第10話 西園寺財閥グループ会長の来訪から一夜明けた朝
第10話目の投稿になります!
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西園寺財閥グループ会長の突然の来訪から一夜明けた朝、僕は自室で目を覚ます。
「あの会長が突然に来訪してきて、昨日は疲れたな。いや、16年間生きてきて1番疲れた日だったな。って、ん?」
昨日の出来事を振り返っていた僕は、左腕に違和感を感じ、布団を捲る。
「は?えっ!?なんで沙苗が僕の布団の中で寝てるんだ!?しかも左腕に抱き着いてるし!?寝る時は、僕以外の誰もこの部屋には居なかったはずなのに。なんで、客室で寝てる筈の沙苗が僕の布団の中に?」
布団の中で沙苗が寝てることに驚く僕。この状況が理解出来ずに混乱する。女の子特有の匂いと、左腕に感じる胸の柔らかさに、僕の心臓の鼓動が早くなる。
そんなことになってる僕をよそに、沙苗は気持ち良さそうに僕に抱き着きながら眠っている。
それから暫くの間、自分の理性と闘ってると、沙苗が目を覚ます。
「ん、ん~!!あれぇ、なんで俊吾が私のベッドにいるの~?もしかして、夜這いしに来たのかなぁ~?嬉しいなぁ!ギューっ♡」
そんなことを言いながら更に密着してくる沙苗。どうやら寝ぼけてるらしい。
そんな沙苗を見て、可愛いなぁ!と、一瞬だけ思ってしまった僕だったが、ハッ!として我に帰ると、沙苗を起こすべく肩を揺する。
「沙苗、寝ぼけてないで起きて!!朝だよ!!ほら、早く起きないと遅刻しちゃうよ!!」
「もう朝ぁ~?って、きゃーーーーっ!!なんで俊吾が私のベッドに!?」
「そんなの、僕が知りたいくらいだよ!?」
と、その時、ドアのノックの後、メイド長の遥さんが部屋に入ってきた。
「俊吾様、起こしに来ました。おはようござ…………」
「「えっ……………」」
俊吾「……………」
沙苗「……………」
遥「……………」
そう言って部屋に入ってきた遥さん。その瞬間、僕と沙苗の時間が止まる。それから暫しの間、無言になる3人だったが、僕と沙苗が1つのベッドの中に居ることを確認した遥さんが、「お楽しみ中に申し訳ございませんでした。邪魔者は失礼致します。」と言って、部屋から退出しようとしたので、僕と沙苗は慌てて遥さんに弁解する。
「遥さん、これは誤解だから!!遥さんが想像してるようなことはしてないからね!?」
「そ、そうです!!私と俊吾は何もしてませんからね!?」
「慌てて弁解してるのが怪しいですが、それは置いておきましょう。朝食の用意が出来てますので、俊吾様は着替えた後、沙苗様と共にダイニングまでお越しくださいませ。では、私はこれで失礼致します。」
そう言って、遥さんは僕の部屋から退出していく。遥さんの言葉で気付いていると思うが、沙苗は昨日から制服から着替えてない為、今も制服を着たままだ。だから遥さんは僕にだけ着替えるよう言ってきたのだった。
思わぬハプニングはあったものの、制服に着替えた僕は、沙苗を伴ってダイニングへと移動した。因みに僕がパジャマから制服に着替えてる時、沙苗がガン見していた事を、沙苗に背を向けて着替えていた僕は気付いていないのであった。
「(俊吾の身体、引き締まってて素敵だわ♡抱き着きたい!俊吾の背中に抱き着きたいよ~!)」と、心の中で思いながら、俊吾の生着替えを見続けていた沙苗なのであった。
ダイニングに移動した僕と沙苗は、テーブル前の椅子に着席すると、同時に「「いただきます!」」と言ってから、テーブルの上に用意されていた朝食を食べ始める。何故か、僕の隣に沙苗も座って朝食を食べてるが。
そんな時、ダイニングに設置されてる8Kのテレビから、聞き逃せないニュースが流れたので、食べるのを止めた僕と沙苗は、そのニュースを見る。
『速報です。日本最大規模の財閥グループである瀬戸崎財閥グループが、8大財閥グループの一つである西園寺財閥グループとの全ての取り引きを停止すると発表しました。詳しい情報がまだ入ってきていませんので、情報が入り次第、またお伝え致します。繰り返し速報です───』と。
そのニュースを見た沙苗の反応は、非常に淡白なものだった。
「西園寺財閥グループもこれで終わりね。日本最大規模の財閥グループである瀬戸崎財閥グループとの取り引きを全て停止された今、大部分の取り引きを瀬戸崎財閥グループと行っていた西園寺財閥グループは大打撃を受けることになるでしょうね。まぁ、絶縁宣言をした私からすれば、当然の報いだと思うわ。正に、『ざまぁ!』てね!」
それを聞いた僕は沙苗に聞く。
「随分と淡白な反応だね、沙苗は。」
「当然でしょ?あの人は、自分本意が過ぎた。だから、この結果になるのは当たり前の話なのよ。このニュースが流れたことにより、他の財閥グループも、西園寺財閥グループから手を引くでしょうね。」
「僕もそうなると思うよ。まぁ、西園寺財閥グループとの取り引きを全て停止するよう指示を出した僕が聞くのも何だけど、沙苗にとって、この結果になってしまって良かったの?」
「ええ、私としては清々してるわ。寧ろ、遅すぎるくらいだわ。これでも俊吾には感謝してるのよ、私はね!」
「ん?僕に感謝?なんで?」
「西園寺家に縛られてた私が自由を手に入れられたのも、全て俊吾のお陰だからよ。あの学園で俊吾と出逢えたから……俊吾の協力があったからこそ……私は今此処にこうして自由になることが出来たの!!だから俊吾……いや、瀬戸崎 俊吾さん!学園で貴方を人目見た時から、1人の異性の男性として貴方の事が好きです!!だから私と───私と結婚を前提に付き合って下さい!!」
こうして、16年間生きてきて初めての告白を、沙苗から受ける僕なのであった───
次話タイトル↓
第1章 学年一の美少女クラスメイトとの同居生活開始編
第11話 沙苗から告白されました!だけどタイミングが悪く、返事を返せないまま学園に向かうことに(泣)
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