表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
我はツチノコ  作者: あいうわをん
第8章 忘却の最果てにて
782/782

気道確保!

誤字脱字報告ありがとうございます。

眉が繭になってても気づかなんだ><

 ゼイゼイと息苦しそうだったコウのタローであったが、我の風魔法・空気纏いにより呼吸が楽になったはず…… 


腹一杯で息苦しかっただけだったか? それとも糞が重くて飛びにくかったのか? それならさきほどのお花散布で多少なりとも体は軽くなったはず。これでまた、高みに登れるだろう? そら、さっさと上昇せんかい! 我に呷られたコウのタローであったが、翼をはためかせてはいるものの一向に上昇しませんな…… 


おい、どうした?  

”いや、それが…… どうもいつもより高く昇ったせいか…… もう…… これ以上は…… ”


なーにー! お前、この前我を乗せて飛んだときはこれくらいの高さを飛んでたぞ! それが今になって{これ以上は}とは、どういうことジャ!


”えぇー? 帰りはともかく、行きはもっと低いところを飛んでだはずだ! それに帰りはお前が魔法使ってワシを飛ばせてたハズだが……? ”


ん? そうだったかな? よーく思い出すと、帰りは確かに時短で我がコウのタローに風魔法を掛けて飛ばしたっけか? しかし、それにしてはあんときはあんまり息苦しくはしていなかったような?


”なにを…… 言ってるか……? ワシはこんな高さまでは自分では飛ばん…… 魔力が…… これ以上は…… 魔力を使っても使っても高さを維持できんぞ……”


そらおめー、魔力の出力がたらんのと違うの? もしくは魔力不足?

”魔力はまだまだあるが…… 出力……? ”


お前、南とか北には体を鍛えるとか言って行くくせに、上空には全然関心なさそうだな! 上空こそ体を鍛える絶好の場所だというのに。

”ばかもん…… 我ら一族には言い伝えがある…… 空の上を目指すな…… 空の上には死が待つのみ…… ”


バカはおまえ、いやお前らじゃい! なんで南北方向には鍛練とか言って出張るのに、上方向には行かないわけ? こっちの方が効率的だぞ?

”それはお前、先祖代々の言い伝えが……”


つべこべいうんじゃねーーーーーーーーーーー!




 我、コウのタローの直下から風魔法上昇気流アップドラフトをかけまする! 見る間に彼奴は我のところまで到達し、そして上空へと去っていった……


マラソンに例えるなら、シューズの脱げて履き直してたら後方にいたロサ・モタがあっという間に追いついてそして追い抜いていった感じだった…… 


おーー、ずいぶん高いところまで飛んでったなー!! 見ろ! コウがゴミのようだ! って、あれ? なんかじたばたしてるな? 


我も彼奴の高さまで、風魔法上昇気流アップドラフト! あーーーー、高度が高くなるにつれて気温が下がっておりますなぁ…… ぶるるっ! あっ、これあかん寒さや>< 我の眠くなる温度…… いかん、寝たら牛になっちゃう>< あ、アレは何か食べてすぐ横になった場合か! 眠くならないためには、


おいでませ、ラプロス!  


我、口から火を吹く! 吹いた炎が鳥になり、我の周りを包み込んだ!



”♪ー♪ー♬♩ー”


これで寒さ対策もばっちりですな! それではっと、コウのタローの様子を見てみましょう。おおっと、なんだか泡を吹いていますな! 白目もむいている! これは酸欠? 我、急ぎてコウのタローに風魔法空気纏いをかけます! 空気が彼奴の周りに集まってきます…… 来てますが、んー、なんだが集まりが悪いようです。やっぱり空気が薄いからかな? まだまだ絶賛白目中のコウのタローです。


もう、仕方ないなぁノタローくんは~。そんなときは、はい、風魔法空気壁エアウォール! チューブ状にしてノタロー君の口にずぼっと差して、ノタロー君の肺へ直接酸素を送りましょ!


”テロリン♪”


あれれ~、ここでレベルアップの音が鳴りましたな? 風魔法使ったからそれのレベルアップかしらん?


”風魔法・成分分別セレクション


んんん~、なんですかな? 空気成分を選べる魔法? 使ってみればわかるかな? 

わっかるかな、わっかるかな、さてほほ~♪


”風魔法・成分分別セレクション。酸素を選んで、風魔法・気流操作でコウのタローの肺に流し込んで”


…… なんか音を期待したのですが、なにも鳴りませんな? いや、魔法の時の音ですよ? 聞こえてくるのはシューシューと空気の流れ込む音だけです。ちゃんと酸素だけ流し込んでいるのでしょうか? ちょっと実験してみましょう。我、おえっと吐き出したるは竹の棹。これをマギハンドで持ちまして、風魔法・鎌鼬でシュババッと片方の断面だけを切りまして箒みたいな感じにします。そして、ラプロスさんや、これに火を点けてくだしゃんせ!


”Π♪♭♯~~”


ラプロスは首を延ばして嘴を竹に近づけるポッと火を吐いた。うん、火はついたが温度が低いせいなのか気圧が低いせいなのかは知らんけど地上にいる時よりも勢いがありませんな…… そこに! 


”風魔法・成分分別セレクション、酸素を火の回りに吹き付けて!”



魔法行使しただけで火の勢いが激しくなりました。確かに酸素を送り込んでいますな。確認終了。




「グエェェェ……」

”なんの確認か知らんが、その魔法は苦しい……”



なんてことを言うのか! 酸欠で苦しんでるみたいだから使ったのに! なおも苦しいてや?


文句を言うコウのタローを見ると、口から舌がチョロ出て、よだれがダラダラ出ていた…… 気道に管(空気だけど)を詰めたのが苦しかったのかしらねぇ?



お読みいただきありがとうございます_(._.)_

久しぶりに見返すと設定忘れてる><

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