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ご飯だ!バーベキューだ!従兄弟だ!親戚だ!

父さんの車の中でタケッちゃんがいう。

「おなかすいた」

「僕も」

「ボクも」

「そうか」

僕らもメファシェハも同調。

「みんな呼んだから、お昼は庭でバーベキューだそ」

「「「ヤッター!」」」

「そうか」

メファシェハ以外の声がそろった。

「なんか発表もあるってさ」

父さんの声。

「そうか」

メファシェハ、分からんで脊髄反射で答えてるだろ。

何だろう?

僕らは三人で顔を見合わせた。

家に着いた。

「「「ただいま」」」

「おかえり」

家に帰ると母さんがいた。

前庭には姉ちゃんと一緒に万千穂さんとユッくん、マサキチくんまでいた。

父さんと母さんの兄妹夫婦も勢揃いだ。

一番上の友一伯父さんと芦梨(アシナ)小母さんの齋籐さん夫婦はユッくんとアッくんの両親だ。。

二番目の達二伯父さんと麻美(マミ)叔母さんの葉世川さん夫婦は万千穂さんとタケッちゃんの両親だ。

三番目の裕雄(ヒロオ)父さんと公美(クミ)母さんの中野夫婦はもちろん姉ちゃんと僕の両親だ。。

一番下のゆうめ(裕雌)叔母さんと聖太朗(ショウタロウ)小父さんの出海夫婦はマサキチくんの両親だ。

親戚勢揃い。

従兄弟いっぱい、お正月以来。

テンション上がる。

アッくんが言う。

「一緒は楽しいよね」

タケッちゃんと僕もうなずき、三人で隣に同意を求める。

「「「そだよねぇー」」」

「別に群れる気ないから」

と、マサキチくんは通常運転の模様。

でもしっかり肉食ってるし。

あ、ホントは、母さんとか麻美叔母さんの葉世川方の伯母さん家族もいるんだが、関西の十津川市(トツカワシ)ってトコに転勤族だから伯母さん自身と、その家族の三人は今ここにはいない。

「乾杯」

母さん、何回目ですか、そのビールでの乾杯は。

「報告します」

その時、ユッくんの声。

「オレ齋籐穣(ユズル)は、そこの稲生田(イニュウダ)に受かりました!」

歓声。

みんな拍手。

「よくやった。穣にしては上出来。でも穣はそこのってことは三高でしょ?」

烏賊の串焼きを手に万千穂さん冷たい。

「あたしは、鳳美社(タカビシャ)大付属大比企女子高の特待生だから。舞沙枝、生徒会で待ってるよ」

「まかせて。もう内申点もばっちりよ」

万千穂さんはニタリ、ニヤリと姉ちゃん。

烏賊の串焼きと海老の串焼きでの乾杯と、黒い笑顔が交わされた。

そうだ、来年は僕らも受験生だ。

三人で顔を見合わせた。

「で?舞沙枝の友達の、どちらさま?」

万千穂さんが姉ちゃんの隣にいたメファシェハを目を向けた。

「あぁ、私か。メファシェハだ。カヴン家に連なる者だ。今は中野太賀氏に連なっておるがな」

ふんぞり返るメファシェハ。

メファシェハを見下ろす万千穂さん。

万千穂さんを見上げるメファシェハ。

海老食いながら面白そうに二人を眺める姉ちゃん。

メファシェハ、もうそれは通じんだろが。

父さんにも通じんかったろがよ。

しばらく見つめ会う二人。

時間だけがすぎる。

この寒い最中に、凄い汗の万千穂さんが頭をふった。

「あたしの負けね」

で、メファシェハに握手を求める。

えぇー!

何?また、この展開!

「万千穂、お前も強いな」

「あなたにそう言われると嬉しいわね」

荒い息をしながらのメファシェハと万千穂さんが、笑顔でがっちり握手。

「もう、舞沙枝と同じ。あなたはあたしの身内よ」

あ、唖然。

……今日はこれが、三回繰り返された。

一回目、万千穂さん。

二回目、麻美叔母さん。

三回目、ゆうめ叔母さん。

どういう具合なんだかわからん。

そして芦梨小母さんと、おじさん達は父さんパターンだった。

その父さん達はメファシェハが、演劇部なのか、文芸部なのか、はたまた映画研究会なのか、まさかのマサキチくん系列かを、酒の肴にしてたのだが、マサキチくん系列ならば、姉ちゃんが友達にならない、なるはずかないと一致した模様。

そんな大人達を、母さんと麻美叔母さん、ゆうめ叔母さんは生暖かい目で見守っとるが、逆じやね?

その大人の向こうで炭酸水片手に話してるメファシェハと万千穂さん、姉ちゃんは意気投合って感じだ。

ファンタジー小説好きなタケッちゃんは、アッくんのメファシェハの件の説明をすんなり理解。

柔軟なユッくんもアッくんの説明に『顕、騙しか、騙しだろ』と突っ込み入れてるが理解はしてるっぽい。

マサキチくんは僕の説明に対して……。

「やはり、特別な選ばれし存在同士は、引き合わされる運命にあるのだ」

と、違った方向から受け入れてるんだが。

で、マサキチくんに握手され……絡まれたさ。

何でもマサキチくんは前世で【チベットの僧侶、伝説の≪聖なる狂人≫<ドゥルクパ・クンレイ(Drukpa Kunley)>だった】んだって。

そんで【瞑想で内なる炎をたぎらせ、それで自分のポー(Pow)を熱い鉄の棒に変え、それを使って、女悪魔たちを燃やし屈服させる】を続けてきたのだそうだ。

つまりマサキチくんの前世は【悪魔と戦った仏法僧】でマサキチくんは【その記憶と能力を受け継いだ魂の同一人物】なんだとさ。

なんでもマサキチくんの【ポー(Pow)】は【ウルトラハイスペック】の【ハイパーメガガジェット】で【瞑想するとマッハを超える速さ】て【臨戦態勢】になり【超ロングスパン】でその状態を維持できるという【常珍らしき(コトメズラシキ)人類の至宝】なんだそうだ。

いゃぁ、マサキチくん絶好調デス。

てか、ポーって何ですか?

聞くと、またまた長々とマサキチくんにご説明されそうなんで聞かんけどな。

今日はバーベキューでお腹もいっぱい。

おまけにマサキチくんの御説明で色々いっぱいいっぱいだ。

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