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プロローグ
俺は、『想像』が好きだ。
友達なんかつくらず、ひたすら想像を続けていた。
どうして、友達を作らなかったのは俺の両親は出張が多くその出張のたびに学校を転校して来ていた。
友達なんて作ってもまた親の都合だけで転校するんだしテレビドラマでしか見たことがない友情とか絆なんて青臭くて、うざったらしいものだった。
そんな下らない友情よりも自分の信じたいことだけ信じて生きてていた方が良いと思っている。
どうせ転校するんだしこの先生きてていても楽しいことなんてない。
そんなことしているなら『想像』していた方がいいに決まっている。
ここでいう『想像』とは俺にとって心の拠り所でまるで自分が作った動画を見ているようなものだ。
この先、『想像』だけ見ていて今日も楽しかったと自分の心にもなかったことを言って死んだ魚のような目のまま過ごそうと思っている。
ーというのがついこの前までの意見だった。
さて、ついこの間までとはこの間、転校して来た学校では『想像』をする暇がなくさせるほどに過ごせるところだった。
変わりにその『想像』が自分の力になるのであったのだ。




