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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第8章 忘却の最果てにて
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アナとラムを鍛える

毎週毎週日本は台風が~上陸してきていやになっちゃうYo♪





 お風呂から上がったウサギ二匹をテーブルに着席させます。アナ用に椅子を作ったためラムちゃんには椅子の高さが足りませんな。大人の椅子に子供が座る感じです。顎と前足をちょこんと乗せています…… あらかわいらしい。ですが食事をするには不便です。それなら椅子を作り直しましょう。


”物品作成! ラム用椅子”



床からにょきっと新しい椅子が出てきました。ラムちゃんや、こっちにお座りなさい。



ラムちゃんを新しい椅子に座らせて、さて、我が体内で作った豚骨…… いや、骨は使ってないな、豚脂……ええい、言いにくいから豚骨でいいや、豚骨らーm、ラーメンでもない、春雨です。豚骨春雨をお出しします。先ほど魔法の声のニコちゃんにお供えしたときより春雨麺…… あれは小麦ではなくってジャガイモデンプンなので麺ではないのだが、それを言ったら蕎麦だって麺じゃないしな。穀類で作る細長い食べ物を麺と呼んでも良いと思います! その春雨麺が細くなってよりラーメンぽくなりました。


体内で”物品作成”もできますんで、ラーメンどんぶりを作りまして、それに装って、後はラウホ…… ネギのこっちの名前ですな、これを刻んで表面にぱらりとかけますと完成です。


手を使えるアナにはフォークを用意しましょう、さすがにお箸は使えないだろう。我が教えられたらいいのですが、我も手がないし。あ、無魔法のマギハンド使えばいいか。アナ用にもお箸を作りましょう。


ラムちゃんは、と。ツノウサギって何かを手で持ったりはできるみたいですな。確かシケダの脚を手、というか前脚?で持ってたし。そんなわけでフォークは持てるでしょう。箸二膳とフォーク1本作りまして、全部揃ったところで、おぇえっと! 豚骨春雨インどんぶり3杯と箸にフォークがでてきました。さあ、召しあがれ! 我も味見を兼ねていただきます!


・・・御食事中・・・





 さてさて、我の手料理、いや腹で作ったから腹料理です><、かっ食らったメンバーに緑茶を啜りつつ、今後の予定を告げるのだ。味の感想? 蕩けた二人の顔を見たらうまかったんでしょうね。我的にはそうでもなかったのだが……


”さて、これからの予定ですが、我はすぐにここを出ようかと思います。それで、我がいない間、アナにラムを鍛えて欲しいんだけど? あー、鍛える、といっても現段階ではラムは衰弱した弱々ウサギなので、体を多少動かして、後は食事の面倒も見てやって。んで、ラムちゃんはアナの訓練とは別に、雷魔法の修行もしておくように”


”カミナリ魔法…… ですか? ”


”我の場合は紫魔法なんだけどな。見てなかったかな? 君もその二本のツノでカミナリ魔法を使うことができるのじゃ。ただし”


”ただし……? ”


”まだまだ保有魔力量が少ないので、何回か使ったら気を失ってしまうだろう。だから、我がいる間に、我の放つ紫魔法を見ておきなさい。見取り稽古というヤツだな。併せて、そう魔力量の底上げをする訓練方法も教えるから、それで総魔力量を増やしておくれ。カミナリ魔法がある程度物になったら、元の群れに戻るも良し、ここに居続けるのも良し”


”お母様…… ハラカラ達をこちらへ呼ぶことは…… ”


”彼奴等にはここは生きづらいかも知れない”



ここってシケダはもちろん、虫系の生き物全然見ないからな。おまけに迷い惑わしの森があるから来ることも大変じゃろう…… だけど、その外側にある黒色土の森までなら案内することはできるな。なんならそこに縄張りを変えるか? ゴブリンとかもいるけど、食べ物がかち合わなければ共存はできると思うけど。まあそれはしばらく先の話だな。



”お母様、私はラムの訓練以外にはなにをすればいいのでしょう? ”


そうさね、アナには神樹さまのお相手をお願いしてたな。後は静の面倒も。



”面倒、と言われても、神樹さまも静も特に私が何かをできるというのはないとおもうのですが…… 食べるものから違いますし”


だけど、アナは手が使えるようになっただろう? だったら自分で料理を作れるようになったはずだ。さっき燻製肉を一緒に作っただろう? あれで料理をつくれるようになってくれ。料理の仕方は、我が教えるから。それと、さっき作った武器を使えるように修行するのもあるな。まあとりあえずはラムちゃんからだな。ここでやると神樹さまの迷惑になるから、ちょっと下に行くか。アナ、ラムを背負って移動できるか?



”お母様はどうされるのですか? ”


そりゃもちろん、アナの頭に乗りまする!



”お母様は私の頭から落っこちたりは…… しませんでしたね”


うむ。馬で特訓したからな! 移動する生き物の頭に乗って落ちないのには自信があるぞ!



”わかりました。それでは、ラム。あなたを背負いますので、背にお乗りなさい”


”わ、わかりました。アナ姉様”


”アナ姉様……ですか。不思議な気分ですね”


”い、いけませんでしたか? ”


”いえ、これまでに感じたことのない気持ちです。妹として静もいるのですが、あの子は喋ってくれませんし…… ”


”静姉様は喋れないのでしょうか? ”


”あなたが一番妹というわけですか…… お母様、静は喋れないのでしょうか? ”



うーん、どうでしょうねぇ…… とりあえず赤い実食わせて知力を上げたから喋れる、とは思うんだけど…… 名前が”静か”だからなぁ…… そういうキャラかもしれませんな。話さないかも知れないけどちゃんとコミュニケーションとってくれ。



”こみゅ……にけー……しょん? ですか? ”



ああ話しかけてみて体で返事を聞いたりしてみてね? 意思はあるから頷いたり首を横に振ったりするぞ…… さあ、ラムちゃんも乗ったし、迷い惑わしの木の広場が訓練するにはちょうどいいかもしんないね。さあ出発しますよ? 




 アナは我を頭に乗せ、ラムを背に乗せると簡易ハウスを出て、軽く助走し大ジャンプ! 我の大蛇ンプに勝るとも劣らない、いやいや、勝ってまっする! 蛇載せて夜空を駆ける白ウサギ! もうアナに関しては訓練なんかいらなくね?





お読みいただきありがとうございます。

しばらく週1投稿になりそうな気配><

では、おやしみなさい><

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