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歯車都市クロノギア 〜管理された世界で“自由”に目覚めた俺は、世界の外側を壊す〜  作者: HATENA 
第3章:世界の核

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最終話「新しい世界」

光が消える。


次に訪れたのは、静寂だった。


レイは、ゆっくりと目を開ける。


そこにあったのは——


空だった。


青く、広がる空。


クロノギアには存在しなかったもの。


風が吹く。


不規則で、予測できない風。


草が揺れる。


音が鳴る。


「……」


レイはしばらく、その場に立ち尽くしていた。


何も起きない。


何も決められていない。


それが、逆に不思議だった。


「……これが」


小さく呟く。


「自由か」


背後から足音がする。


振り返ると、あの男が立っていた。


「目、覚めたか」


いつもの調子だった。


レイは少しだけ笑う。


「夢じゃなかったんだな」


男は肩をすくめる。


「残念ながらな」


短い沈黙。


レイは空を見上げる。


「……後悔は?」


男の問い。


レイは少し考える。


そして、答える。


「あるに決まってる」


失ったものは多い。


戻れないものもある。


だが。


「でも」


風が吹く。


レイは目を細める。


「こっちの方がいい」


遠くで、誰かの声がする。


笑い声。


泣き声。


生きている音。


不完全で、不安定で、予測できない世界。


それでも。


「……悪くない」


レイは一歩、歩き出す。


止まらない世界ではなく。


“自分で進む世界”へ。

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