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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第8章 忘却の最果てにて
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飛翔力対跳躍力!

いきなりの平日投稿^^

なんか下界でコウのタローが(わめ)いております^^。


言い分があるんならここまで飛んでこんかい! それともなにかい? お前の飛翔力とやらはただの飾りか? 羽根飾りだな! 


我、羽根飾りを思い起こして、インディアンの酋長か何かが頭に付けているアレを連想した………… あれ? なんか意外とかっこいいぞ? こうなったら、コウのタローの羽を毟ってアレを作ろうかしらん。



「クェーーーーーーーーーーーーー!!!」

”こらーーーーーーーーーーーーーー!!! 

なにか良からぬことを考えつくんじゃない!  

それに、その程度の高さなら、ワシの一搏(いちばく)で容易にたどり着けるわ! ”


イチバクかなんかは知らんが、簡単にできるもんならやってみろよ! と挑発してみるテスト。



”そんなにワシの雄飛が見たいのなら、見せてやるわ!!! ”




そういや我と彼奴とで結構距離あるけど、念話みたいなんは通じるのね~。鳴き声が届く範囲なら大丈夫みたいだな。などと考えていたら、コウのタローが翼を広げた!



バサバサバサッ!



「クワッ!」


なんか気合いを入れたかと思ったら、急に魔力の高まりを確認!


確認した次の瞬間、コウのタローのいる場所から魔力の噴流が上がったぞ! アレは風魔法の上昇気流(アップドリフト)! 瞬く間に我のいる高さまで到達したかと思ったら次の瞬間には我の頭上を遙かに超えていった・・・マラソンに例えるならスタート前にずるして100m進んだ我を号砲一発直後に抜き去ったロサ・モタのようだった…… 


あかん! 見とれていたら我より高いところにいる!


「クワーーーーーークワックワックワッ!」

”どうだ見たか聞いたか知ったか! これがワシの実力じゃ! この勝負ワシの()…… ”



言わせねーよ? 勝ちなんて言わせねーよ!


我、もう一度無魔法しっぽジャンプを決行します! 

さらに追加で風魔法の上昇気流(アップドリフト)を追加! 


3・2・1・大蛇ーーーーーーーーーーーーーーンプ!


追加の風魔法が利いたのか遙か頭上にいたコウのタローを見る間に追い抜き追い越していきます! 再びコウのタローを眼下に捕らえました。てへっ!



「クワワワーーーー!」

”なにーーーーーー! いっかいだけの魔法勝負じゃないのか? ”


そんなこと、言った覚えはないもんねーーーー!



”そうかそうか! そんなら遠慮はいらんようだな! ”


オーーー、遠慮なんかせずに何搏(なんばく)でも羽ばたきやがれ!

と挑発してやったら、コウのタロー再びくわっと変な鳴き声を発して翼をはためかせます!今度はさっきのとは違って下方からも空気が集まってくる感じがしますな! 集まる空気の量が一度目は地面からだったので平面的に集まっていたのだが、今度は下側半球面から収束してくる感じです。ふむ、今度は一度目よりもっと高く飛びそうだ。それなら、我、コウのタローの上空から風魔法 下降気流(ダウンドリフト)をかけます。

「クワッ? クワーーーーーー! 」

我の風魔法のおかげ(せいw)で一度目と同じくらいの高度しか飛べませんでした。それでも我の頭上遙か高く飛んでるんですが。まだまだ負けへんでー!


こうして我とコウのタローの飛翔力対決が続いた。まるでヒトラーとムッソリーニおぼしき人物が椅子に座ってどっちが相手を見下せるかの勝負のようであった。ああ、これは映画のお話でしたな……



お読みいただきありがとうございます。

このお話いつ完結することやら。。。他の漫画の心配してる場合じゃなかった^^;

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