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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第8章 忘却の最果てにて
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兎別れて一日、刮目して相待すべし

毎日暑おます

こんな時こそ 熱いお茶^^) _旦~~

飲んだら眠れなくなりました( ;∀;)



 さてさて、主食?の麺はできましたが、ちょっとタンパク質が足りないですね。我はなんというか、幻想生物だからなのか、桃とかだけで生きていける気がするのだが、アナやらラムちゃんとかの魔物は体を作るためにもタンパク質は必要だと思うのです。他にも静ちゃんやラプロスという魔物がいるのだが、この子らは元々我の魔法で生み出した物だから、我の魔力を与えればいいみたい。あ、コウのタローもいたか。ヤツは別にいいや。


この辺り、光ヶ峰と我が命名したのだが、ここから迷い惑わしの森を抜けて黒色土の森にでも行けば魚とか虫の食べ放題だからな。魚はたくさんいたけど、虫は全然見なかったなそう言えば。魔物以外の動物もいますな。だけど、ガルスガルス(大きなニワトリ)やマッドボア(瓜坊3匹)は眷属にしちゃったし、食べられない。ましてやいわんやゴブリンにおいてや。言葉が通じる者は殺せませぬ。そういや、シカやクマもいますな。でかすぎるのは獲物にならんだろうな…… コウのタローはそこら辺りまで飛んでいけるけど、ウサギ達はそうもいかんでしょう。干し肉みたいに干物を用意した方がよいのかな? でも、そもそも我が一ヶ月ほど留守にしていた間、アナは何を食べていたのだろうか? ぼんやりと宙を見つめて考えていると、何やら思念が飛んできた。




”………… ァさまぁ…… ……”

”…… ぉかぁさまーーーーー ”

”お母様ーーーーーーーーーー ”



我をお母様と呼ぶその声は、間違いなくアナです! 



”おーー、アナさんや。我、帰ってきましたよ。んで、今どこ? ”

”…… 今、迷い惑わしの森に帰ってきたところです! …… …… これから神樹さまのところに戻りますーーー! ”



なんか思念の間が開いているのはなぜ? ハァハァという息遣いが聞こえてきているかのようです。どうした? なにかあった?



”…… …… なんでもありませーん! ………… ”


我、ちょっと今からそっちいくから! あー、入れ違いになっても困るから、迷い惑わしの森の大樹のところで待ち合わせだ!



”…… わっかりましたーーー…… ……”


我、急いで神樹さまのところを出発する。ラムちゃんは…… まだ起きる気配がないのでほっときます。よし、尻尾ジャンプからの風魔法・上昇気流アップドリフト! 高く飛び上がります! もうすっかり日が暮れて森だか闇だか区別がつきませんな! こんな時こそ、


光魔法・探索光サーチライト



探す対象がある程度広いので、我の口から出る光も範囲を広げます。すると、面積を広げた分照らされた対象も薄暗くなってしまいました。あぁ、でもわかった。あの辺りに木のない場所がありますな…… その周辺は木ばかりなので、あそこが迷い惑わしの大樹なんだろう。



再び光を絞りますと、今度ははっきりと見えます。よし、あそこへ向かって、


風魔法・空気壁エア・ウォール! 



一直線に向かう滑り台を作ります! 今度は遊ぶ必要はありませんので角度に変化も付けません! 一飛びで広場へと到着しました! 




さて、アナさんは…… どこから出るかわからないですな…… この辺り周辺を明るくしておきますか…… ん? アナは夜目が利いてたよな…… 無理に明るくする必要もないかしら? しかし、我がいるとわかるから合図代わりにはなるでしょう。


光魔法の低レベルの光を使おうとしたところ


”テロリン”



あれ? なんか魔法ゲットした? 


”光魔法・光纏い”



あぁ、土魔法の土纏いみたいなものか…… 光魔法って、使うときに我自身が発光するので明かり代わりに使ってたけど、ようやく明かりそれだけの魔法が来ましたか…… では早速


”光魔法・光纏い”



我を中心に半径100mほどがぼんやりと光ります。どうだ? これで明るくなっただろう? 大正時代にお札を燃やして明かり代わりにした成金さんの台詞をぱくってみましたw。さてさて、アナちゃんはどこかなーーー? 



”お母様ーーーー! ”


あ、今度ははっきり声が聞こえますな。思念伝達のミサンガの力ではなく、もとから我とアナで話ができていた、あの力です。どの力だw。声のする方向を見ますると…… 



ギャーーーーーー、アナ、後ろ後ろーーーーーーー!


”後ろー? には、何もいませんが? ”



光の中に入ってきたアナの後ろには、大きな熊…… あれはボルちゃんが狩ったブラックベアとかいう奴じゃないか! アナ、お前の真後ろに熊がいるぞ!



”熊? この生き物は熊というのですか? ”



そういうなり、アナはなんということなく背中に背負っていた熊…… ブラックベアを前に放り出した。え? 死んでるの? もしかして、これを背負って帰ってきた?



”はい、ちょうどお母様が帰ってきたという連絡を神樹さまから聞きまして”


何がちょうどなの?



”この熊、と訓練の最中だったのです。お母様が帰ってくるのなら手土産代わりにと思いましてやっつけてきました”



うわーーー、やっつけてって…… もしかして素手で? 


”いえ、脚も使いましたよ? ”



そういう問題じゃありません。怪我しなかったか? 


”この程度の生き物なら全然問題ありません”



そ、そうなんだーーー。アナは強いなぁ。


”お母様に比べたら足下にも及びません”



その足はありませんけどね><。それより、パンチとキックだけでブラックベアを倒したんだ…… というかアナさんや、ずっと二本足で立っててるな。それに前足が器用に熊を持ってて、すでに足ではなく手のようになっております。類人猿から人類に変わっていくときに、前足を器用に使えるようになっていったというが…… これが進化? レボリューションラビットとはこのことか?


”お母様が私に新しい名前を付けていただいたから? ”


その影響ってある?



”この熊やシカ程度でしたら全く影響はないかと”



あーーー、そうなんだーーーー。以前からそんなに強かったのね。もしかして、それらのニクも食ってたり?


”おいしくいただいてました”


それはなにより。




お読みいただきありがとうございます。

それではまた次回(^^)/~~~

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