↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Entwined complexity  作者: emiru
現在編(第三章)
PR
79/109

Section28


Claire

一通り私たちは朝の路上で泣いた後、通行人の痛い視線を受けながら近くの喫茶店に入って一旦落ち着くことになった。

ジルにはもう少しだけ時間を伸ばしてもらうように言って、喫茶店の中でルーシェと話すことにした。

私がジルにお願いして時間をとったのには、一旦落ち着く以外にもう一つ大事な事があったから。

それは、ルーシェに告げなければいけないこと。

……そして、私がマリエルとして告げなければならなかったこと。

何百年も経って、こうしてルーシェとティアナという関係で、仲違いをしているお二人にはどうしても告げなければならなかったことだった。

「……ルーシェ。ううん、シエラお嬢様」

私はマリエルの口調でルーシェを呼ぶ。

「クレア、私はシエラじゃないよ。今は、ルーシェだよ」

「いいえ、シエラお嬢様が話相手でなければいけないのです」

最初は戸惑っていたみたいだけど、程なくして納得してくれたようだった。

そんなルーシェを見て、私は話を続ける。

「率直に申し上げれば、シュヴァルツのアルジェント侵攻も、シエラお嬢様が襲われたのも全て陰謀なのです」

「……え?」

突然の事に自体を飲み込めてない様子。

まあ、当たり前だとは思う。

「それって、どういうことなの……」

「全てはある一人の男によって仕組まれていた事だったのです、お嬢様」

「……それってまさか――」

――そう、私は最初から気づいていた。

あの人が何を企んでいて、何をしようとしていたのか。

些細なことから知ってしまった。

ただ、気づいてしまっただけだった。

だから私は――

「――はい、アルフォンス伯です」

私がそう告げてルーシェは一言、『嘘でしょ』とだけ言ったけれど……

……その時のルーシェの驚きの表情は、何にも例えられないほどだった――


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。