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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第8章 忘却の最果てにて
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様子がおかしいコウのタロー

毎度お読みいただきありがとうございます。

今月は家庭の事情により、更新頻度が落ちます(11月に頑張ったのに( ノД`)シクシク…)。


とりあえず、腹減ったと言ってた鳥の腹の虫は収まったらしい。

ときどき翼で腹をトントン叩いている。その後小刻みにゲップ。どれだけ一緒に空気を飲みコンドルねん? コウのくせに。あ、今はハゲコウです(ぷふっ!)



”おい、なにワシを見て笑っておるか! ”


じと目で我を見てやがる。



”いや~、派手に食ったなと思ってな。 ときにお前 ”

”ワシは朱鷺トキではない! コウじゃ! ”

”ときに、っつーのは鳥の意味じゃねー! 話題を変えるトキの話し方じゃ! ”

”トキ!トキ!トキ! どいつもこいつもトキ! なぜだ! なぜやつを認めてこのワシを認めねぇんだ!”



あ、なんか我、やべー地雷を踏んだらしい……顔を真っ赤にして荒ぶるワシのポーズ! 

ハゲワシだけど! 


どうでもいいけどトキがライバルなのかしらん? 話ができないな、とりあえず、銀魔法・銀糸でクチバシその他体を縛ります! 鳥って目を塞ぐとおとなしくなるんだっけ? 銀布で頭を巻いておこう!




”くわっあわうわっ! 何をするかっ? ”


いや、話が進まないので体を拘束させて貰いました。



”みみみ みえない!! ま・・まったくみえない! なんでも話すからこれ解いてくれー!”


ほほう…… 何でも話すと。そんじゃあ聞きますが、お前、どうやって神樹さまのこと見つけたの?



”ん? ここの先代のことか? そら、空から見つけたにきまっとる”


当たり前のこと言ってんじゃねー! つか聞き方がまずかったのか?



”いや、この辺の周囲は迷い惑わしの森でしょうが。それでは魔力が使えないから神樹さまを見つけることなんてできないんじゃないのか? ”


”ワシは別に世界樹を探していたわけではないぞ? 嵐に遭ってどこか休憩するところを探していたら、たまたま高いところに木が有っての、なんかうまそうな赤い実があったからついでに食ってみたらうまかった。そしたら精霊が出てきてな。それが世界樹だったわけじゃ”


えー、たまたま見つけたのか? 目視で? まあ食い物に関しては目敏いからな、こいつ。まさに鵜の目鷹の目鸛の目という感じか。しかし嵐に遭って遭難途中だったのか、こいつ。風魔法とかで避難できるだろうに。



”いや、奴との勝負でちょっと急いでいたもんでな、世界樹の実を食ったおかげで魔力が激増して大勝利だったわ! ”


道草ならぬ、道実を食ったら正解だったわけだ。奴が誰だか知らんけど。まあ、今の話を聞くに、上空の方はあまり魔力の攪乱みたいなのは起きてないのかな? 我らも帰り道(空の旅)では普通に魔法使えたし…… つか、魔法は普通に使えるよな! 方向感覚を狂わせるような魔法なのかな? 迷い惑わしの樹、まだまだ謎ですな。



”おい、早う縛りを解いてくれ! ”


よし、少し調査してみますか。我、コウのタローに絡んでいる銀糸と巻き付いている銀布を解きます、トキます!



”またトキという! お前、奴に会ったことがあるのか! ”


あー、奴、というのは、トキのことだったのか。知らんがな。トキなんて見かけたことないぞ? 大体この世界にトキがいるなんて初耳や。



”ふむ。奴もまだここは発見しておらんようだな! よし、お前! お前の言う、結界とやらをここに張っておけ! ”

”えっらそうに、お前は何様じゃ? どこぞの天才様か?”

”ん~~? なぁんのことかな? ”


あ、そこでフッフフフとか笑わないから違うな。まぁいい、コウのタローよ、迷い惑わしの森がどのくらい魔力を阻害するか調査するぞ! 



”なんでそんなことするんじゃ? ”


そら、神樹さまに寄ってくる変な奴(お前みたいなん)がいたら困るからな!前の神樹さまはキノコにやられたし。


”キノコ? ”



キノコ……こっちじゃピルツっていうんだっけ? いや、あれはデス・ファンガスっていってたっけ。



”ファンガス…… (ぎくり)”


おい! 今の反応はなんだ? 



”いや、なんでもなーいよ? ささ、お前様、さっさと迷い惑わしの森の調査をいたしましょうぞ!! ”


ん?? なーんかおかしな感じだなぁ。コウのタローがこんなに我に協力的なわけがないはずだが。



”何を言っとるか! ワシはお前にいっつも協力しておるではないか! ”


あやしーーー………… ま、協力的になってるのならそれでいいか。




お読みいただきありがとうございます。

さて、次はいつかな?

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