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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第8章 忘却の最果てにて
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黄魔法の進化

GW中には間に合いませんでした(;^_^A


後、アナの年齢を修正;121日→351日


”私は昨年、岩場で動けなくなったところをあなたに助けられたものです! 覚えておられませんか! ”


と言われましても、我、マダラの君に会うの初めてだし…… とりあえず話を聞いてみることにします。ファントム・アナをゆっくりと高いところから降ろしていきます。






”ウホッ! いい女ーーー! ここにいたーーー!”


あ、いつの間にかテンが復活して幻兎に跳びつきます! 

バカめ! ファントムは触れると消え去るのだ! 学習しない奴! 


ぴょーーーんとルパンダイブしたものの、そこにあるのは幻ですので、放物線を描いて落下していきます。本兎ほんにんはそこに女がいると思い込んでいたので、触れた途端に女居なくなったから何事が起きたかと混乱中です。頭から落ちてまた気絶してしまいました。




”あっ! 何処へ、何処へ行かれたのですか! ”


突然の出来事におろつくツノウサギのマダラ。こいつ頭領だよな、こいつもなんか混乱中で上を見上げてキョロキョロアワアワしております。




”(なぁ、あれって……) ”

”(ああ、昨日の……)”

”(アレってカーチャンと同じ、だよな?)”

”(ああ、アレってお触りすると消えてしまうよな?)”

”(アニキは何で簡単にだまされたんだ?)”  


アホの子だからじゃね? とか考えてたら、アホの子の次に大きな体のナインが答えました。



”(わかる、私にはわかるぞ。兄弟はすでに大人の体になったのだ……)”

”””(ど、どういうこと?)”””


体がまだ小さいニー、サン、シーが首を傾げます。



”(大人になるとツノウサギは体が女を本能で求めるのです!)”


解説しているナインの横で、大きくかぶりを振るのは体の大きさ的にエイトかな? 無口キャラだからかぶりを振るしかないか、お前もどこかの女子狙いか? そこのアスカ嬢かしらねぇ、あらあら、テンと取り合いになるのかしら? うふふ。



”(何やら良からぬ思念を感じますな)”

”(……)”



ひそひそ話の念話すら聞こえてくる。聞かなかったことにしまして


何も聞こえない♪

何も聞かせてくれない♪

君のカラダが昔よりおとなになったからなのか~♪





”何やら奇妙奇天烈な思念を感じる! ”

”魔物か!? 魔物がいるのか!? ”

”急に寒くなったりしたのもそいつのせいなのか? ”

”さっきの空に浮いた兎がその魔物なのか?!”

”この辺りは危険だ! 皆で避難すべきだ!”


その一言を聞いたマダラ、急におろつくのをやめました。



”だまらっしゃい! あの方が危険なわけがあるか! 危険と思うならさっさとここを去れ! 私は残るぞ! ”


なんだか急に重い展開になってきたので、我はもう一度黄魔法・幻視でファントム・アナを出します! 今度は地上に降りたった姿です。アナの瞳は一万ボルト♪ 地上に降りた最後の天使です^^。あっと、今度はマダラの横にいたアスカ嬢がアナに跳びつきます! ツノから突撃! 会心の一撃! クリティカルヒットのようで、またアナの姿が霧散しました。



”む! 消えた! 手応えが全くなかった! ”

”アスカ! やめないか! なぜあの方にヒットする? ”

”そりゃあいつが敵だからさ! ”

”あの方は敵ではない! 私を助けてくれた方が敵であってなるものか! ”


敵ではないが味方でもないんですよねぇ…… ちゅーか、マダラを助けたのがアナかどうかも疑わしいし。もう一度、我、黄魔法幻視でファントム・アナを作り出します。







”テロリン”


あれ? ここでまたテロリン音が聞こえましたな? 今更黄魔法幻視がレベルアップすることがあるのでしょうか? それなら音出さなくってもいいと言っていたはずですが……それとも新しい魔法?


”黄魔法・ゲンショク”


減食? 食べるのを減らさせる魔法かいな?



幻触げんしょくです。触っている感覚がある魔法です”


なにーーー! そのような魔法が! もしかして、そこにMOF動物が居なくても、MOFできるように感じる魔法ですか?



”MOFがなにか、わかりません”


えーい、MOFとは毛並みの優れたるものの総称じゃ! 我は非MOFな!



”毛並みだけではありませんよ? 例えば女性の乳房を揉んでいる感覚も味わえます”


なぬなぬーーー? そんな魔法があるんかい! しかし我は今、一介の爬虫類…… 幻想生物ですけどね^^。哺乳類のおっぱいには魅力を感じないのだ。え? それって爬虫類になったから? それとも幻想生物だから?



何も感じない♪

何も感じさせてくれない♪

我のからだが急に 転生したからなのか~♪

崖落ちて 人間から ツチノコに変わる~♪

道を通ってきた~ 汚れのないままに~♪




”むむ! 今度は怪しげな音がはっきりと聞こえるぞ! ”

”ああ! アレは間違いなく魔物の出す音! ”

”上から聞こえるぞ! 空を警戒だ! ”



やべっ! なんか警戒されだした…… ここは一つ、またファントム・アナを出しまして、ついでに


”黄魔法・幻触”

”感じさせる触感を指定して下さい”

”そんじゃ、アナの毛皮のふかふかさらさら感と毛皮の下にある肌のぬくもり感、後筋肉のしまり具合の感じをおねしゃす”

”指定された触感を{アナ}として登録しました。これを幻視・アナに付着します”



”べちゃーん”


んー、また変な音が聞こえましたな。黄魔法・幻触を使ったときの音かな? 無音よりは使えた感があるのでいいですが。さて、それでは進化した黄魔法のファントム・アナの出来具合はどのようなものでしょうか。



お読みいただきありがとうございます。

それではまた次の回にて(@^^)/~~~

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