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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第8章 忘却の最果てにて
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赤魔法の進化

G.W.の残り香。( ̄ー ̄)

久しぶりにお昼に投稿してみる……


我、再び地上に黄魔法・幻視でファントムアナを出現させます。今度は幻触付き。

待てよ、今度また突撃されたら消えちゃうのかな? 触られても消えないよな?


”消えません”

”ツノ突きつけられても? ”

”消えません”

”血ぃ出たりは? ”

”しません、そのような付加は追加されていません”


魔法の声の人が言うからにはそうなんでしょうね。しかし、ツノが刺さったときに血が出ないとか、普通じゃないな。まあカラダが魔法でできているので普通じゃないんですけど。えーと、普通に見られるようにするにはどうしたらいいかな?



”そもそも近寄らせなければいいのでは? ”


えー、そしたら折角の幻触魔法が役に立たないじゃんか。



”それでは、血を流しているように見せる幻を見せればいいのでは? ”


ああなるほどね、それがいいね。ついでにその血を見たら気絶するように赤魔法・付呪スペルを付けておきましょう。




”赤魔法・付呪。アナを傷つけたら気絶させる呪いを付呪”


二つ連続で魔法を使ってもだいじょーV。さきほど顕現させたアナに傷を付けたら気絶する呪いを付けておきました。また出てきたファントムアナに一同騒然。ざわついております……



”ご無事だったのですね! ”


そりゃ魔法の体ですから。マダラが駆け寄ってきたと思ったらスライディング土下座!



”先ほどは我らのハラカラがあなた様に無体なことをしてしまい誠に申し訳ありません!”


魔物の中にも謝罪に土下座の文化があるのかな? 



”…… ”

”お怒りはごもっともー! どうか、どうか罰するならこのわたくしめを!”


あ、黙ってたら怒っていると勘違いされたようだ。



”……そこのもの、おもてを上げなさい”


あれれ? なんだかアナになった感じで目線がありますね。



”黄魔法でできた幻には感覚も共有しています”


なんと! チョー便利ですね。本体の気配を隠し、アナ目線でしばらく行動してみましょう。目の前には恐る恐る顔を上げるツノウサギが居ますな。うむ、くるしゅーない! おもてをあげぃ!!!



”お久しぶりにございます”

”我はあなたに会った覚えはありませんが? ”


ちょっと神樹さまぽく喋ってみる…… 一人称はもちろん我です^^。



”いえ、この前の冬、崖の下に落ちた私を救って下さったのは確かにあなた様”

”我に似た誰かということもあろう? ”

”いえ! 見間違えるはずもなく! その純白で艶やかな毛色、その美しくもたくましき体躯たいく、高貴なる面持ち! そのお姿は確かにあのときのあなた様です! ”


えー? なんか思い出補正入っていないか? 



”是非ともあのときのお礼をさせていただきたい! ”

”礼など無用…… ”

”そんな! ”



ガーンと頭を叩かれたようにショックを受けているマダラ君。その横でアスカ嬢がマダラを手、と言うか前足?で頭をバシバシと叩いております。精神的なショックと肉体的なショック、どちらがより強いかな? ひとしきりマダラ君を叩いた後、アスカ嬢は我に向かって指差し…… 前足差しをしました。後、ったら完璧ですな。




”ちょっとあんた、うちの頭領に手ぇ出さないでくれる? ”


君の差しているのは手出なくて前足ですけどね。



”何を言っているかわからぬが…… そなたは名を持っているのか”

”そうだけど、それがどうした!”

”他にも名を持つものがいるのか? ”

”それがどうしたってのよ! ”

”アスカ! お前はちょっと黙ってろ! ”


マダラ君に押しのけられて、アスカ嬢はお冠です!



”ちょっと! アタシよりこんなツノ無しの方がいいっての? なんでよ! どーしてよ!”


わわわ、ちょっとした修羅場か? そこへ出てきた、空気を読まない雄、我らがテンちゃんw。



”そうだぜ、アスカ嬢! こんな奴ほっといて、オレと一緒に巣ごもりしようず! ”

”アスカ嬢は俺らチャゲのものだ!”

”お前らシロンボーなどと一緒にさせるか! ”

”そうだそうだ! 頭領もなんか言え! ”


何やら他の茶色い毛並みのツノウサギ達がわらわらと集まってきました。



”アスカちゃん! テンのアニキだけじゃなくって俺らも居るぜ! ”

”い…… いっしょに…… 巣穴にこ…… こもるんだな…… …… ”


おっと! ナインはともかく、無口キャラのはずのエイトが喋った! これは収拾が付きません! ちょっとマダラ君以外は黙っててくれないか! 

赤魔法・付呪スペル



”どのような呪いを付呪しますか?”   


そーさね…… そういや、テンには赤魔法・麻痺パラライズをかけたけど、それでも動けるのね? 根性というか執念というか…… 我がいいと言うまで身動きできなくなる魔法でオネシャス!


”テロリン♪”

”赤魔法・束縛バインド



おっと、付呪の発展系の魔法かしらん? 早速使ってみるテスト。



”赤魔法・束縛バインド! 我が良しと言うまでマダラ以外周囲のツノウサギ全部に束縛プレイ!”



なーんと、我の魔力が紐状になってウサギ達に絡みつきます! これって銀魔法でもできそうね。銀魔法の銀糸で鎖作って縛る、これぞロマン魔法の完成! ツノウサギ達は自分達が急に動けなくなったことに驚いています。


あ、なんか縛られて喜んでいる兎がいます!……ってテンかよ! こいつ、先ほど我が赤魔法・麻痺を痺れながらも動いてましたな。麻痺魔法に耐性でもあるのか? しかし赤魔法・束縛バインドの前には動きを完全に止められましたな。あふゅぅふりゅふりゅふりゅーーーー、あふゅぅぶへへへへへぇーーーーと気持ちの悪い呼吸音が聞こえてくるのは無視します。 このまま水魔法が使えず赤魔法を使い続けたら、いっしょに育っていた青魔法が取り残されちゃう><。さっさと水魔法を使えるようにしないと。決意を新たにする我であった。


 



お読みいただきありがとうございます。

それではまた近いうちに(@^^)/~~~

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