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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第8章 忘却の最果てにて
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ウサギ達への置き土産

ツノウサギたちがようやく退場した^^)v



 もう帰ることとラムちゃんを連れて帰ることは決定事項です。シロンボーイズのテンよ、お前もそれでいいな?


”ああいいぜ。こっちとしても足手まといが居なくなってくれるのは助かるし…… てか、カーチャンよー、オレ達プレイボーイズって名前だったのでは? ”



お前らは悪役っぽいのでシロンボーに決定な! 野郎ばっかりの集団だからシロンボーイズだ! 


”シロンボーか! ”

”あったまは冴えてるもんね!”

ヘーィヘヘーィ♪

”アイディアばっちりだもんね!”

ヘーィヘヘーィ♪

”欲っしいよ、欲っしいよ、女の子~♪”

”絶対もらうと決めたんだ~ぃ!”



もらうはいいんだけど、ちゃんと相手の合意を得てからな!








”して、母上様。我らの名前は? ”


うぉっと。マダラ君、なに? 君等の集団の名前も必要なの? うんうん頷くウナヅキ温泉! ゼブラとイツキも激しく首を縦に振る! 君等のグループ名も?



”我ら三集団は、今はまとまっているのですが、本当は微妙に棲み分けていたのです”

”それが食料が足りなくなったんで、皆で纏まってたってわけ”

”そこのシロンボー達を訓練してくれるんなら、おれらにも訓練してくれてもいいんじゃね? ”



訓練の時間はとれんなー、だけど訓練する方法は教えて進ぜよう。まずグループ名な。チャゲ達は【チャゲアス】、ゼブラ達は【一世風靡】、イツキ達は【子守歌】だ、異論は認めん!



”チャゲアス…… 我らのだけなんか違う…… ”

”いいじゃん、チャゲ。私のアスカのアスが一緒になってんだろ、ヘビよ”

”バカアスカ! 母上様に向かってなんてことを! ”

”だって、そいつヘビだし。私たち産んだわけでもないのに、カーチャンとか母上とか呼べるわけないじゃん!”


お。アスカちゃんは常識人…… 常識ウサギだった。そうそう、それが当たり前の反応だから。我をお母様と呼んでいいのはアナと、ツノウサギではラムちゃんだけだからな!




”そ、それではあなた様のことはアナハハ様とお呼びしても? ”


なんじゃその珍妙な名前は…… それでは我のことは{ノッコ}とでも呼ぶといい!





“ッポーン!”

”仮名3;ノッコとなりましたことをお知らせします!“


ああ、久しぶりに名乗ったら、そんなのがありましたな。仮名1はスネークで、仮名2はなんだったっけ? お竹さんからツッチーと呼ばれてたね…… 真名は多分この世界では明かさないのがいいのでしょう。神樹さまからは”神の子”とか”神の御子”とか呼ばれてるけど、それは名前では……なさそうですね。ゴブリン達からは”お使いヘビ”とも呼ばれとったけど、それっぽいのは称号にはなかったし。この旅ではこれからノッコと名乗ることにしよう。神樹さまがいたら別だけど。







”んで、ノッコ様とやら。 そこのシロンボー達を訓練した方法とはなんぞ? ”


ツノウサギのおさのやつがシケダの脚の先を食いながら要求してくる。トレーニング方法は簡単じゃ、魔力を使い切る直前で心身の鍛練をすればよろしい。たったそれだけ?とか思うなよ? お前らツノウサギは魔力を脚の強化に使ってるだろう? だから魔力無しで脚力を強化して、さらに魔力を使い切って魔力量を大きくする。たったそれだけジャ!




”えー、カーチャン、それだけじゃなかったよねー”

”なんか疲れたらピカピカ光って疲れなくさせたでしょー?”

”あと、なんかアニキのツノから魔力吸い取ってたー! ”

”そーそー、その後アニキの魔力大きくなったー!”


よく覚えてたな、ツノウサギのくせに。あのピカピカは我しかできんから無理だな。魔力の出し入れは…… アレ使うか……


 我、おおぃえぇえええぇぇぇーーーーっと水晶玉を吐き出します。グラニーラムゼースミスの里に行く途中で作った水晶玉で、これは魔力を出し入れすることができるのだ。これ一つでハンナちゃんが持つ魔力(100万くらいだっけ?)位は吸収できるし、放出も可能です。これを、コウのタローの鳥居にはめ込みます。10個位あれば大丈夫か。水晶も石の仲間だし、金魔法で合成するよりは、土魔法で作業しますかね。



”土魔法・石合成! 水晶玉を鳥居にはめ込んで!”


