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我はツチノコ  作者: あいうわをん
第8章 忘却の最果てにて
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アナは雪の女王

著者はソレをいまだ見ておりません。あしからず^^。


 狩れた数が同じなら引き分けでいいんじゃないのと思う我。引き分け再試合すればええじゃん。同じことをツノウサギ集団も思ったらしく


”(なぁ頭領、もう一度勝負すればいいだけでは?)”



三匹のリーダー格、頭領と呼ばれているのか? そいつらに、先ほど狩れたシケダの脚をもしゃりながら小声で耳打ちするツノウサギがいますな。ちなみに小脇に狩れたシケダを抱えています。アレ一匹まるまる自分で食べるのかしら? と思ったら、脚を捥いで近くに居たツノウサギにて渡しております。


”(お前、もう食べてるのか……)”

”(いや、だってもう真昼だぜ? 朝から狩りしてるのにまだ狩れてなくて満足に食えてねぇやつまだいるぞ。どのみち、もう一回くらい勝負してみたらどう?)”



”あー! アスカちゃん! オレの狩ったシケダの胸、受け取ってくれ!!!”


なんかテンが大声を出したと思ったら、先ほど頭領の一人に耳打ちしたツノウサギがアスカちゃんなのか! とくに女性らしい体型ではないようだが…… それと、なぜ、女子には名前が付いている??? カヲルちゃんとやらも女子なのか?



”アンタバクヮー?!  何で私がお前から食い物もらわなきゃなんないのよ!”


こ、この台詞は?! バクヮーはバカのことでしょうか?



”よいではないか、アスカ嬢! よいではないかー!”


テン…… お前は悪代官か悪徳商人か? ハァハァしながらアスカ嬢に迫ります! 



天罰!

”(赤魔法・麻痺パラライズ!)”



気配を察知されないようにこっそり魔法を放ちます。結構距離があったのだが、ピンポイントでテンに魔法が命中! 


「アババババ!」



痺れて動かなくなるテン、ソレを見てざわつく周囲のツノウサギ! 



”ど、どうしたことだ?!”

”魔力だ! 一瞬だが魔力を感じたぞ?”

”敵か? 敵が居るのか? ”

”わからん! 警戒態勢だ! 皆で警戒態勢を取れ! ”

”このアホはどうする? ”

”その辺に放っておけ! ”



おろついてるツノウサギ集団だが、その中で冷静な者達がいますな。



”おい、これって……”

”もしかして……”

”もしかしなくとも……”

”””””””カーチャンがやった? ”””””””

”カーチャンいろいろ魔法が使えるからな”

”あれ、麻痺魔法って言うんじゃなかったか? ”

”たしか、カーチャンがシケダに使ってた奴”

”近くにカーチャン居るのか? ”

”何でアニキに魔法使ったんだろ? ”

”””””さぁ?”””””

”もしかしてだけどさぁ……”

”なんかわかるのか? ニー?”

”アニキが麻痺する前に、アスカちゃんに迫ってたよな。ソレが原因? ”

”ソレか?”

”カーチャン、おにごにやさしいし”

”女には優しくしなさいという教え? ”

”わからんけど、他に原因あるかなぁ? ”

”そういや、カーチャン娘がいたな ”

”アレって結局魔法じゃねー? ”

”カーチャンの妄想魔法か……”

”””””””ありえる”””””””



ありえません! なんや、妄想魔法って! それこそあり…… えるのかな? もしかして黄魔法のこと言っているのか? そう言えば、黄魔法も大分レベルが上がりましたようで。レベルの概念なくなったけど、前の感覚から言うともうレベル1,000ぐらいあるんじゃね? よし、ここは一つ、この場を治めてあげましょう。



出でよ、我が娘、黄魔法・幻視ファントムアナ!



ここは演出で雪を降らせるのジャ! この樹冠の高さの気温を低下させます。


技能【すうとる】! 空気の熱を吸う吸う吸う…… 

ぶるるっ! 大分冷えてきましたね。


そしたら、

お久しぶりのツチノコ・スプリンクラー! 


体内に貯めていた水を吐き出します! ゲロ系でなく水滴の形で! 水滴と言っても小さく、もっと小さく…… おし! 空中で雪になりました! 落下するくらいの大きさの雪です! 降り始めた雪は、地上の争いを消して…… はくれませんね。それでは登場していただきましょう! 真っ白な世界に一匹ひとりのアナ! 風が語りかけます! うまい、うますぎるぅ! なんか違うものが混じってますが、登場です! アナは雪の女王です!




 真夏の日中に突然寒くなったと思ったら、空中に現れた、真っ白で大きなウサギ! それを見たツノウサギ共は



”なんだあれは!”

”鳥だ!”

”いや違うだろ! とう見てもウサギだ! ”

”ウサギは空を飛びませ-ん! ”

”空を飛ぶウサギがいたっていいじゃないか!”

”飛ばないウサギは唯のウサギだ! ”

”たりめーだ!”

”あれは…… ”

”知っているのか!”



おー、ここにも雷電がいるのか? と思ったら、雷電役は茶色い毛皮のツノウサギ、あれはマダラですな!



”ツノのない、純白の毛皮…… あなたはあのときの! 私です! ”




え? この子、アナを知ってるの?


 



久しぶりの日中投稿^^。

お読みいただきありがとうございます。

GW中にもう一話、いけるかなぁ?


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