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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第8章 忘却の最果てにて
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真夏の夜の……

誤字脱字報告ありがとうございます。適宜修正させていただきましたm(__)m



作中の季節は夏真っ盛り……



PS ビローン音を追加しました><



 は~、訳のわからないウィンドウのせいで気が滅入るな…… 


そんな時は軽めの運動、お散歩です! ちょっとその辺探索してみましょうかね?



 我、すっくと立ち上がります! しっぽ立ちしたとは言え、所詮はツチノコ。せいぜいが人間(大人)の膝くらいまでの高さしかありません。周りは草ぼーぼーですな。地上にいても何も見えないわからないので、その辺の木の枝に蛇ンプ!


……してみましたが、まあ草が木の枝葉に変わっただけです。前に来たときはボルちゃんと一緒だったのだが…… 


あのとき彼奴はなんと言ってたっけ? 魔物はいるが四つ足型ばかりで問題はない、みたいなこと言ってったか。あの当時のボルちゃんで問題がないのなら、危険はないかな…… 



 初めて森に入ったときの我の感想では、賑やかという感じだったのだが。あのときは昼間だったからかな? 当時は音しか判断材料がなかったが(昼でも視界不良のため)。今は気配察知や気配探知が使えるのでこの辺りでも使ってみますか…… ガルスガルスはこの辺にはいないのかな?シュタイルハングの近くの森だとガルスガルスがたくさんいたけど? まあガルスガルスいても、眷属にしたから狩りはしないけど。


…… うん、木の枝の高さのところには何やら魔物がいますな…… 


複数の感がありますが、ばらけた場所にいます。縄張りみたいなものかな。まあ遠く離れた場所だしここにはこないか。おっと、木の枝に留まっていた大きな気配が動きましたな! 向かう方向は…… わらわら動いている小気配、ホールマウスのところか。すごい勢いでホールマウスのところに向かってます。マウス、逃げて~! あ、気配が重なった! と、同時にいくつかの小気配が周囲に散っていった。小気配の数が、少なくなった。狩られたようだ。非情な弱肉強食の世界。野に生きると言うことはこういうことなんだな、ここは森だけど。



 などと感慨深げに思案してたら、なんか大きな気配が動きました! あれ? こっちに向かって来る?! 暗闇の中、音もなく近づいてくる! な、何が近づいて来てるんだ? 気配察知で感じる気配の方向に


”光魔法・探索光サーチ・ライト!”



あっという間に我の目前まで来ていたそれは、鳥! 猛禽類だ! 我、とっさに蛇ンプ! その場を離れます! 対象から目を離さないように、それでいて綺麗な着地! 鳥の奴、我の探索光に目が眩んだせいか、我のいた場所の枝を足の爪でがっしりと掴んでいた。残念、それは我ではありませーん!


「ぐぎゃぎゅ! ぎゃーーーー!」



探索光を当ててよく見てみれば、フクロウのようです。なんかでかい! だけど、コウのタローよりは大分小さめだな。それでも足の爪は丸まった我をがっしり掴めるくらいの大きさだ。それでは、まずは動けなくしてしまいましょう!



”赤魔法・麻痺パラライズ



我の魔法にかかった鳥はバサバサ羽ばたこうとしていたがうまく動けないみたいだ。そして足で掴んだ木の枝を握ったままなので頭がくるんと下に向いた。体が痺れた状態で足から吊されている。このままだと頭に血が上りそうですな。どら、木の枝を切ってあげましょう。



”風魔法・鎌鼬”



シュバン!と空気の刃が飛んでいき、フクロウが捕まっていた木の枝を切り落とした。頭から落ちてるので、地面に登録魔法”空気枕エア・クッション”を発動。ぱっふぅーんと落ちた衝撃を吸収して、木の枝とフクロウは地面に落ちた。衝撃を吸収した空気枕はその使命を終えると魔力を霧散させ消えていった。まあ見えてないんですけどね! そんな感じがしただけですジャ。




 さて、地に落ちたフクロウを観察しに近くに寄ってみる…… 夫、木の枝はいらんから足だけ麻痺を解除しましょう…… フクロウは自由になった足をばたつかせていた。我、フクロウの足の爪から外れた木の枝をじっと見る…… 


えっ?こんなに深く穴が開くの? 実はこの木、全然固くないとか…… 我、数少ない物理攻撃用の牙(ちっちゃーいし、未だ使われたことなし)を使ってカプリコと噛みついてみました。


アグ! 


固ってー><。やはりこの足爪は相当の武器となっているみたいです。後あのクチバシ! 我、頭も麻痺解除して先ほどの木の枝を無魔法マギハンドで掴んで、クチバシのところに近づけていく……


バギッ! 


軽々と木の枝を食い破りおった! あの爪で獲物を捕らえて、クチバシで止めを刺す。そんな攻撃スタイルですな。あの爪なら、我も捕まって怪我しそうな感じ。さて、この子、どうしましょうか? まあ無益な殺生する意味もない…… が、ひょっとしたらこの肉、うまいのかも知れない…… じゅるり。フクロウの奴、我の食欲に刺激されたのか、怒れるやら恐れるやらで頭と足をジタバタさせております。ふふふ、いくら頭と足を動かしても、翼が動かなければこちらへ攻撃することもできまい! とか、油断してたら、なんか不穏な気配。


”紫魔法・気配探知! 目の前のフクロウのみ! ”



すると、クチバシ部分に何やら気配の増大が見られます! あ? これ、魔力を高めているのか? 何か魔法を使おうとしている? なんかヤバい! 我、蛇ンプ! 我の今さっきいたところになにかが通過していき、通過した向こう側の木々に何かぶつかった音が聞こえた。風魔法? 空気弾エア・ショットか! こいつ、魔物だな! そんなら容赦せんわ! 我、鎌鼬でフクロウの首をあっさり切り飛ばした。


ビローン


あ、音、鳴った。やっぱりこいつ魔物や。



 どうせ首を狩るんだったら、木の枝にぶら下がっている状態でやっていれば、そのまま血抜きまでできたなぁ。   



だんだんお寒くなってまいりました~ でもまだ毛布一枚で寝てる( ̄▽ ̄)


お読みいただきありがとうございます。

それではまた次回(@^^)/~~~

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