プロローグ1:呑気で元気なman!
始めましておさかな様と申します
この度は私の小説をお選び頂き誠にありがとうございます
こちらの作品はなろうでは初投稿の作品とはなりますがカクヨムでも連載させて頂いております。
こちらでも更新は致しますが基本的にカクヨムの方が更新は早いと思うので早く読みたいという方はカクヨム之私のアカウントをご覧ください
キーンケーンポーンソーン
気持ちの悪いチャイムの音が鳴り響く
空は青海
バッチオーライ!
俺の物語はここからはじまるんだぜ!
「よっしゃー!志望校合格フォォォ!このデケェ門にナゲェ道、それにバカデケェ木まで生えてんじゃねぇか!テンション上がるぜ!」
「ねぇあそこの子やばくない?」
「よくあんなのがここへ入学できたわね」
「なぁあいつ絶対馬鹿だよなwww」
「わかるwwwあの顔は絶対何も考えてねぇww」
もちろん俺へ向けられる視線はめっちゃ冷たい
例えるなら全身を氷で包まれてるみたいだな
だが俺は屈しないぜ!
「いーやっほー!気持ちぃぃぃ!やっぱ何も考えずに走るのは気持ちがいいぜ」
俺の大きな声が学園全体に響き渡る
さて、なぜ俺がここに来たのかになるとそれは数ヶ月前の話に戻る
「はぁーー!よっ!」
カコンと音をたてて丸太が真っ二つに切れる
重々しい斧は俺からすれば風船も同然
「ママァ!薪割り終わったよ!」
「あら、いつも早くて助かるよモルト。じゃあお昼ごはんにしましょうか」
「やったー!ママの作るご飯大好き!早くご飯にしよう!」
「はいはい、すぐ準備しますからね」
《モルト・へレ・シータ》
年にして18歳
この世に生まれてから18周年といったことにもなる
もちろん元気な男の子
俺はハイパー元気な男の子だった
「それじゃあ手を合わせて神様にありがとうを言いましょうね」
「うん!」
「「我ら人類に恵みを与えていただき誠にありがとうございます豊穣神さま。サーシス」」
これが俺の家の日常の風景だった
俺は薪を割ったり、ママの料理のお手伝いをしたり
風呂を沸かしたり、森に山菜を探しに行ったりなど
すっごい元気に過ごしてたんだ
そんな俺にも今絶好の人生を変える機会が巡ってきていた
「そうだ、あなたにもそろそろ人生の選択を経験させてあげようと思ってね」
「選択?なにそれなにそれ!」
「まぁまぁ落ち着いて。とりあえずこの二枚の紙を見て」
俺の目の前に出されたのは二枚の紙
片方は質素な白い紙に文字が書かれたもの
もう片方は黒い紙に白い文字でなにか書かれているもの
「なぁにこれ?」
「これはね、あなたが生きていくための知識を学ぶための場所を選ぶ選択よ」
「生きていくための知識?」
「こっちの白い紙には入学者数が大陸一の 《クタニ狼炎学校》の受験日と条件が書いてあるわ。この学校ならあなたのお友達もたくさんいるわ」
「マジ!じゃあ俺そっちがいい!」
「話は最後まで聞きましょうね。こっちの黒い紙にはこの大陸で一番の有名な学校 《イオド星象学園》の受験日が書いてあるの。この学校は勇者アスとかの有名な歴史に残る人を沢山作った有名な学校よ」
「え!あのアスも行ってた学校なの!?」
「えぇ。私とお父さんで話し合って友達のたくさんいるクタニ狼炎学校の方に入れてあげようと思ったんだけど...モルトの人生くらいは自分で選ばせてあげようと思ってね」
「えーどっちがいいかなんかわからないよ。友達とも会いたいけど...アスと同じ学校も行ってみたい。あーんどっちの方が良いの!」
俺は頭を抱えた
《勇者サラニアス・クロニアス》通称アス
現代の勇者であり、俺の憧れの人
この人が通った道ならもちろん俺も通ってみたい
だが友達と離れたくないのも事実
悩みに悩み食卓には無言の時間が続く
「そんなに悩むのでしたら、我ら執事やメイドに相談してみてはいかがかな?」
「その声は!」
頭だけを後ろに向けて背後を見ると
そこには俺の家に仕えている執事の一人 《ボブ・ジャック・アミエ》が立っている
俺が子供の頃からずっと身の回りにいる人物の一人だ
「執事やメイドの中にも星象学園や狼炎学校を卒業したものが数人います。その方々に話を聞いてどちらかを決めるのはいかがでしょうか?」
「それいい考えだなジャック!よっしゃ、ご飯食い終わったらすぐに行こ!」
「いいですけど落ち着いて食べなさいね。喉につまらせちゃいますよ」
「わかってますって」
と言いつつもその後一気に掻き込み過ぎて喉詰まらせたんですけどね
まぁ無事にそれも流し込んで俺は急いで執事とメイドの部屋がある別館に向かった
事前にジャックからそれぞれに通ってた人の名前は聞いた
全員聞いたことも見たこともある人だったのですぐに顔が浮かんだ
部屋も知ってる。たまに遊びに行ったりすることもあるからだ
「おーっす、いる?」
「おや、坊ちゃまですか。話は聞いています。学校の話を聞きたいのでしょう?」
「そうそう!どっちに行くか迷っててさ」
「今からこの部屋に四人の従者が参ります。それぞれの学び屋に通った従者が二人ずつでございます。なので少々お待ち下さい」
そう言われた俺はテーブルの上のフルーツを貪り食った
甘いものから酸っぱいもの、一つだけありえないくらい辛いフルーツもあったけど...
