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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第8章 忘却の最果てにて
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魔力が少ない……

久しぶりの日中投稿Death!

ラグビーとかアジア大会とかスポーツ国際大会目白押しだったのですが、全く見てなかった・・・

あ、いつの間にか阪神とオリックスが優勝してたのね。おめでとさん(^_^)/

日シリは関西が盛り上がるんか… あ、でもCSでどっちかこけたらだめか。


それではまずはラムちゃんから。先ほど見せた魔法を、今度は自分でやってみましょうね。



”だけどお母様、私は魔法を使ったことがありません、と言うより、私でも魔法を使えるようになるのでしょうか?”


ふむ、これまで魔法を使ったことがなかったか。だけど、そのツノに魔力を貯めるくらいはできるじゃろ?



”と言うより、私に魔力があるのですか? ”


そこからかい…… ツノがあるなら魔力も有る…… ツノウサギのツノとはそう言う物らしいからな。もっとも、ツノが一つしかないツノウサギ達は無魔法しか使えないようだから、紫魔法の魔力を使うノウハウはないのだろう。ツノウサギって無魔法使うときはどうやってたんだ?



”我らは魔法を使うときは、額を意識して魔力、をそこに集める、と言われました。そしたらツノから力がもらえるので、そこから体中にその力を流すそうです。私は、その、ツノがこんななのでいくらやっても魔力が感じられることがなかったのです…… ”



ショボーンとしたラムちゃん。うん、なんかやり方が合ってなかったみたいですな。ヒトツノとフタツノじゃ違うのも当然か。そんじゃあ、魔力の使い方から考えますかね。とりあえず。魔力をツノに意識してみて?


 ラムちゃん、わかりましたと言って、目を閉じて集中します…… ウ~ッと言って息んでます。特に何事も起きませんな…… 見た目も、いや、ラムちゃんがだんだん小刻みに震えるようになってきてますが、それ以外は特に変わらず…… 魔力はどうかな? 


ツチノコ・アイ! きゅぴーーーーーん!


…… なんちゃって…… 


特にツチノコ・アイには意味はないのだ!そうそう、気配探知だと魔力も何か感じるんだったな、瞬間瞬間で発動してラムちゃんを見てみましょー!




”紫魔法・気配探知!オンオフ繰り返し!”


さて、ラムちゃんの体の中の魔力が額に集まっているのはわかります…… そこからツノの方に集まっているかな? ツノをしっかり意識するんじゃ! って言ってもわからんかな? 我、ラムちゃんに近づき、右のツノをぱっくん! 魔力を【すうとる】 。



”あっ! ああっ!”


なんか可愛らしい声が聞けましたので、すぐに離します。これで右のツノに魔力が流れてきました。反対の左ツノも咥えて魔力を【すうとる】。



”あっ! あーっ!”


敏感ですな。すぐにツノを離します。ふむ、これでツノに魔力を貯めることはできましたな。きちんとツノに魔力が固まっているのが見て取れます。そしたら気配探知をOFFにしましょ。さてと、ラムちゃんは…… もういいんですよ、目を開けなさい。



”フゥフゥハァハァ…… ま、魔力が私にもあるのですね…… ”



そりゃありますがな、魔物だもの。このツノに溜まった魔力をどうやったら電気に変えられるのかしらね? 我の場合は放出したら自然と電気になるようですが。






”魔力の放出…… 私にもできるのでしょうか? ”


今度はアナが聞いてきた。アナの場合は魔力を体に使っているからなぁ。でも無魔法でも魔纏いをやってマギハンドみたいな使い方もできるわけだし、やってやれないことはないんじゃないかな。一緒に訓練してみるか?



”はい! ”


そんじゃ、アナも魔力を使ってみて?



”魔力を使う、とはどういうことでしょうか? ”


うーん、アナは日頃から無魔法使っている様なので、普通に動く前にやってることをやればいいんじゃないかなぁ…… あ、その前に




”紫魔法・気配探知! オンオフ繰り返し!”


さて、アナさんやっておしまい! 



”? なにをやるかわかりませんが…… とりあえず、動いてみればいいのですか? ”


いや、動く前にやることをやってみて。



”動く前にやること? 特に何もやってないのですが? ”


それでは…… どうしよう? とりあえず、鎌と槌を出してみる、オエッと! これを振り回してみて? 



”わかりました、それでは…… ”


アナが槌を持とうとした瞬間、アナの前足が魔力で覆われる。そして槌を持ち上げる。そうですかい、自然と魔力を使っていたのね…… あれは魔纏いになるのかねぇ…… 鎌の方も持ち上げて、両方を振り回しました。おお、両前足、というかもう手でいいか、両手両腕両肩から背筋腹筋大胸筋に大臀筋、あらゆる部位の筋肉が輝いて見えますな! これが身体強化か! ああ、だいたいわかった、もういいよ。



”なにかわかりましたか?”



あんなに動いたにもかかわらず汗もかかず、息も荒げず。なんかすげぇーという目でラムもアナのことを見ています。こっちは息もハァハァ顔真っ赤ですな。とりあえずアナが身体強化をよく使えるのは理解した。あとは……



”あとは……? (ごくり)”


魔纏いをもっとうまく使えるようになることだな。



”魔纏い? ”


アナが物を持つとき、その手で持つのはできないと思ってた。だけどそれが持てる…… と言うことは魔力で物を持っているということじゃ。ただ、その使い方がどうもいまいちのようです。槌を振り回すことはできてもなにか狙った目標にピンポイントで槌の先を当てるのは難しいのじゃないかい?



”た、確かに”



そんなアナに格好の訓練方法があります。我、”物品作成”でテーブルと椅子、それに皿二つとお箸一膳を作り出します…… そう、ジャパニーズお箸の特訓方法、お豆移しです。あ、お豆がないか。それではお豆サイズのビー玉も”物品作成”っと。とりあえず100個な。こっちのお皿に入れて…… さてさて、我がお手本を示しましょうかね。



いでよ、我のマギハンド!


”現在その魔法は使えません”



え? もう無魔法の魔力無くなっちゃった? それじゃ、アナさんや、少し魔力を分けて頂戴。我、アナさんから魔力を【すうとる】。



”あっ! ”


アナは悲鳴、にもならない声を上げたかと思ったら倒れてしまった…… しまった、魔力を吸いすぎたか。



”お母様、アナ姉様はどうされたのですか? ”



ふむ、我がアナの魔力を吸い取りすぎて気絶したようです。だが安心しなさい、魔力を吸い取って気絶したら、その後起きたときに使える魔力量が増えるのですから。



”でしたら私にもお願いします! ”


そんな凜として頼まれたら断れませんがな…… 我、ラムちゃんから魔力を【すうとる】。



”あぁ…… ”


ラムちゃんもお倒れもうした。訓練をしにきたのに、これでは訓練になりませんな。







およみいただきありがとうございます。

それではまた次回(@^^)/~~~

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