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出会いの予言

「次の相談者は、関東からお越しの青五空さんです」


 司会の最近売れ出した芸能人の言葉を聞き待ちに待った期待で思わず舞い上がりそうになる。

 なぜならこれで僕長年の願い解決の糸口が見えるかもしれないからだ。

 水鏡(すいきょう)エレナ――その人物は世間ではこういわれている。

 最良の答え(ベストアンサー)

 彼もしくは彼女の素性は謎に包まれている。

 数年前、突如現れた頭部全てをフードで覆い隠した奇跡の占い師。

 唐突にTVで特集されるとほどなく爆破的人気を獲得。

 そのデビューは衝撃的だった。

 大手企業の倒産を見事いいあてたのだ。

 その大手企業の株価は高く業績は長年安定した優良企業で。

 この国を代表する優良企業の筆頭と目されるほどの会社。

 この放送が流れた翌日、その大手企業は水鏡エレナを法的に訴えると声明を発表。

 話は法廷に持ち込れるかと思われたが僅か数日後、訴えるはずだった会社の長年の不正が発覚。

 その中には倫理に反するものや客の信頼を大きく裏切る物が多く含まれあれよあれよと経営は悪化。

 長年この国をけん引してきた会社はあっけなく倒産した。

 その事件が彼女の地位を盤石な物にしたのだ。

 その声は中性的で語尾が女性であるように聞こえる為、その力相成って素顔は美しい女性だと言われている以外は何も知られておらず。

 有名人のスクープを連発したゴシップ誌でさえ水鏡エレナの素性を暴けないでいる。

 神秘のベールを文字道理着こんだ彼もしくは彼女の占いは正しい道を指し示す。

 未来であろうとどんな深い悩みであろうと正しい道を指し示す。

 一見荒唐無稽で突飛な答えだろうと全て的中。

 公式の記録では水鏡エレナの占いは外れたことはない。

 まさに最高の占い師。

 そのあたりすぎる占いができるために素性を完全に隠していると言われているが、真実は定かではない。

 『エレナの太玉(ふとだま)の間』

 彼女の冠番組の名だ。

 太玉命(ふとだまのみこと)――日本神話の占いの神を冠する所から見て自身の占いに絶対の自信を持っていることがうかがえる。

 彼もしくは彼女に縋る人は多い――書くいう僕もその一人なわけで。

 一抹の望みを抱いてこの場に立つことを決心した。

 僕が知りたい事の為に――この番組のコンセプトはシンプルな物だ。

 相談者の悩みに水鏡エレナが占いで答えるだけだ。

 他のコーナは一切なく相談者との対談だけであるけど。

 卓越した占いで未来を指しめす姿は不思議と魅かれるそんな番組。

 僕はカメラの前を進み水鏡エレナの待つ舞台に作られた占い小屋へ。

 占い小屋はシンプルな紫の布で覆われた頭の尖った漫画なんかにある占い小屋をイメージさせる作りで、布を軽く払い。

 目の前の椅子に座る水鏡エレナの前には水晶玉が置かれ照明の力だろうか、水晶玉は僅かな光を放っていた。


 「僕の悩みは――」座ると同時に僕は口を開いたけど――。


 「待って、貴方はとても不思議な相をお持ちね」


 流れる様にスムーズな言葉。水鏡エレナの中性的声色は不思議と説得力を与え出しかけた声をしまい聞き入ってしまう。


 「貴方はこれから3人――に出会うわ」


 3人……たった1人にも出会えてないのに? 


 「その出会いを大切にしなさい」


 大切……思わず手をぎゅっと握る。まるで体がまだ見ぬ存在の手を掴むべき個所に力が流れる様に。


 「忘れないでその中で貴方の運命の相手はたった1人だけ」


 「貴方の悩みはその出会いが答えを教えてくれるわ」


 「願わくは貴方が最良の選択肢を選ぶ事を祈ります」

注意!次の話は微妙につながっていません。

もう少し練ります。

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