「失礼いたしますお坊ちゃま」
部屋に順々と執事とメイドが二人づつ入ってきた
俺から見て右の男女が狼炎学校
左の男女が星象学園と聞かされた
「じゃあ狼炎学校の方から教えて?」
「了解いたしました。では最初に私から」
そう言って前に出たのは執事のテル
確かここに来たのは1年前だったかな
屋敷の掃除が仕事だ
「狼炎学校は弱きを強く、強きは救いをという目標のようなものを掲げておりその目標のもとで学校のルールが作られています。実践での強さはなくても勉学に強ければその点が評価されるところがいいところです」
「では次に私から」
今度はメイドのレイ
とても厳しい人なんだけど俺にだけはめっちゃ甘々
この前だって僕が勉強サボっちゃったときも僕じゃなくて僕に勉学を教える担当が怒られてたし
「そうですね...狼炎学校の悪いところはやはり生徒の強さの差が激しいところでしょうか。先程も説明があった通り、戦闘的強さがなくても勉学が強ければ評価はされますが授業の内容は戦闘関連が8割といったところで勉学などほとんどございません。何よりこの学校は勉学を得意とする生徒と戦闘を得意とする生徒がちょうど半分ずつくらいでそれぞれの覚える速度の差がございますので強さに差が生まれるわけです」
「なるほどねぇ.....じゃあ星象学園の方は?」
「ほんじゃ俺からいいところを説明させてもらうぜ坊っちゃん」
話し始めたのは俺の護衛役のクロ
いつも俺が出かけるときも影から見守って俺を守ってくれてる背中に剣を背負ったお兄ちゃん
口調は少し怖いけど根はめっちゃ優しい人なんだ
「あの学園はな、とりあえず先生がすげぇ優しい。家族みたいに優しいし教えるのも上手だ。それで1年制が成り立ってると言えるんだが異次元なのは校長だ。あいつはプロだ。あいつが言うことはすぐに簡単に理解できてすぐにできるようになる。あいつぁ説明のプロだぜ」
「うへぇー」
このお菓子うまぁ
なんていうやつなんだろ
後でママに聞いてみよ
「それじゃあ次は私から星象学園の欠点をご紹介します」
このメイドはカルマ
明るくて、優しくて、美人で、何より胸がデケェ。大体片方が俺の握り拳3つ分くらい
この人も護衛役でなんかすごいデケェ斧を振り回してるけど大体の敵を一撃で倒すから本当の強さを知らない
「欠点は入学の難しさと授業の早さですね。今までに何人もの歴史的人物を輩出してきているだけあって入学確率は2%ほど。それに一年制という特別な進め方のため授業の進む速さがとても早く一度でも欠席などしてしまうと卒業できないと考えたほうがいいと思います。ですけども有名人を多く輩出してきた実績は確かなので有名人になりたいならこちらかと」
「どちらにも良い点と悪い点がある...更には学校の中身のことや入学の難しさなども考慮しなきゃいけないわけか」
「ですが最終決定権は坊ちゃまにございます。双方のことをそれぞれ考慮してお考えください」
「そうだねぇ、どっちも受験日は同じだからどっちかしか受けることはできないわけだろ?それじゃあ俺は...」
そして受験当日、俺は学校の校門前にいた
「それでは坊ちゃま、ご検討をお祈りしております」
「おう!余裕で合格してやるぜ」
俺は案内どおりに進んだ
「受験者はこちら」と書いてある通りに進み続けていると大きなほホールに到着した
椅子が大量に並べられており入口には「どこでもお座りください」と書いてあった
なのでとりあえず真ん中らへんに座った。だが俺の両隣の人は変人だ
右隣にはなぜか背中にかごを背負った人
左隣には黒いマントとフードを付けた人
めっちゃ怪しい
「えー会場の皆様に連絡です。まもなく試験の案内が始まりますのでお手洗いを済ませてお待ち下さい」
俺はさっきすでに便所に行ってきた
トイレはめっちゃ綺麗だったしいい匂いもした
多分何かの花の匂いだったと思うんだけど何故か嗅いだことのある匂いだった
いつも寝るときに嗅いでいるような....まぁいっか
そして数分が経った後に演説台に一人の男性が立った
大体20代くらいだろうか
「えーではこれより第4412回イオド星象学園入学試験、試験案内を開始いたします」
そう、俺が選んだのはイオド星象学園
選んだ理由はめっちゃ強いってカッコよくね?と思ったからだ
だってカッコいいほうがモテそうじゃん?
