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紬の乱入

ああああ


暑いですね。


「香澄ちゃん・・?」


 先に部屋に入った香澄を追うように部屋に入る悠人の視界には、ベッドに腰掛けて笑顔で出迎える彼女の姿を見て変に意識してしまい出しかけてた言葉を飲み込む。


「「 ・・・・ 」」


 特に見られて恥ずかしい物をバレやすい場所に置いていないはずだと部屋を見渡す悠人は、何も言わずにそのまま部屋を出てリビングへと向かい飲み物を取りにいく行動に出た。


 冷蔵庫を開けてジュースを探すも探していた物は買い置きしていないため、普段飲んでいる麦茶が入った容器を取り出し、来客用の普段使いしていないコップに注ぎ部屋へと戻った。


「香澄ちゃん、お待たせ・・・・?」


「・・はぅ! 悠人先輩、コレは罠だったのです」


 部屋に入ると香澄が布団に潜り込み顔だけを出している光景に言葉を失い、ドア前で見下ろす悠人に香澄は笑顔を向けながらゆっくりと目を閉じていく。


「罠って・・いやいや、目閉じないで香澄ちゃん」


「おやすみなさい・・」


「うそ〜ってか、美味しいジュース持ってきたんだけどなー?」


「すやぁ〜」


 寝たふりを堂々とする香澄を見ながら持っていたコップをコタツテーブルの上に置き悩んでいる悠人は、強引ながらも布団を剥ぎ取ってみようと考えついたところで、タイミングが悪いのか紬が学校から帰って来た。


「ただいま〜! 悠くん帰って来てるのー? おかえりー!」


 玄関の方から聞こえる紬の声に応える悠人は、姿を見せるため部屋から出て出迎える。


「いるよー! おかえり、姉さん」


「悠くん、ただいま! お姉ちゃん帰って来た・・よ・・・・」


「姉さん?」


 笑顔の紬が不意に家の異変を察知したらしく、視線をキョロキョロと動かす。


「・・女のニオイがする」


「えっ? っていうか、玄関に靴あるの知ってるでしょ?」


「ふふっ・・悠くんのマジメさん・・香澄ちゃんでしょ?」


「正解。俺の部屋にいるよ」


「ふ〜ん」


 悠人が香澄が来ていることを伝えると、そのままカバンを玄関に置き、悠人を抱き付くように近付きクンクンと匂いを嗅ぐ。


「・・どしたの?」


「薄い・・まだ未遂のようね」


「はい?」


「悠くん? あの子が部屋に1人でいるってことは、布団に潜り込ませて匿っているわけじゃないわよね?」


「ま、まさか? 紬姉さんじゃあるまいし」


「怪しいわ・・悠くん、どうして部屋の前に立つの?」


「いや、別に・・・・」


「・・お姉ちゃんのガサ入れよ!」


「ちょっ・・」


 悠人の制止を素早い身のこなしで躱した紬は部屋へと閉められていたドアを勢いよく開けて飛び込む。


「・・あっ紬お姉様。おかえりなさい」


 僅かに遅れて入る悠人は紬の背中越しで香澄がコタツテーブル横に座り、小さな手でコップを持ち何気無い表情を向ける光景にただ驚いている。


「フトン・・は、乱れてないわ」


「紬お姉様? なにかありましたか?」


「・・なんでもないわ」


「そうですか・・あの、帰り道に悠人先輩とワッフルケーキ買ったので一緒に食べませんか?」


「ありがとう、でもこれから悠くんとデートなの」


「ん?」


「デートですか?」


 紬の反応に悠人と香澄はそれぞれの反応する。


「そうよ。姉弟でお出掛けは普通のことよ?」


「姉さん、今日出掛けるって約束したかな?」


「ゆ、悠くん!? お姉ちゃんとの約束覚えてないの?」


「覚えて・・ないかな? した記憶がないし」


「そんな・・」


 紬は悠人の反応にショックを受けたようで、そのままベッドへと倒れ込み悲しみを呟きながら布団へと潜りんだ後に、紬の真の目的を香澄が察した。


「あっ・・紬お姉様、それが最初から目的だったのでは!?」


「すやぁ〜悠くんに包まれてるわ・・・・」


 紬の乱入により、今日はまだしばらく香澄と2人きりになれないなと悠人は思いながら苦笑いして香澄が紬を布団から出そうとする光景を眺めていたのだった・・・・。


他作者様の作品を読んでばっかりで、投稿するガッツが足りない。


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― 新着の感想 ―
こんにちは。 わたし は がいこくじん です。 しんちょう 185 cm、 たいじゅう 90 kg です。 にゅーよーく しゅっしん です。 この とうこう の ために あかうんと を つくりました。…
[良い点] 悠人・香澄・紬の日常パートはやはり良き
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