我、水晶玉を咥え、鳥居に投げつけます。10個の水晶玉は鳥居にぶつかるとその大きさの半分くらいを鳥居の中に埋め込まれた状態になった。こ、これは…… なんかボルダリングっぽい…… 




”ノッコ様、これは……? ”


これは鳥ぃ…… 魔力と体力トレーニング用施設じゃ! あの丸いところに脚をかけて屋上まで上りきるが良い! 魔力を脚に使って鳥居に登ること! そうすると、あの丸い部分が魔力を吸収して無魔法が使えなくなる。吸い取る魔力が小さくなってきたと感じたらあの水晶玉には魔力がたまってきたと言うことだから、適宜吸い出して。我が見本を見せてやりましょう。我の中に溜まっているわずかばかりの無魔法を…… 水晶玉に吹き込みます! 触った方が効率がいいかな? 我、鳥居の一番下に埋まっている玉を咥えてぷぅぅぅ…… あ、終わった…… シケダとツノウサギから吸収した無魔法がなくなった…… 我、口を離すと、咥える前と同じ水晶玉が…… 無魔法の魔力込めても水晶玉って変化しないんだったっけ? 



”見たところ、何も変わってはないようですが…… ”

”どら、オレが確かめてやる”



そう言うと、シロンボーのテンが無魔法の魔力を込めた水晶玉を足蹴にして、あっという間に上へと登って鳥居の上に到着。今登ってどうする!


”けっこー面白いな! ”


それで、どうよ? 使った感じは?



”全然わかんねー! ”


わからんのかい! だったら降りて、一番下の奴で確かめろや!



”一番上の奴でもいいか? ”


そんなことを言って、鳥居に埋め込んだ一番高いところにある水晶玉を横になって手で触っている……



”で。これをどうすんだ? ”


それに魔力を込めるんだ。いつも脚に魔力を込める感じで、手…… 玉を触っている前脚に魔力を集めろ!



”…… おーーー…… 体がだるくなってきた…… このまま寝ていいか?…… つーか、寝る…… ”


テンは鳥居の上でうつ伏せになり寝てしまった……



”なんだ、寝るための道具か…… そんなものいらん! そんなのより、加護を寄越せ!”


長か…… 加護加護かごかご煩い奴だな、そんなにカゴが欲しいんなら、そら、くれてやる! 

銀魔法・銀布! テンを巻き取って、それから布の四隅を銀糸で編んでロープにして近くの4本の木の枝にロープを結んで、ハンモック作成! 揺りカゴじゃい! たくさん作ってやるから、お前ら、安らかに眠れい! 我、ここらのツノウサギ全員から無魔法魔力を吸い取ります! 



”…… ノッコ様…… けだるくなってきました……”


安心しろ、単にお前らを魔力枯渇の状態にするだけじゃ! 接触して吸い取らないと効率悪いな、やっぱ。



”全員が寝たら危ない…… ”


そのための揺りカゴじゃい! そこで寝ている奴に触ったら痺れる魔法を付けておいてやります!



”赤魔法・付呪スペル!”

”プップ~”

”どのような付呪を施しますか?”

”ハンモックに寝ている奴を触ったら、寝てる奴が起きるまで痺れる魔法をオナシャス!”

”パヤヤヤ~ン”



聞いたか? お前ら、安心して眠れい…… お前らが寝ている間に、我等はここを去るぞ!



”また…… 会えるのでしょうか……? …… ”


そらラ・ムーを鍛えて、、その後ここに戻りたいと言ったら、連れてくるがな。



”ど…… ちら…… で…… ”


他の奴は全員、我の魔力ドレインで魔力枯渇になったのだが、チャゲは粘るね。迷い惑わしの森の中だ、谷があったら行きすぎの場所とだけいっておこう。来る気があったら来てもいいけど、多分たどり着けないぞ。コウのタローの翼ではたった一日程度で着くんだけどな。



”いつか…… い…… 行き…………た………… い………………………… ”


チャゲが完全に沈黙した。しょうがない。お前にも他の生き物との思念伝達ができるミサンガを渡しておきましょう。おぇっと。我、体内に保管してある銀糸をミサンガになるように吐き出しながら編み込んで…… チャゲと、テン、ゼブラとイツキの分だけでいいだろう。耳の根元にはめておきましょう。全員をハンモックの上に寝かして、我は去る……あ、ちょっとだけツノウサギから無魔法もらったので、マギハンドがまた使えるようになりました。といっても数回だろうけど。 




お読みいただきありがとうございます。

週に1回ぐらいの頻度だと話が進まないなぁ・・・_| ̄|○

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