「司会を務めさせてもらうのは、学園副校長にし対人科首長
私 《ギルタニア・トラース・アスイ》だ。タニア先生やアスイ先生とでも呼んでくれ」
タニア先生は大陸でも有名な武術の達人
誰しもが名前を聞いたことのある有名人だ
「まずは校長よりみんなに挨拶だ。クロノス校長、お願いします」
「何っ?クロノスだと?」
左隣の人が小さな声でそう言った
なんか知ってるのかな?
少なくとも俺はその名を聞いたことはなかった
容姿は黒い目隠しを付けた金髪ポニーテール
腰には武器を携えている
肩とかへそとか出てるけど寒くないのかなぁ
「私はイオド星象学園、校長にて剣術科首長《アルーナ·デロ·ザネイバール·クロノス》だ。まずはこの学校を志望してくれた諸君。本校を選んでくれたこと感謝する。この学園の入学試験はとても難しいと噂が広がっており入学しようとする者は年々減少の傾向にあった。
だが今回の試験に集まってくれた人数は前年の約3倍だ。これは好機だと私は捉えている。ここで入学がし難いというイメージを崩して入学者を来年はもっと増やしたいと考えている。確かに試験は難しいものだとは思うが、ここに集まった勇気あるものならば軽々突破できることを期待している」
スピーチが終わった跡は会場内が拍手で埋め尽くされた
結構広いホールだったからな、音も結構反響してた。
しかも右隣の人なんか背中のかごからジャラジャラなんか鳴ってるしなんか危ないものでも持ってるのか?
「クロノス校長、ありがとうございました。それでは私からは試験の順番について話していく」
目の前にスクリーンのようなものが現れる
魔法のようなものであろうか
少なくとも現代的なものではない
「まずこの後は会場を移動して個人の《アルカナ》診断をしていただきます。すでに自身のアルカナを知っている方は無視して先に行って頂いて構いません」
《アルカナ》
この世界で言う個人の特殊能力のこと
アルカナは一人に一つしか与えられず変えることもできない
強い能力や弱い能力まで振れ幅は色々
アルカナの調べ方は主に水晶式で行われる
水晶式でやる場合、水晶に映し出された情景が自身の能力である
俺か?俺は自分のアルカナを知っている
「そこの先に行きますと5つの試験が待っております。1~4までは例年と同様になりますが、5のみは今年が初めての試験内容であり言ってからのお楽しみとさせていただきます」
今年から初めての試験か!
いやーこの年にここに来るなんて俺はなんてラッキーなんだ
「それでは私から開会の合図をさせていただきます」
タニア先生の右手には細身の短い杖が握られている
あれは魔法を使うための杖
使わない人もいるけど基本的には使う人のほうが多い
俺は使わないタイプ
「それでは...開始!」
空に向かって小さな赤い玉が飛ぶ
数秒後にそれは大きな音を立てて破裂した
俺は驚きすぎて席ごと後ろに倒れちゃった
「それではアルカナ診断の方はこちらへ。もう知ってる方はあちらの扉から外に出て第一試験会場に向かってください」
こうして入学試験が始まった
俺は試験とか堅苦しいの初めてだけど大丈夫かなぁ
ま、気楽に行けばどうにかなるっしょ




