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アニメージュかニュータイプ?

「おりょ?」


長野市篠ノ井にある平安堂書店、ガシャポンコーナーでエジプト神メジェド様のフィギュアを無事にゲットした私は、ついでだからと雑誌コーナーを見て回っていた、そこで私の目に飛び込んで来た物が。


「な、なんじゃコレぇ!おに、じゃないお姉ぇが表紙ぃーーーッ!!」


思わず叫んじゃたよ、ごめん遊ばせオホホ。

アニメ系の雑誌コーナー、ニュータイプ、アニメージュ、他4種その全ての雑誌の表紙をお兄ぃのコスプレ写真で飾られていやがる、ちょっと待て、これアニメ雑誌でしょ、普通はイラストレーターさんが描いたキャライラストが表紙でしょ、なんで実写なのよ!

しかも無駄にカッコいいし、ファッション誌じゃないのよ!


私はガシャポンコーナーに走って戻ると、まだ目当てのキーホルダーが出なくて粘ってやがるお兄ぃの手をグイっと引っぱった。


「なっ、春夏、もう1回、もう一回だけぇ、一回だけやらせてぇ〜!」


「ええい、やかましい、それどころじゃないでしょ、ほら!」


「んん〜、あれ?俺じゃん、わっ何冊もすげぇ〜」


お兄ぃは金髪頭を本棚に近づけ驚く、これは知らなかったな。

マキュロスファイナルステージ制作決定!とデカデカ書かれて、主題歌UTUMIとはっきりクッキリ明記してありやがる。


「これってお母さんの衣装で撮影したって奴だよね、MVって言ってなかった?なんでアニメ雑誌の表紙になってるのよ」


「さぁ?けどなんか宣伝用にって何枚か写真撮ってたかも」


「ハァ〜、中山さんかぁ、あの人時々暴走するよね、モデル代ちゃんと貰った?」


「え、ちょっと待って」


ピッ


トゥルルル


「はい、中山です、どうしましたUTUMIさん」


「えぇ〜っと、なんか本屋で雑誌の表紙に私が出てるんだけど」


「ああ、今日店頭発売でしたか。この前のMV撮影で川森監督にアニメの制作発表にUTUMIさんの写真使ってもいいかと聞かれたのでOKしておきました」


「え、川森監督が」


「ええ。大丈夫ですよ、モデル代はちゃんと頂いております、今月のバイト代に乗せておきますね、どうです、そろそろウチと専属契約をしませんか、そうすればウチでスケジュール管理が出来ますよ」


「は、はぁ、考えておきます、ありがとうございます、では」


ピッ


「モデル代は今月のバイト代に入れるって」


「いくら?」


「あ、聞いてねぇ」


「もう、今度会った時聞いときなさいね、あ、これって見本誌は貰えるよね、買わなくても大丈夫?お母さんの衣装だし喜ぶよ」


チャンチャラチャララ♪


お兄ぃのスマホから着信音が鳴る。


「げげっ、母さんからだ」


ピッ


「あ、お兄ちゃん、中山さんから見本誌届いたわ、流石にプロが撮った写真は違うわね、ただ表紙はバストアップばかりで表紙で全身が写ってるのって1冊しかないじゃない!」


「なんで、母さんの所に見本誌が来てるの?」


「はぁ〜、お母さんが衣装作ったんだから当たり前じゃない、何言ってるのかしらこの子は」


「いや、俺、今、春夏と本屋に来て初めて知ったんだけど」


「そうなの、お兄ちゃんの分も届いてるから、帰りに家に取りに来なさい、わかった」


「ええ〜、郵送しといてよ」


「車ならそんなにかからないでしょ、取りにいらっしゃい!そうだご近所さんにも配っていいかしら♪」


「恥ずかしいからやめて」


ピッ


「何?お母さんの所には見本誌来てるの、中山さんちゃっかりしてるなぁ」


「母さんが見本誌取りに来いってさ」


「ハハハ、…えっ、私も一緒に行くの?」


今月のアニメ情報誌は表紙買いの一般客も多く、もの凄い売り上げを記録したらしい。





さて、1度こう言う前例を作ると、同じような仕事依頼が来るようになるものである、音楽・ギター・ファッション誌、しまいには週刊誌の水着グラビアまでひっきりなしに。


メディアミックスとは中山さんも売り出し方が上手いな、お兄ぃも流石に全部は断れないもんね、ファッション誌だったら私が代わりにやってもいいですけど〜、えっ水着グラビアは今ダメよ、ダイエット中だものホホホ。


目の前で冷かけうどんをズルズルやってるお兄ぃに一応聞いてみる。


「で、どうすんの?」


「ハァ〜、やるわけないだろ、俺はギタリストだぞ、ファッション誌や週刊誌のグラビアなんぞ誰がやるか!」


あ、ギター雑誌はやる気なんだ、お兄ぃ昔からGuitar magazineはよく買ってるもんねww。


「ジャーさんに貰った、フェンダーシグネイチャーモデルのストラトキャスターも持って行こう新品だし、インタビューだって熱く語っちゃうぜ!ベンベン!」


うわっ、ギターバカがここに居る。



Guitar magazineスタッフはダメ元でアミュズに打診していたのだが、UTUMI本人たっての希望で急遽取材をすることになる。

この取材でUTUMIはギターの楽しさをそれはそれは熱く語り特集ページが組まれる、盛り上がったバカは大好きなジミヘンドリックスの曲やストーンズの曲を演奏して大サービスでノリノリだった、編集スタッフにギターテクをベタ褒めされて鼻高々になっていた。


白のストラトをビシッと構えたUTUMIが表紙のGuitar magazine今月号(本人監修、ちょっとニヤけてる)は、雑誌創刊以来初めての売り上げ部数を記録し、これまた大量増刷することが決定した。





ジリリリ♪ジリリリ♪ジリリリ♪ジリリリ♪


「あぁ!プレーボーイにフライデー!UTUMIは水着グラビアは絶対に受けないって言ってるから、断れ!」


「中山さん、アンアンとキャンキャンの編集がどうにかなりませんかって!」


「チッ、とりあえず保留で!う〜ん、ちょっとUTUMIの影響力を見誤ってたな、これほどとは…」


アミュズの事務所に鳴り響く電話の対応に追われるスタッフ。


彼女は歌は勿論だが、そのビュジュアルもハンパないからな、ドラマ出演依頼?フジテレビじゃねえか、出すかそんなもん!





ナウシカがやってた頃はアニメージュだったが高校の頃はファイブスター読んでたのでニュータイプに移った、後はファンロードとか買ってたな、社会人になってからは買わなくなったが、日本って本当に漫画やアニメが文化になっとるな。

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