そうか、あれはここにつながっとったのか
テレビ視ながら夕飯だ。
今日はいつものeスポーツができないから、お風呂は後でいいや。
そだ、コマッちゃんからもらった文庫本を読もう。
「太賀氏、お風呂入っちゃいなさい」
はいぃ?
このタイミングで母さん。
「後がつまるから、入れる人から入りなさい」
一応抵抗。
「僕は後でいいよ」
リビングにパソコン広げてで何かやってた父さんが言う。
「後でいいなら、しばらく待ってろ、久しぶりに父さんと入ろう」
「今、入る」
後で父さんとふたりで入るくらいなら、今僕ひとりで入るさよ。
もう、ちゃっちゃと入って、ちゃっちゃと出るさよ。
ほっこり温まって風呂から出たら、コマッちゃんからの文庫本だ。
「湯冷めしないうちに寝なさい」
父さん、僕はお風呂後にいつもゲームしてんだからさ、それはなかろうもん。
「はぁ〜い」
しょうがないな部屋で読もう。
布団の中なら文句ないだろが。
んで、表紙。
でっかく描かれた剣の前で可愛いツインテの女の子がフェイスガード付きヘルメット抱えて、明後日の方を眺めてる。
題名とか作者は?
【Swordsman Fencer〜威張り散らして盾を打ち鳴らす剣を持つもの〜作・龍宮乃/表紙・本文中イラスト・本田笑】
あんまり楽しげな題名でないんだが。
なんかファンタジー好きのタケッちゃんとか、その手の性格なマサキチくんが好きそうな臭いプンプンがするんだが……。
中世が舞台っぽいやつじゃないかい?
まあ、読んでみべ。
主人公の女の子だれさ?
あれ?主人公、男だ?
表紙女の子なのに。
新入生の高校一年生か。
え!まさかの現代学園スポコンモノだこれ。
主人公、入学したての高校で、可愛いツインテの女の子と知り合うのか。
んで、鼻の下伸ばして、ついていった先が廃部確定の部の部室なのかぁ。
で、女の子に頼まれて、なしくずし的に入部して、部員集めするはめになるのか。
かき集めた部員が、みんな一癖あるんだな。
で、協力したり反発したりしながら全国大会出場をめざすのだな。
ふぅ〜ん、いきなり練習試合する相手の高校は全国大会常連なんだぁ。
その学校にツインテの女の子を好きな男がいるんかい。
お、他の本紹介のチラシが挟まっとる、どかすべ。
で、この男が結局、主人公とは恋と部活と二重の意味で倒すべき敵になんのね。
あ、越えるべき目標んなるんかい。
で、一回挫折がありぃの、仲間のリカバリーがありぃので、どうなる?
あ、メタリック栞が挟んである。
うわぁ、さんざん引っ張っといて、ライバルの居る高校に、主人公の学校結局負けるんかい。
でも、ツインテ美少女が主人公にくっつくんだね。
ふんふん、最後は仲間と次の大会での全国大会出場をちかうんだ。
でendね。
うぅん、ツマンね。
いまいち。
……このスワッシュバックラー(Swashbuckler)部って、コマッちゃんがやっとる刀剣道の部ってことだよね。
今日道場行った小さい盾と片手剣でどつきあいするあれだ。
メファシェハのいた時代から続いてるあれだ。
あり、チラシになにやら見た人が写真で?
チラシ開く。
【ヨガ!主題歌・挿入歌に決定】
あ?
なになに?
〜今年の、スワッシュバックラー(Swashbuckler)を扱った映画は何時もと一味ちがう。
なんと大人気スポーツなのに、この映画では、廃部確定のスワッシュバックラー部からはじまるのだ。
当社出版の龍宮乃先生作品【Swordsman Fencer〜威張り散らして盾を打ち鳴らす剣を持つもの〜】が初の映画化。
魅力的なキャラクターに、波乱のストーリー。
ハートフルな各シーンに、あの〜ヨガ〜が楽曲で参加してくれる。
〜ヨガ〜のあまやかな歌声が龍先生の世界観にどっぷりはまった。
映画【Swordsman Fencer〜威張り散らして盾を打ち鳴らす剣を持つもの〜】は今年のゴールデンウィーク映画の台風の目になるぞ!
……はあ、そうですか。
この映画の宣伝プロモーション用の画像かい。
今日道場にヨガ達が現れて撮ってたのは。




