表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

私とコウモリの出会い

私の従姉妹の実体験をネタに書きました(^^)

従姉妹は……馬鹿の子です。

でも愛すべきお馬鹿さんなのです。

私の家にコウモリが侵入しました。


ええ。あの鳥だか、獣だか微妙なあいつのことです。比喩ではありません。

 一応分類は脊椎動物亜門哺乳綱コウモリ目に属しているようです。

なんだそれ、しらねぇよって感じですよね。私も思いました。

まず私の家にコウモリが侵入したのはこれが初めてではないことはお伝えしましたっけ?

ああ、してませんか。実を言うとこれが初めてではないのですよ。正確には覚えていませんが……これで五回目だった気がします。


そんな私とコウモリとのお話、よろしければにお付き合い下さい。



彼らとの出会いを語るにはまず、私の家の話をしなくてはいけませんね。

私の家は田舎にあります。昔ながらの木造建築、トタンの屋根です。

目の前には山があり、後ろには畑があり、すぐ横に海があります。(津波が来たら逃げるまもなく御陀仏ですね。だって10歩歩いたらもう砂浜なんですから)


そんな所ですから、いろんな動物がやってくるのは仕方ないと思います。実際私の家ではすずめは巣を作っていますし、ツバメもたまにやってきますね。春になると軒下で猫が喧嘩をします。正直うっさいです。 

田舎ここではそんな風景がどこの家でも当たり前にひろがっています。


けれど、コウモリに五回も襲撃されたのはうちだけじゃないでしょうか。



最初のコウモリとの出会いはなかなか衝撃的でした。

初めに気がついたのは私の妹です。ベットに転がっていた妹がふと部屋の隅を見たときそれは居たそうです。


「なにあれ?」

とても小さな声で妹は呟きました。その声に気がつく事が出来たのは私が妹のベットにいたからです。いえ、私達の仲が良いというわけではなく、ここにしかコンセントがないんです。妹のベットの近くにしかないんです。 

全くいつも良い思いをしてるんです妹は!!!

え? どうでも良いですか、すみません。

まぁ、私は妹の呟きに反応して視線を辿り、部屋の隅をみました。


──なにか、黒い小さな物体が張り付いていました。


「ひっ!」

心臓が縮まるような恐怖が私を襲いました。

けれど、そのまま放置するのも怖いですし、私は姉権限をつかって妹に命じました。

見てきなさい、と。


一分後には謎の物体に近づく私がいました。

だ、だって怖かったんですもん! 妹が。あ? なんて言われたらお姉ちゃん泣いちゃいますよ? 


恐々謎の物体をみるとどうやら足でぶら下がっているようです。なんだか毛のようなものも見えました。そのときは初めて出会った事もあってコウモリ、という可能性は考えませんでした。というか、羽を閉じて特徴のある顔も隠してしまっていたので謎の毛玉にしか見えませんでした。


なんか気持ち悪い。

そう思ったのは仕方のないことです。妹を振り返るとあごをくいっとしました。

やれっていう意味ですね。


え、何を??


分からなかった私はとりあえず椅子から降り、妹に近づきました。

妹は無言で携帯電話を叩きます。


殺れ


ええ。漢字のほうでした。


無理! 

全力で断りました。そもそも、ピクリとも動かないので生きているかも分かりません。それに今は無害です。そんなのを殺したくありません。可哀想じゃないですか。

……そのとき私の中でコウモリは宇宙の生命体説が強かったのもあります。


心底見下げ果てた顔をして妹は父を呼びました。姉相手に、です。すこし傷つきましたよ。

やってきた父は驚いた顔をしましたがすぐに言いました。

これコウモリだよ、と。


こ、コウモリ!?


そのとき私のコウモリについての知識は乏しいものでした。日本にいるの?! と驚きましたし、きょ、狂犬病!! と驚きました。妹は顔を真っ青にして血、吸われると言っていました。

……私と妹の知識は同程度のようですね

実際日本では狂犬病をもったコウモリはいないそうです。吸血コウモリもコウモリの中では少ないらしいですが、んなことは知りません。

私達が抱き合って震えていると父は笑いました。

今は寝てるみたいだしすぐに追い出すから。


そういった瞬間のことです。


コウモリはいきなり落ちたかと思うとギュン! と凄まじい速度で部屋を飛び始めました。


ぎゃあぁぁぁあぁ!!!!


声にならない悲鳴をあげ私達は座り込みました。どっちかが布団をとったのでそれをかぶって丸まります。怖いってもんじゃありませんでした。

とにかく速いのです。

速い物体が飛んでるだけであんなに恐ろしいとは思いませんでした。


父一人が冷静ですぐに全ての窓をあけ、箒で追い立てます。その間私達はずっと布団で丸まりながら悲鳴をあげていました。いや、だって本当に怖かったんですもん!

コウモリは窓から外に出ず、家の奥に入っていきました。

私達はコウモリが部屋から出て行ったことで冷静さを取り戻し、布団をかぶったままそっと部屋の戸からコウモリと格闘する父をみました。グルグルと回るコウモリの動きを予想してほうきを振りますがコウモリはそれを余裕で避けます。そんな光景がしばらく続きました。

思えばこのときが一番苦戦を強いられたときでしたね。

しかし、父も一応色々考えてたようで箒を避けるコウモリを誘導してなんとか追い出す事に成功しました。


箒をおろし、窓をしめた父の姿はまるで戦場を駆け巡る歴戦の戦士。とても格好良く…………は見えませんでした。

出てしまえばたかがコウモリ。こんな事では思春期、反抗期真っ只中の娘の好感度はあがりませんよ! 残念だったな! 私は内心でそう思っていただけでしたが、妹は感謝するどころかすぐに追い出せなかった父に文句さえいっていました。


父、ドンマイ。



以上が私とコウモリとの最初の邂逅でした。

このあと二回、三回とやってくるのですが、まぁ、あっさりと出て行きましたよ。


問題は五回目。

私が一人の時にコウモリがやってきたのです。


短編にするつもりが予想以上に長くなってしまいました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