>
今日も午前中はセパタクローの練習だから、そだ体育館まで走っていくべ。
トイレ済ませてダイニングキッチンへ。
「おはよう」
メファシェハがテレビ見ながら食事中。
姉ちゃんはおらんな。
「おはよう太賀氏、今日は朝茶粥だよ」
「父さん、メファシェハおはおぅ。僕茶粥好き」
パリパリ御新香と喰うとうまいさ。
御新香とタラモサラダとお高い北海道産焼きシシャモも付いた茶粥は、カルシウム強化牛乳に良くあうさ。
デザートはミカンだった。
「ごちほうさま」
洗面台で、ウィンウィン歯磨き、バシャッバシャッ洗顔。
髪の毛とかして、うん完璧。
いつものスポーツ飲料やらタオルやら、手袋やらマフラーやら入れたカバンも持った。
「いってきます」
「太賀氏、まだ一時間も早いだろ?父さん支度できてないぞ」
「今日はトレーニングで走ってく」
「じゃぁ、荷物はリュックがいいな。詰め直して来なさい」
リュックに荷物入れて、あらためて。
「いってきます」
「いってらっしゃい。迎えにはいくからな」
「いいよぅ」
玄関出て走る。
あっと言う間に後悔。
すんごい寒いんだが。
風がごうごう。
あ、霜柱だサクサク面白いな。
うん、ウォーキングで行こう。
とろとろ歩いて……たらすんごい寒いんで時々走った。
結局30分かからんで体育館に着いちゃった。
管理人のおじさんが管理人室前にストーブ置いてくれたんであたる。
あったかあったか。
そだ小さいポーチも持ってきたんだ。
中身の僕のアミュレット整理しとこう。
コマッちゃんの文庫本は運びにくいんで、挟まってた金色の針金細工のシオリにしたさ、なんかまたワーム形だがな。
ユッくんにもらった小さな熔煉水晶珠はフェルトの袋に入れた。
万千穂さんにもらったメノウのスライスしたやつ……コースターだよねこれ。
やっぱりフェルトの袋に入れてと。
ハァくんに去年もらった黒い石。
囲碁ん時使うやつ1粒もらった。
関西名産那智黒石て言うんだそうだ。
かずはちゃんにもらった銀色の花。
モールみたいなので作った造花。
父さんにもらった小さい御守り。
母さんにもらったちっさい御札。
両方学業成就のやつだ。
これはガチでアミュレットだよな。
部長にはもらってないな。
記録係にももらってないな。
姉ちゃんは?
あ、前にポケットティッシュもらったな。
使いきったけど。
あ、綺麗な貝ももらったな。
中身が入ってて、腐って臭いがすごくなって父さんに捨てられたけど。
あ、靴下もらったな今年の誕生日に。
あれ履き替え様にカバンにいれっぱなしだ。
「はやぁいなぁ。おは、はよ。なにしてんの?」
「はよ、小物の整理」
タケッちゃん登場。
そだ、知らせる事だよ。
「ニュースがあるよ」
「多分それ知ってる」
タケッちゃんに即答された。
やはりか。
「おは」
アッくんきた。
「ニュースがあるよ」
言ってみた。
「え、何でもう知ってんの?兄ちゃん言ったん?」
アッくんびっくり。
「え?何?ユッくん?」
あれ、違う話題だぞ?
「このセパタクローのチームに関する事だよ?」
タケッちゃんが言う。
「そうだよ、兄ちゃん高校決まったから3月からチームに復帰するって」
アッくん。
「「えぇ!」」
思わず声が揃ったぞ。
「あれ?兄ちゃんのニュースじゃないん?」
アッくん首をひねる。
「ハァくんかえって来るんだが、四月からオナ中んなるんだが、きっとこのチームにも」
「そう、三月末からもう来そうだよ」
ほらタケッちゃんとは同じニュースだったな。
タケッちゃんは母方がおんなじ葉世川だからニュースソースが同じなんだな。
「ハァくん帰ってくるだ。じゃ来年度のキャプテンはハァくんにお願いだね」
アッくんは今キャプテンやらされてるもんな、ユッくんからの指名で。
ごちゃごちゃしとったら、体育館中にアングイッラ・インゲーンスの大人部門の人が集まってきた。
「ありがとうございました」
管理人のおじさんにお礼を言ってから集合だ。
「「「おはようございます。よろしくお願いいたします」」」
挨拶から練習だからっていったのもハァくんだったな。
んで、また体育館で準備運動。
今日は外でロードワーク。
僕らだけってなんなんよ。
この体育館とグランドのギリギリ内周10周ってなんだよ。
ゼーゼーいいながら戻って来たら、休息時間で社会人のおじさんが、出張で行って来たってサフールのお土産、ワトルシード風味のマカダミアナッツをくれた。
ワルトシードのこうばしくって甘い香りがするけど、薄い塩味でうまいよこれは。
サクサクしたトコなんかが特に。
ワルトシードなんかが採れるサフールはサフル大陸唯一の国だ。
てか、サフル大陸がまるごとサフールなんだな。
スポーツ飲料と一緒だといくらでも入るマカダミアナッツを食ったら練習再開だ。
今日は社会人大学生チームがアタック無しで試合形式で練習をみてくれるんだ。
やった!試合形式だ!
