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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第8章 忘却の最果てにて
744/782

もう会えないかも知れない

誤字報告ありがとうございます。適宜修正させていただきました。<(_ _)>


小ネタが…… もうあからさま><



”何処って言われてもなぁ? ”

”此処って言っていいのかなぁ? ”

”だいたい、そのひと、カーチャンの作った幻だろ? ”



あー、とうとう言ってはならんことを言ってしまったか。特に特徴のないと思っていたセブンが言っちゃったよ。仕方ない、我も姿を現すとするかい。





とーう! 


ファントム・アナの頭の上に風魔法・空気壁エアウォールを張りまして、そこに着地! 10点10点10点10点10点! 皆が我を見ているぞ!





”うぉっ! ヘビがっ! ”


みんなが驚いておるなフフフ!



”何でこんなところに! ”


見事な着地だったろ?



”うまそうなヘビ! ”


って、やっぱりヘビはこいつらにとって食材なのかな?



”アナスタシア様! 頭の上にヘビが落ちてきました! ”


我がアナの頭に降り立ったのジャ!



”アンタのお弁当なの? ”


だから、我はお弁当ではありません!



”それ、捕まえてて! ”


みんなが狙っている! これはまずいですな。我、アナを使ってアナになりきって説明いたします。





”皆のもの…… 騒ぐでない”


アナの一言で場が静まります。



”このヘビは我のお母様なのです。”


ざわっ! 一気に場が騒然としました!



”我は今、北へ向かう旅の途中…… たまたまこの地を一夜の宿地にしたところ、そこの白いツノウサギたちを見かけて。成り行きで鍛えることにしたのです。鍛えたのはもちろん、お母様ですよ? ”

”なんだやっぱりカーチャンじゃん! ”

”どっからどー見てもカーチャンだよな! ”

”カーチャン、そろそろ昼飯ー! ”


だから我はカーチャンではない! ……お母様なのジャー! ……orz。



”カーチャン、飯はよ! ”


お前ら、さっき狩りしたシケダ食えばいいじゃん!



”シケダもいいけどよー ”

”カーチャンの作った飯がこれまたうまいんだ! ” 

シロンボーのゴーがよだれを垂らしておりますな、お前そんな食いしんぼキャラだったっけ?

”そ、そんなにもか? ”


なぜかゼブラ君が反応しましたな…… 



”お願い! カーチャン! ”

”アナスタシア様。 私からもその…… お母様にお願いしたいことが”

”お母様に何か? ”

”我らハラカラ一同に、その…… おいしい食事とやらを作っていただきたいのですが”




我、考えます……

(我)早く此処をでて、北に向かいたいんですけど? 


(アナ我)だけどお母様、このツノウサギたち、シロンボーたちはもう食べさせたからいいのですが、他のツノウサギたちは子供老人たちに食べさせるだけのものが狩れていないのではないですか? 


(我)そうなんだけどね。だけど、今日一度だけ作っても明日はまた飢えるから無駄になるんじゃね?


(アナ我)ただの一度だけでもいいのです。それがあれば今日だけは飢えることはないですし、お母様のい(・)つ(・)も(・)の魔法を使えば、ここのツノウサギを多少なりとも生きながらえることに繋がるでしょう。


(我)うーん、それはそうなんだけど。今後の食糧が足らなくなりそうな?


(アナ我)うんこ鳥のことなら心配されずともよいでしょう。彼奴のことです、その辺の草とか虫とかを食って腹を満たすでしょうからどうぞご心配なく。





考えること1秒。結論は出ました。


”我らは旅路を急ぎます。それ故、後一度だけ皆に料理を振る舞いましょう。ただし条件が一つ”

”アナスタシア様! 此処に残ってはいただけないのですか!? ”

”もう会えないかも知れない。我は旅人。この地に定住することはない”

”そ、そんなぁー! ”



え? マダラ君は我がここに居着くと思ってたのか?






お読みいただきありがとうございます。

それではまた次回(@^^)/~~~

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