まず、アッくんが籠ボールを蹴り込んでサーブ。
向こうでレシーブ、でトスあげられて、返球された。
僕が右足の腿で受けて高くあげる。
アッくんが右足のインサイドでアタックに良い位置にトスをあげる。
タケッちゃんが右足のオーバーヘッドでアタックだ。
おう、ダイレクトで返って来ちゃったよ籠ボール。
今度はタケッちゃんが右足のインサイドで勢いをとめながらワントラップ、すぐに僕にパスが来た。
僕も右足のインサイド使う。
んで、ダイレクトに高めのトスをあげる。
アッくんがハイジャンプで右足でアタック。
籠ボールは相手コートに。
レシーブのトスの返しでまたまた籠ボールが戻って来た。
ラインギリギリだ。
アッくんが足を伸ばしてなんとか右足の爪先でレシーブ。
ラインを割っちゃったけど、タケッちゃんが走り込んでスライディング、右足の爪先でトス?
籠ボールがコートに戻った。
僕が体勢を調えてもアタックは無理なんで今は右足のトゥキックで返しだ。
すぐに返ってきた。
僕が右足の甲でレシーブ。
タケッちゃんが右足のインサイドでトス。
アッくんがオーバーヘッドで右足っアタック。
また、レシーブされた……。
こんなのをぐるぐるぐるぐる繰り返しだ。
ワンピリオド分、20分間みっちり。
終わりの方は3人ともミス連発。
てか、僕らはまだ、持久力がもたん、もたんぞ。
試合ん時だけは、ユッくんが出てくれたから休めたけど、ぶっ続けはまだダメだなぁ。
「休憩いれっぞ」
創設者アングイッラのお兄さんが助けてくれた。
「絶対、交代要員必要だよね」
タケッちゃん。
「3月……4月には何とかなるよね」
アッくん。
「ホントは補欠も欲しいよね」
僕。
さあ、スポーツ飲料飲んでトイレ行って、練習再開だ。
試合形式でまたワンピリオド練習したさ。
んで、お昼前にクールダウンして解散だ。
「「「ありがとうございました。さようなら」」」
駐車場に行くと、ワゴン車のトコで父さんと伯父さんたちの3人がモバイル片手にダベってた。
あ、アッくんトコの七人のりワゴンだ。
父さん達は寒くないんかい、外で。
「終わったか」
友一伯父さんが声をかけてきた。
「……うん」
アッくん。
「これからスーパー銭湯行くぞ」
ってまた、友一伯父さん。
やっぱりね。
今日は割引の日だからなぁ。
「僕走って帰るからいい」
一応抵抗。
「あ、じゃぼくも」
タケッちゃん。
「うん、ポクもそうする」
アッくん。
「なにしてるんだ、乗りなさい」
友一伯父さんがワゴン車ん中から呼ぶんだな。
もう、話は次の段階に進んでるんだな。
僕らの意見は無いもの扱いかい。
「さあ、乗った乗った」
父さんと達二伯父さんに押し込まれるように、最後列に乗せられたさ。
「久しぶりだな」
「半額は月二回だからな」
「いい泉質だからな」
父さん達の会話きくこと10分。
もうスーパー銭湯さ。
友一伯父さんに、入り口んところで、父さん達と先に下ろされた。
友一伯父さんは駐車場に。
僕らは父さん達との銭湯はいやさよ。
友一伯父さんが大きめのバッグもって合流さ。
で、銭湯だ。
脱衣場。
しょうがないよね。
目で合図して、3人で脱ぐ。
「「「先いく」」」
父さん達に言って洗い場だ。
かけ湯だ、かけ湯。
父さん達が来て、洗い場で身体洗いだ。
父さん達はいつまでも僕らを小学生扱いだ。
頭から全部手で洗ってくれちゃう。
特に仰向けにされて父さんの腿の上で髪の毛洗われるんは、さすがに恥ずかしいんだが。
言ってもわからんらしい。
シャワーで流して終わり。
3人で露天風呂の寝湯へ。
タケッちゃんメガネのレンズ真っ白?
あ、今かけてないのか。
空気は寒いのだが、お湯があったか気持ちいい。
も一個嫌なトコ、父さん達は僕らの分のハンドタオルを用意してくんない。
あぁ!セパタクローのバッグにスポーツタオルあんのに、もって来なかった!
ま、良い。
体あったか。
頭ひんやり。
真っ青な空。
白いビルとの色合いが綺麗。
白と青。
気持ちいいなぁ。
あったかいお湯。
冷たい風。
「もう、出ないか?」
突然父さんの声が降ってきた。
え?
そんな時間?
この露天風呂時計あったっけ?
あった。
壁に。
12時10分だ。
ほとんど時間たってねえやん。
「お昼、みんな辛味噌カツ丼でいいよな」
父さんが断定。
「友一兄が、先に食券買いにいったから」
父さん続ける。
もう買ってるんかい。
「辛味噌カツ丼美味しいよね。あがろうよ」
アッくんが言ってお湯から上がる。
で脱衣場に向かった。
「まてまて、バスタオル全部俺のロッカーん中だ」
父さんも慌てて後を追ったさ。
「出よう」
「そだね」
で、青空に映える白壁のビル、こないだ完成の新築絶賛発売中のマンションだ。
タケッちゃんが僕見てるのに気がついた。
「タカッちゃん、あのマンション、入居が始まったらここの露天風呂、目隠しするようだよね」
二人で透明パネル付の柵んとこまで来て、マンションを見上げる。
「そだね、あのマンションの建設中に、ここは仮設で目隠し付けてたのに、先週の雪で、偉いことんなっちゃって、取ったからね。きっと今度は、ちゃんとした目隠しにするよね、タケッちゃん」
ん?
屋上に人が見えんだが?
「あれなんだと思う?タケッちゃん?」
僕が指差すとタケッちゃん。
「今、ぼくメガネしてないから見えない」
そうだった。




